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島崎 賢仁 院長の独自取材記事

さぎぬま脳神経クリニック

(川崎市宮前区/鷺沼駅)

最終更新日:2025/09/04

島崎賢仁院長 さぎぬま脳神経クリニック main

鷺沼駅近くの「さぎぬま脳神経クリニック」は、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医の島崎賢仁院長が、CTやMRIなどを用いた検査で脳の病気の予防と早期発見に力を入れている。さらに頭痛の専門家として個別化・専門化した治療に対応し、「現在は慢性的な頭痛もタイプごとに適切な治療や改善策をご提案できます。特に片頭痛の治療は大きく進化し、生活の質の向上を図れるようになりました」と話す。地域で気兼ねなく相談できるクリニックとして「病気の早期発見に努め、頭痛に困っている人の力になりたい」と言う島崎院長に、同院の狙い、検査・治療の特徴を詳しく聞いた。

(取材日2025年5月21日)

脳の病気の予防と早期発見、頭痛治療に注力

脳神経外科のクリニックではどんな診療をするのですか?

島崎賢仁院長 さぎぬま脳神経クリニック1

一般的に脳神経外科は、外科手術などで重篤な病気を治療するイメージもありますが、当院は脳の病気の「予防と早期発見のため気兼ねなく通えるクリニック」をめざし2007年に開院しました。脳卒中をはじめ脳の病気は発症後すぐに対処すれば良好な予後をめざせることもあり、早期発見がとても重要です。検査で治療が必要な病気が見つかったら、すぐに適切な医療機関をご紹介しています。ただ、もっと大切なのは病気にならないことで、当院ではCTやMRI/MRAで脳の状態や脳血管まで調べ、頸動脈エコーや脈波図検査で動脈硬化の進み具合もチェックし、病気になる前の兆候を見つけ、生活習慣の改善などによる予防をめざしています。患者さんは「身近で便利だから」と、めまい・しびれなどの症状、物忘れが気になって受診される方や、頭痛の専門的な治療のために来院される方も多いです。

頭痛の治療に注力するのはなぜでしょうか?

患者さんも周囲の方も「頭痛くらい我慢しよう」と思ってしまい、治療可能なケースも多いことがまだ知られていないと感じるからです。頭痛は、腫瘍や脳卒中など他の要因によって起きる二次性頭痛と、それ以外の一次性頭痛に大別され、つらい頭痛を繰り返す慢性頭痛も一次性頭痛に含まれます。市販薬を飲み続けても、多くの場合で症状を根本的に改善するのは難しく、痛みで仕事の生産性が落ちて生活も楽しめないなど、その方の人生や社会に大きな損失となります。しかも市販薬を飲み続けると、薬物乱用頭痛を起こす可能性も。こうした慢性頭痛は主に3つのタイプに分けられ、現在はタイプ別の治療により症状の改善や頭痛の予防が望めるようになっています。「頭痛は仕方ない」と諦めず、当院のような頭痛の専門家のいるクリニックに一度ご相談ください。

脳ドックはどのような方を対象にした検査ですか?

島崎賢仁院長 さぎぬま脳神経クリニック2

頭痛やしびれなど症状がある方は通常の外来を受診し、必要な場合には保険診療でCT、MRI/MRAの検査を受けられます。一方、脳ドックは特に症状がない方が健康管理や病気の早期発見のために受ける自由診療の検査で、当院ではAコースとBコースを設けています。Bコースは医師による問診と、MRIとMRAによる脳に特化した検査を行います。MRIは脳の断面画像をもとに腫瘍などの異常を調べる検査で、MRAは同じ機器で脳血管の様子を診る検査です。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などは脳血管の詰まりや破れにより起きる病気なので、予防や早期発見には脳血管の確認が不可欠です。もちろん頭部画像は脳神経外科専門医の私が読影しますし、検査後は予防に必要なアドバイスも行います。Aコースはこうした検査に頸動脈エコーや血液検査、心電図検査などが加わります。

慢性頭痛はタイプ別の対処で症状や生活の質の改善も

頭痛の診断・治療で大切にされている点は何でしょうか?

島崎賢仁院長 さぎぬま脳神経クリニック3

まず問診や検査で一次性頭痛、二次性頭痛を見分けることです。二次性頭痛の原因にはくも膜下出血、脳腫瘍など重大な病気も含まれ、必要な際には治療可能な医療機関をすぐにご紹介します。さらに二次性頭痛でない場合も、当院では「重大な病気ではないから大丈夫です」で終わらせず、一次性頭痛のタイプを検討して、患者さんがお悩みの頭痛の治療・改善をめざします。そのために「頭痛チェックシート」を使い、片頭痛に多い「ズキズキと脈打つような痛み、吐き気がする」症状なのか、緊張型頭痛の「締めつけられるような痛み、頭が重く感じる」症状なのか、群発頭痛に特徴的な「目の奥がえぐられるような痛み」なのかなど、痛みの種類、痛む場所、痛みが出るタイミングを詳しく伺って頭痛のタイプを確認。タイプに応じた治療や予防策をご提案して、生活の質を向上させることが頭痛を専門とする医師の役目と考えています。

