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痔の日帰り手術
井上外科・内科
(世田谷区/三軒茶屋駅)
最終更新日:2021/10/12


日本人の3人に1人は悩んだ経験があるといわれるほど身近な病気である痔。恥ずかしくて誰にも相談できなかったり、手術が嫌だからと受診に踏み切れない人も多い。ところが、痔の手術・治療のエキスパートである「医療法人社団周駒会 井上外科・内科」の井上敬一郎院長によると、手術療法で治療を進めることは少なく、手術でも日帰りでできる方法があるそう。先生の解説とともに、実際の様子をレポートする。
(取材日2013年9月13日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q痔になったら必ず手術をしなければいけないのでしょうか?
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A
症例や患部の状態によって異なりますが、食生活や排便習慣などを改善したり薬を使用する保存療法が基本。手術をするケースは少ないですが、疾患によっては日帰り手術や外来でできる施術をお勧めすることもあります。
- Q検査から手術までの時間はどのくらいかかりますか?
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A
日帰りでできる手術の場合、検査は事前に済ませるため、当日の朝9時に来院し、午後3時、遅くても夕方にはお帰りいただけます。外来でできるジオン(ALTA)注であれば、施術に10分程度、術後30分ほどで帰宅できます。
- Q痔になりやすい傾向を教えてください。
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A
便通の状態が良くない方、辛いものが好き、お酒をよく飲む、長時間座っている方は、痔になりやすいといえます。冷えも良くありません。また女性の場合、妊娠・出産を経験すると痔になりやすい傾向にあります。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1まずは問診からスタート
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来院したら受付で問診票に記入し、その内容をもとに診察を受ける。どのように痛むのか、出血はあるかどうかなど症状を詳しく伝えて、患部の状態を診てもらう。
- 2詳しい病状の説明を受ける
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冊子を見せてもらいながら詳細な説明を受ける。痔の治療法はさまざまあるが、基本的には保存療法を最優先に進めていく。保存療法や外来でのジオン注による治療が不可能な状態であれば手術となる。
- 3手術が決定したら事前の検査を
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手術療法で治療を進めると決まったら、万全を期して、事前に血液検査、心電図、胸部X線検査を行う。また既往症や手術経験の有無、アレルギー、喘息はあるかどうかなどを確認し、その場で手術日の予約をする。
- 4いよいよ手術当日。麻酔で眠っている間にすべて終了
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手術前日は、腸管内の残便を少なくするため就寝前に下剤を内服。当日は飲食をせず朝9時に来院し、あらためて手術の手順などの説明を受ける。手術台で横になったら全身麻酔を注入。目覚めたときには終了している。
- 5最後に傷口の状態を確認し、術後ケアのレクチャーを受ける
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数時間休憩した後、傷口の状態を診てもらい、排便後に行うケアのレクチャーを受ける。何かあったときのために緊急連絡先も教えてくれるので安心だ。患部の具合や処置の様子を確認するため、翌日も必ず受診する。