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山田 晃久 院長の独自取材記事

奥沢歯科医院

(世田谷区/奥沢駅)

最終更新日:2019/11/15

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世田谷区奥沢の閑静な住宅街にある「奥沢歯科医院」は、3代にわたり地域住民とともに歩んできた歯科医院。車いすやベビーカーでの来院に備えた緩やかなスロープや季節の花が美しく咲く花壇は、訪れる患者の緊張をほぐしてくれる。やわらかな笑顔が印象的な山田晃久院長のモットーは、常に相手の立場に立ち、思いやりの心で接すること。自分が虫歯になって知ったこと、父である先代の介護で学んだこと、自身の育児体験で気づいたこと。一つ一つの実感を生かしたアドバイスはわかりやすく、歯科を通して体全体の健康を診る方針は、「歯科医院が嫌いだった」という人からも信頼を得ている。山田院長の「食べることあってこその歯科」という診療方針や同院の特徴などを中心に話を聞いた。
(取材日2019年10月3日)

長年通う高齢者の口腔機能低下症対策に注力

3代続く歯科医院と伺っています。

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当院は母方の祖父が開業した歯科医院で、父が2代目、私が3代目になります。祖父が作った入れ歯を今も使っていてくださる患者さんもいらっしゃいますよ。祖父から私まで、3代分の仕事と思いが患者さんのお口の中に積み重ねられていると思うと感慨深いものがありますね。ここは平均寿命が世田谷区の中でもかなり高い町で、100歳以上の患者さんも片手では足りないぐらいになってきています。車いすの方は乗ったり降りたりという動作が難しい場合も多いので、院内には車いすタイプの診察台を設けており、そのまま診察を受けていただくことが可能です。また、来院が難しくなってしまった患者さんに対しては、できる限りご自宅や施設を訪問して口腔ケアを行っています。私一人で診療をしているため、積極的に訪問診療を行うことはできないのですが、1度ご来院いただいた患者さんは長く診療してさしあげたいと思いますね。

高齢の方へのフォローを重視して診療されているのですね。

幅広い年齢層の方が通われていますが、特に高齢の方の口腔機能低下症の診療には力を入れています。例えば、当院では食べ物を飲み込む摂食嚥下機能に関する舌の運動機能を測定する舌圧測定器を用いて、舌の機能を測定したり、咀嚼機能測定器で咀嚼能力の測定も行います。咀嚼機能測定器は、グミを20秒間噛んでいただき、溶け出したものをセンサーにかけ、そこにどれぐらいの糖が溶け出しているのかを数値化する機器です。噛めば噛むほど溶け出す糖の量が多くなり、あまり噛めていない場合は溶け出している糖の量は少なくなるため、どれくらい噛めたかを精密に判断することができるようになっています。

高齢者の口腔機能に着目したのはなぜですか?

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他界した実父に介護が必要になったとき、近隣の病院では胃ろうをしなければ3日も持たないと言われました。しかし、父は昔から胃ろうはしたくないと言っていたので、その思いを尊重してくれる療養病院に入院。その病院の環境に加え、口腔内の唾液腺マッサージやあいうべ体操など、歯科医師としてできることをいろいろと試すうちに、水も飲めないところから食事ができるまでになりました。介護を必要とされる方にとって、口腔内を清潔に保つことは、食べる機能や話す機能を保ち生きる意欲を増進させることにもつながります。ある意味、それは父から学んだものを患者さんに伝えているというところがあって、必要性を感じたことでより勉強しようと思えましたね。リアルな経験を土台にして治療方針をご提案できるというのは強みと言えるかもしれません。

自身の体験に基づく治療で幅広い年代の患者に対応

患者さんの年齢層は高齢の方が中心ですか?

