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歯のため、健康のため、自分のため
正しい歯科治療のすすめ

吉江歯科医院

(川崎市高津区/武蔵新城駅)

最終更新日:2021/10/14

吉江歯科医院 歯のため、健康のため、自分のため 正しい歯科治療のすすめ 吉江歯科医院 歯のため、健康のため、自分のため 正しい歯科治療のすすめ

常に患者が満足できる高いクオリティーの医療をモットーに、新しい治療技術も積極的に導入し治療に当たっている「吉江歯科医院」の吉江誠院長。開口一番「私たちは日頃、 “なにも異常ないですよ、健康ですよ”という診断に、お金や時間をかける意味を見出せません。問題ないということが当たり前だと思っている。でもそうじゃないんですよね」と、世間一般の予防歯科に対する認識を分析。思わずギクリとしてしまう。難しいインプラント治療も数多く行っている吉江先生だが、自分の歯、ひいては歯科治療に対する人々の価値観を高めたいとその啓蒙に日々取り組んでいる。最先端治療の経験で得た知識や見識があるからこそ、その言葉は説得力を持つ。吉江先生に、自分の歯を大切にすることの意味や歯科治療への取り組み方について語っていただいた。

(取材日2010年12月16日)

吉江先生が考える、お口の健康を守るための歯科治療について伺いました。

Q先生は常日頃から、自分の歯がいかに大切であるかを患者さんに訴え続けておられますね。
A
吉江歯科医院 カウンセリングルームでは、実際の治療例を見ながら、診断結果や治療法の説明が受けられる

▲カウンセリングルームでは、実際の治療例を見ながら、診断結果や治療法の説明が受けられる

虫歯になったら治し、治ったらもう面倒くさいから歯医者にはもう行かないという方は少なくありません。しかし、それではいずれまた虫歯を再発し治療の繰り返しに。これこそが今の60、70歳のお年寄りの方々お口の中を作ってきた要因なのです。高齢者の多くは歯科医院に通っておられますし、歯なんてどうでもいいと思っている方は一人もいないでしょう。にも関わらず、結果的に入れ歯になる割合が高い。つまり今の若い世代の人たちも、昔の人と同じやり方を繰り返していれば、同じ結果になる可能性が高いということ。それに寿命も延びていますから、生きている間に歯のことで困る確率が高くなっているんですよ。 1本でも多く自分の歯を残すためには予防や定期的なメンテナンスを早いうちから行うことが大切です。そのためにも自分が今持っている天然の歯が、かけがえのない価値のあるものだということを知って欲しい。万が一失った場合にもとても大切なものをなくしてしまったということを自覚して、歯の価値に見合った正しい治療を受けて欲しいのです。

Q失った歯に変わる治療法もさまざまですが、それについてはどのようにお考えですか?
A
吉江歯科医院 虫歯や歯周病の基本的な検査で使用する「パノラマレントゲン」と、矯正治療のために用いられる「セファログラムレントゲン」が揃う

▲虫歯や歯周病の基本的な検査で使用する「パノラマレントゲン」と、矯正治療のために用いられる「セファログラムレントゲン」が揃う

失った歯を補う場合、みなさんご存知のように今はインプラントという素晴らしい治療法があります。しかし歯を失ってもインプラントさえすれば元と同じ状態に戻ると、いまだたくさんの人が思っているようですが、それは大きな誤解です。私も今日まで長い間、数多くのインプラント治療を行ってきましたし、確かに素晴らしい治療であると実感しています。しかし天然の歯には到底かなわないのです。もちろん入れ歯より数段いいものであることは確かですけが、インプラントと天然の歯を比べたら、天然の歯のほうが噛み心地だって断然いい。本来、歯は歯根膜を介して骨と密着しているんです。歯根膜には圧力、つまり噛む力を感じるセンサーがあり、だから噛んでいるという感覚が生じます。ところが骨とじかにくっついているインプラントにはこの歯根膜がないため、噛んでいる感覚を歯自体が感じることはできません。自分の歯を指で押すと少し動くのがわかりますよね。しかしインプラントには歯自体が押されているという感覚がないんです。これが、双方が決定的に違うところ。もちろん本来の歯に近い常態にするために僕ら歯科医師は最善の治療を行いますが、それでもやはり限界がある。要するに、自分の歯が一番いいんです。どんなに技術が進んでも天然の歯に勝るものはないですし、失った歯は二度と戻ってこないのです。

