全国のドクター8,903人の想いを取材
クリニック・病院 160,932件の情報を掲載(2021年10月22日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市青葉区
  4. 江田駅
  5. むらたクリニック
  6. 村田 浩克 院長

村田 浩克 院長の独自取材記事

むらたクリニック

(横浜市青葉区/江田駅)

最終更新日:2021/10/12

12377 top

東急田園都市線江田駅から歩いて約7分。幹線道路沿いのビル2階にある「むらたクリニック」を訪ねた。優しいほほ笑みを浮かべて迎えてくれたのは、豊富な経験に基づいた専門性の高い医療を提供し続けている村田浩克院長。丁寧に言葉を選んで話す院長の言葉からは、真面目で誠実な人柄と、「自らの知識と良心に基づく責任ある医療」という同院の診療理念が垣間見えた。「患者さんの話にじっくりと耳を傾け、しっかりと寄り添った診療を行っていきたい」と語る院長に、医師を志したきっかけから今後の展望まで、いろいろと話を聞いた。

(取材日2020年7月8日)

「些細なもの」と思わず相談に来てほしい

医師を志されたきっかけと開院までの経緯をお聞かせください。

1

水俣病との出合いが原点になっているように思います。弱い立場に立たされた人々に思いをはせたとき、医師という職業に意義を見出しました。大学時代には水俣病の患者さんと実際にお話する機会を持ち、忘れ去られてはならない病というものの存在が心に深く刻み込まれました。外科に関心があったことから、卒業後は大学に属さず虎の門病院の外科レジデントとなりました。その後、内視鏡の手術に関心を持ったことなどから泌尿器科を選択し、開院するまで約17年の間、虎の門病院の本院、分院で診療してきました。大きな病院ではいつも時間に追われており、病気以外の患者さんの背景等について十分にお聞きできないことが多々ありました。もう少しじっくりと患者さんとお話ができ、その人となりを理解して治療ができればと思っていたところ、この地でクリニックを開設する機会を頂き2007年10月開院に至りました。

この地域の特性や患者さんの傾向などで感じるところはありますか?

開院当初から、ご自身の健康問題に意識の高い方が多いと感じました。また、専門性を重視されており、泌尿器が心配なら泌尿器専門の医師を受診したいと考えている方が多いようです。大学病院などの受診後にセカンドオピニオンを聞きに来られる方もいらっしゃいます。虎の門病院の本院・分院では現在も週1回外来診察を担当しています。虎の門病院のネットワーク会員として登録されており、CT・MRI検査等の直接予約や入院依頼などの医療連携を行っています。特に川崎市高津区の虎の門病院分院は比較的当院から近い距離にあることより、川崎市からも多く通院されています。

どのような症状が出たら泌尿器科を受診すべきでしょうか?

2

排尿時に違和感や痛みがあったり、トイレの回数が増えた、尿漏れがある、尿に血が混じることがあるなど、尿に関する悩みが出てきたら、迷わずに受診してください。最近では、少量の尿にも関わらず膀胱が過剰に収縮してしまい、我慢できない強い尿意が突然起こる「過活動膀胱」でお困りの方が増えているようです。例えば通勤電車の中で急な尿意をもよおし、途中の駅で降りなくてはいけないとか、バス旅行もトイレのないバスでは不安だという方もいらっしゃいます。現在は症状を抑えるためのお薬がありますので、「些細な悩みだから」などと思わず、ぜひ一度相談に来てほしいと思います。また、痛みのない血尿には、悪性の病気が隠されていることもありますし、何度も繰り返す膀胱炎は、膀胱に結石があったり、腫瘍ができているということもあります。異常を感じたら、早めに泌尿器専門の医師の診断を受けることをお勧めします。

患者さんの声に耳を傾けられる医師でありたい

女性がかかりやすい泌尿器の病気には、どのようなものがありますか?