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数年前から世田谷区で妊産婦向けの歯科検診を実施するようになり、おなかに赤ちゃんがいる患者さんも増えてきました。産後3ヵ月くらいすると、赤ちゃんを抱いて一緒におみえになる方も多いですよ。当院では受付のスタッフが2児の母であやすのがとても上手ですし、私も子育て奮闘中の2児の父なので、お母さま方も安心して検診を受けておられるようです。口の中の機能は、ご高齢の方は年齢とともに衰えていきますが、小さい子は機能をつくっていかなくてはいけません。この月齢ならこれくらいの離乳食を食べさせてくださいといった目安がありますが、お口の機能が整っていなければ「うちの子食べないんです」ということになる。機能を上げるためには、それに合ったことをしなくてはいけないということに気がついて、食のアドバイスを始めました。自分の育児経験があったからこそ、そういうこともできるようになりましたね。

先生の経験に基づいたお話は受け入れやすいですね。

実は、僕は寝ているときに口呼吸になってしまうことに悩んでいたのですが、以前、寝るときにサージカルテープ(医療用テープ)を口が開かないように貼ることで睡眠中の口の渇きを防いでいくという方法を聞いたのです。始めてみると、やはり口呼吸ではなく、鼻呼吸が大切なんだなと感じましたね。その経験は、睡眠時無呼吸症候群の勉強をする中で生かされ、長距離ドライバーさんやタクシー運転手さんにもアドバイスするようになりました。実体験があれば、患者さんの気持ちを理解しやすいですし、患者さんにも安心していただけるのではないかと思っています。

患者さん一人ひとりにしっかりアドバイスされている印象です。

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大学を卒業後、最初に勤めた歯科医院で出会った先生の影響が大きいと思います。先生の豊かな発想に基づいた治療から多くを学び、何よりも患者さんとの会話を大切にすることを学びました。勤め始めた当初は、患者さんの治療をすることはもちろん、先生の横につくことも許してもらえませんでした。患者さんとのコミュニケーションが取れていないうちから私が出て行けば、患者さんは誰だかわからない歯科医師に身を委ねることになり、さらに緊張してしまう。だから、まずは空いた時間を使って患者さんと話すことから始めなさいと言われました。その会話の中で笑い声が聞こえるようになってきたら、横について診療のサポートをしていいという指導でしたね。必然的に、お子さんからお年寄りまでどんな方とも会話を楽しめるようになると同時に、患者さんにリラックスしていただくことの重要性も学びました。

患者の生活全般を歯科の側面からサポート

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

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父の背中を見て、というところも少なからずありましたが、医療の道に進もうと思った根本にあるのは、アメリカのとある社会福祉活動家の伝記かもしれません。最初は眼科医になりたかったんですよ。歯科医師を志したのは、祖父や父に加えて叔父や叔母、兄と身内に歯科医師が多く、口腔内の問題が全身に関わるということを知ったからです。小さい頃から歯科医院を遊び場のようにして育ち、技工室に行ってはお手伝いさせてもらっていたという環境面によるところも潜在的にはあるのでしょうね。

先生は料理がお得意と伺っています。

母が自宅で40年近く料理教室をしていた影響か、私も以前から料理が大好きで、今でも子どものお弁当だけは妻任せにしないで一緒に工夫して作っています。肉、魚、野菜などのバランスや彩りを良くするなどして、好き嫌いのない子どもになれば、それも患者さんにお話しできるのでいろいろと試していますね。7歳になる長女には、3歳になるまで甘いものを与えるのを控え、お菓子も手作りのものにしていましたが、3歳になる長男にはすでに甘いものを食べさせています。甘いものを食べた後はジュースではなくお茶やお水で終わらせる、アイスなどを食べたら「歯磨き頑張ろうね」とフォローするなどして、今のところ長男も虫歯なしです。下の子には早い時期から甘いものをあげているという患者さんも多いので、甘いものを与える環境下で、いかに虫歯にしないか、甘いものを食べた後はどのように管理するのかなど患者さんにもアドバイスさせていただいています。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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「食べるという行為あってこその歯科」と考えているので、食べるために使う部分を育てたり、回復させたり、衰えさせないことも歯科の重要な仕事です。来院された方がいつまでもおいしく食事を楽しめるように、生活や健康の水準を高めるためのアドバイスをすることは、歯科医師の大切な役割だと思います。来院された方のお口にまつわるライフスタイル全般を「歯科」という側面からサポートする、そんな歯科医療を提供する歯科医師であり続けたいと思います。

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