頭痛のタイプごとの対処法を教えてください。

片頭痛は痛みを起こす原因物質CGRPに働きかける薬の登場で、原因をピンポイントに治療できるようになりました。片頭痛には痛みの症状を抑えるための専用の頓服薬を処方し、痛みが高頻度または強度が強い場合は毎日飲む予防薬を併用します。しかし効果は不十分なことがあり、課題となっていました。現在はCGRPに働きかける注射薬も3種類あり、いずれも約月1回のペースで注射することで、片頭痛の頻度や痛みの軽減が期待できます。注射はクリニック以外にご自宅での自己注射も選択可能です。緊張型頭痛には痛みの原因となる筋肉の緊張を弛緩させるための薬、痛みが出たときに飲む鎮痛薬に加え、緊張を緩和する運動や姿勢改善のアドバイスもします。群発頭痛には頓服薬や点鼻薬、自己注射薬や在宅酸素療法など、治療の選択肢がありますので、まずはご相談いただければと思います。

検査機器も充実しているのですね。

島崎賢仁院長 さぎぬま脳神経クリニック4

脳ドックや頭痛の適切な診断には精度の高い検査ができる機器が必要で、当院では高磁場MRIやマルチスライスCTを導入しています。一般的に大学病院でのCTやMRIの検査は初診時に受けるのは難しく、予約を取って再訪し、検査結果はまた後日に聞きに行くため時間がかかりがちです。当院は初診時に必要に応じたCTやMRIの検査が可能で、結果も当日中にご説明できます。また、動脈硬化の進行を防ぐことは、脳卒中、認知症など脳の病気の予防にも役立つため、動脈硬化の進み具合を知る頸動脈エコーや血圧脈波検査装置も備えています。しかもこうした検査を専門職である診療放射線技師、臨床検査技師が行う点も当院の特徴です。

スピーディーな検査と診断、丁寧な診療をめざす

どのような思いでクリニックを始めたのですか?

島崎賢仁院長 さぎぬま脳神経クリニック5

以前は大学病院や地域の基幹病院に勤め、入院患者さんの治療や救急医療が仕事の中心でした。そのため、退院された患者さんを継続的にフォローする外来診療に十分な力を割けず、初診の患者さんの話もあまり伺えない、必要な検査を行うにも時間がかかる、といった点にもストレスを感じていました。そこで患者さんとじっくり話ができ、検査もすぐに行え、手術後のフォローができるといった、病院では難しい部分を担うクリニックをつくろうと考えたのです。地域の中でクリニックと病院が協力して診療することで、患者さんはスピーディーで適切な診断・治療が受けられるようになります。現在は他のクリニックからも検査依頼を頂き、結果をもとに入院治療の必要性を早期に判断できるなど、病院との連携、クリニック同士の連携が地域の中で広がっています。

院内でもスタッフと密接に連携されていると伺いました。

当院の看護師は脳神経外科の患者さんに対する経験が豊富で、頭痛チェックシートの記入のサポートや最初の問診を通して情報を集めてくれ、医師は事前情報をもとに詳しく診療できるのでたいへん助かっています。MRI、CTは診療放射線技師、超音波検査などは臨床検査技師が担当し、検査中に気になる部分があればより精細に検査するなど、専門性を生かした精度の高い検査に期待できる点も特徴でしょう。また当院では、スタッフも医師もホスピタリティーの心で患者さんをお迎えして、話をしっかりと伺って、説明も丁寧にお伝えするよう心がけています。

最後にメッセージをお願いします。

島崎賢仁院長 さぎぬま脳神経クリニック6

脳神経外科は縁遠いと感じる方も多いと思いますが、当院のように身近なクリニックなら受診しやすいのではないでしょうか。ホームページのリンク先から24時間受診予約ができるシステムを導入して受診しやすい体制を整え、問診票もウェブ上での事前入力が可能で、来院後にご記入いただく手間が減りました。さらに、当日検査・当日結果説明が可能ですから、問診や検査で問題がなければ安心してお帰りいただけると思います。頭痛やめまい、ふらつき、しびれなどの症状、慢性的な頭痛など気になる症状があればお気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【脳ドック】Aコース/5万5000円(問診、脳MRI、脳MRA、頸動脈エコー、身長・体重・BMI・血圧測定、採血・採尿、心電図) Bコース/3万3000円(問診、脳MRI、脳MRA)
この他、動脈硬化などを診断するためのオプションもあります。
頸動脈エコー/6600円、頸部MRA/1万1000円、脈波図検査/2200円

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