3

泌尿器に関する悩みは、中高年の男性に多いと受け止められがちですが、頻尿や排尿が間に合わない尿意切迫感など、多くの女性が排尿の悩みを抱えておられます。特に中高年の女性は、出産や加齢によって尿道や膣を締める筋肉の力が弱まり、くしゃみや咳、重い荷物を持った時などに尿が漏れる「腹圧性尿失禁」になりやすくなります。「もう年だからしょうがない」と思われている方も多いですが、ご自宅で骨盤底筋トレーニングという簡単なトレーニングを行うことで、症状の改善を図っていく方法もあります。当院では希望する患者さんには看護師が指導し、達成度のチェックもしています。

前立腺がんの検査にも力を入れられていますね。

前立腺がんは統計的に増えていて、近い将来日本人男性のがん罹患数トップになるだろうとも言われています。当院では触診と経直腸的超音波検査、PSAという血液検査を行い、確定診断のための前立腺針生検(組織検査)が必要か否かの判断をしています。現在は横浜市のがん検診にも前立腺がんが含まれるようになり、PSA検査が基準値以上だった患者さんが相談に来られることもあります。ただ、基準値以上でもすべての方に生検が必要となるわけではないので、例えば80歳以上の高齢者や、合併症のある方の場合などは、定期的にPSAを行い場合によっては、MRI検査を施行し経過を見ることもあります。また、最近ではMRI画像と超音波検査の画像を融合させたシステムを用いてより精度の高い針生検を実施する施設もあり、当院からも紹介することができます。

診療の際に心がけていらっしゃることはありますか?

4

受診された症状を診るだけでなく「他に何か質問はありませんか?」と聞くようにしています。それは患者さんの「ちょっと聞いてほしいけれど、自分からは言いにくい」というようなことに耳を傾けられる医師でありたいと思っているからです。実際にそうやって問いかけると、実は聞いてほしかったことがあるという患者さんが意外に多いのです。ご家族の病気のことで相談を受けることもあります。もちろん自分が直接治療してさしあげられるわけではないことも多いのですが、お話をしっかりとお聞きして、こちらからアドバイスできることがあればするようにしています。そういったことができるのも、互いに信頼関係があるからこそだと思います。患者さんから自然に医療以外の悩みや、ご家族の相談を受けられる、余裕のある診療をしていきたいですね。

安心と安全を第一に考えていきたい

泌尿器科の他に内科と皮膚科も診療されていますね。

5

月曜日と水曜日には皮膚科担当医が診療を行っています。土曜日の午前中には、生活習慣病が専門の内科医師である妻も診療を行っています。それぞれの医師が個別に診療するだけでなく、例えば動脈硬化の有無を調べる頸動脈エコーは、妻の診断で必要だとされた患者さんに対して、私が検査を行っています。また、私も泌尿器科領域の皮膚科診察はできますが、皮膚科の医師とともに診察することで診断の精度が上がり患者さんにとっても安心感があるようです。医師3名が専門外の疾患でも互いに話し合って対応し、患者さんにとってより良い医療が可能となることは望ましいことですね。

診療はすべて予約制なのですね。

原則的に予約診療を行っています。予約制なら一人ひとりの患者さんに対してある程度の時間が取れ、待ち時間も短くて済みます。同じ時間に患者さんが集中してしまうと、どうしても診察の時間が短くなってしまい、診察する側としてもせわしないですからね。予約制で時間に余裕があると、患者さんも診療以外のことを聞いたりしやすいようです。これも予約診療の利点の1つだと思います。ただしすぐ病院に紹介しなければならない急患の方が来られたときなどは、予約の患者さんをお待たせてしてしまうことがあります。この点は予約診療の避けがたい欠点の一つでもあり、いつも申し訳なく思っています。

最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお聞かせください。

6

患者さんに満足していただけるクリニックにしていきたいというのが一番です。そのためには、安全と安心を第一に考えていきたいと思っています。安全というのは、患者さんに対してなるべく負担の少ない診療をする、という意味が込められています。例えば、50歳の方でも負担が大きい検査を、80歳や90歳の方に行っていいのかということなんです。もちろん病気を見つけるためにはやるほうがいいのでしょうが、無理な検査をして合併症を起こしてしまったら意味がないわけですから。年齢、性格、合併症など、患者さん一人ひとりの状態をしっかりと把握した上で、丁寧な診察と治療を心がけていきたいですね。

Access