Q天然の歯を持ち続けることの利点について教えてください。
A
吉江歯科医院 インプラント手術室を完備。術用無影灯や麻酔の設備、各種モニター等、万全の設備が整う

▲インプラント手術室を完備。術用無影灯や麻酔の設備、各種モニター等、万全の設備が整う

咀嚼することによって脳に刺激が加わるとか、よく咀嚼するおかげで消化吸収の効率があがり、内臓、とくに消化器系への負担が少ないということはありますよね。あとは見た目にも自然で美しいという点も挙げられるでしょう。しかし何よりも大きなメリットは、よく噛めておいしくものを食べることができる、楽しく話しができる、ということではないでしょうか。とてもシンプルしょう? でも患者さんを診ていても、歯を失ったときの悲しみはどこからくるかというと、やはり「食べられない」「喋りづらい」、このふたつなんです。生きていくうえでは欠かせないとても大きなことなのです。60歳、70歳になっても今と同じように食べて喋れるっていいと思いませんか? でも残念なことにそうすることができない人が多い。みなさん、今の健康な状態から、歯を失ってしまった状態をなかなかイメージングできないんですね。

Q歯の健康、お口の健康のためには、自分に合ったクリニックを選ぶことも大きな課題ですね。
A
吉江歯科医院 白を基調とした広い個室の診察室では、より精密治療を可能にするマイクロスコープも設置

▲白を基調とした広い個室の診察室では、より精密治療を可能にするマイクロスコープも設置

口の健康を守るためには、信頼が置け、いい関係性を築ける歯科医院を探すことも重要です。いい歯科医院・歯科医師とは何かと考えたとき、知識や技術は大前提。あとは清潔であることですね。装飾できれいにしているのではなく、清潔にしておくべきところがきちんと清潔であるかどうか。些細なことかもしれませんが、大きなチェックポイントです。そして何より大切なのは、そのドクターが一生懸命、親身になって考えてくれるかどうか。これに尽きるのではないでしょうか。一概には言えませんが、話しかた、質問に対する答えかたなどにおのずとそれはかもし出されるものだと思います。それを見抜くことは、結局人としてのスキルという話になってしまいますが、決して難しいものではありません。ひとつの治療の途中で次々と医院を変えるのはお勧めしませんが、いろんな歯科医院に行ってみることも、見る目を養うという点ではいいのかもしれませんね。新しい機材がある、インテリアがかっこいい、ましてや価格が安いからいいドクターでは決してありません。見かけは少々古い病院でも、清潔で、治療や患者さんに真正面から向き合っているよい先生たくさんいます。大切なのは“人”。歯は器械や設備が治すのではなく、歯科医師と患者さんの努力、つまり人が治すのです。大切な歯を治療するのですから、大事な部分をしっかり見て、自分に合うクリニックを慎重に吟味して選んでいただきたいですね。

ドクターからのメッセージ

吉江誠院長

歯科医院に通うのは、誰のためでもない、あくまで自分のためであるということもう一度思い返して欲しいです。クリニックでは患者さんに定期検診のご案内はがきをお送りしているのですが、なかなか忙しくて来られない方も多い。すると患者さんのなかにはそのことを申し訳なく思われるよう方もいらっしゃいます。しかし僕らに対して申し訳なく思う必要はないのです。なぜならそれは、結局誰に一番はね返ってくるのかというと「自分」なのですから。また、なかには約束した時間に来なかったり、予約をしょっちゅうキャンセルしたりする方もたまにいらっしゃいます。なんにしてもそうですが、人と人のあいだには信頼関係が大切。だって誰だって約束を破られたら嫌な気持ちがするでしょう? 患者さんと医師とあいだでもそうです。基本の信頼関係がないとその後の治療を乗り越えていくことは難しいでしょう。もちろんそのためには僕たち医師側も努力し続けなければいけません。いい治療を行うためにも、予防の大切さをわかっていただくためにも、信頼され信用していただくに値する技術や知識を持ち、人間的にも向上していく必要性を感じています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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