親が知っておきたい5つのこと
子どものための虫歯予防と口の健康
森山歯科クリニック
(さいたま市浦和区/北浦和駅)
最終更新日:2026/08/12
- 保険診療
子どもの虫歯は減少傾向にあるといわれる一方で、口をぽかんと開けたままになる、歯並びが整いにくいといった口腔機能の課題は見過ごされやすい。虫歯になってから治療するのではなく、そもそもつくらないためにできることは何か。北浦和駅前の「森山歯科クリニック」で2026年4月に院長へ就任した森山聖子先生は、保育園から高校までの検診に長く関わり、自身も子育てをしながら診療にあたる歯科医師だ。「子どもの虫歯予防は、家族が行うものだと考えています」と語り、保護者が正しい知識を持つことの大切さを説く。また、生まれる前から始められる準備があるとのこと。仕上げ磨きだけで虫歯は防げるのか、歯科医院へはいつから通い始めれば良いのか。今回の取材では、子どもの歯を守るために保護者が知っておきたいことについて聞いた。
(取材日2026年7月28日)
目次
虫歯を治療する場所ではなく、虫歯をつくらない場所へ。家族みんなで取り組む子どもの予防歯科
- Q小児歯科に力を入れる理由を教えてください。
-
A
▲北浦和駅前で家族の口腔健康を支える歯科クリニック
歯科の分野全体で、今小児歯科が大きな話題にもなっているんです。勉強会や講習会に参加しても、テーマが小児であることが本当に増えました。私自身、保育園や小学校の検診に行きますし、中学校と高校の学校歯科医も務めています。生まれてから大人になるまでのあいだに、年齢ごとにどのような問題が起きるのかを、実際に目にする機会が多くありました。そう考えると、小児の段階で手を打てば、人生100年時代といわれる中で健康寿命を延ばし、その方のいい人生を支えられるのではないかと思うようになったのです。加えて、自分に子どもができたことで、より自分事として捉えられるようになったのもありますね。
- Q虫歯予防はいつから始めると良いのでしょうか。
-
A
▲子どもの未来を見据えた予防歯科を実践する森山院長
子どもの虫歯予防は、家族が行うものだと考えています。ですから、生まれる前の段階、ご家族の口腔ケアから始まっていると言ってもいいと思います。出産に向けてさまざまなものを準備されますが、それと一緒にご家族の健康状態も整えておいていただきたいのです。歯科医院に通い始める時期としては、最初の歯が生えてくる生後半年頃からをお勧めしています。1歳半健診や3歳児健診まで待つのは、私は少し遅いと感じています。授乳がうまくできているか、離乳食を食べられているかといったことも、この時期に確認しておきたい点です。歯が生えたら一度ご相談にいらしてください。
- Q仕上げ磨きをしていれば虫歯は防げますか。
-
A
▲一人ひとりに丁寧に向き合う診療ユニット
仕上げ磨きは、歯が生えてきたら習慣として行っていただきたいことです。ただ、それだけで虫歯を防ぐのは難しいと思います。家庭の環境や食生活、保護者の方や周りで保育にあたる方の口腔ケアも関わってきます。一生懸命になりすぎて痛い思いをさせてしまい、子どもが歯磨きを嫌がるようになることもあるようです。まったく気にされない方もいれば、ちょっとしたことでも心配される方もいて、難しいところです。インターネットで調べすぎて不安になってしまう方もいらっしゃいます。だからこそ、保護者の方が正しい知識を持つことが、何より大切だと考えており、当院でも適切な情報提供を皆さまに行うよう心がけていますよ。
- Q虫歯以外に、子どもの口のことで気をつけたい点はありますか。
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A
▲精密な診断を支える歯科用CT
虫歯そのものは以前より減ってきています。もちろん虫歯の多いお子さんはいらっしゃるのですが、全体としては減っています。それよりも、その手前の段階にある口腔機能の問題に、これから力を入れていきたいと考えています。定期的に診ていく中で、骨格の成長、歯並び、口がいつも開いたままになっていないか、口の周りの筋肉が弱くないか、指しゃぶりのような癖がないかといった点を見ています。早めに気づけば、注意するだけで対応できることも。また、上のお子さんに虫歯があると、下のお子さんのリスクも高くなりやすくなるんです。骨格の影響や食生活が近いというのが主な原因で、そこから対策を一緒に考えていきますよ。
- Qどのようなご家族に来院してほしいですか。
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A
▲家族とともに子どもの健やかな成長を見守る森本院長
何より、家族で健康に過ごしたいと思っているご家族に来ていただきたいですね。学校の検診に行くと、虫歯がとても多いお子さんと、まったくないお子さんに分かれるのです。お子さんのことをしっかり考えていて、こちらの話にも耳を傾けてくださるご家族であれば、しっかり予防と治療が進むと信じています。子どもだからこの程度の予防・治療でいいとは考えずに、口腔機能の大切さを一緒に理解していただけるとうれしいです。一度削って終わりではなく、その後も通い続けていただける方を増やしたい。そのためにも、保護者の方が嫌そうな顔をせず、怖い場所ではないという雰囲気で連れてきてくださることが大切だと思っています。

