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藤田 太郎 副院長の独自取材記事

藤田第一歯科診療所

(市川市/行徳駅)

最終更新日:2019/08/08

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行徳駅徒歩約6分の「藤田第一歯科診療所」は、“徹底的に治すこと”をポリシーに掲げるクリニック。「治療したはずなのにすぐにまた悪化してしまった」。治療を受けるならばこのような事態は起きてほしくないと思うだろう。1977年に院長の藤田昊二(こうじ)先生が開業して以来、一貫してこのスタイルで診療を行ってきた。今回は院長の息子で副院長の藤田太郎先生に、診療の際の心がけや今後の展望などを聞いた。話題は太郎先生自身だけでなく昊二院長にもおよび、その厳格なポリシーとは対照的に、2人のチャーミングな一面も見えた。
(取材日2019年7月3日)

開業から変わらない「徹底した治療」というポリシー

先生が歯科医師になったのは、やはり父である昊二院長の影響が大きいでしょうか?

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そうですね。僕は小さい頃から治療室に遊びに行くのが好きだったみたいで、父が治療する姿はよく見ていました。一番印象に残っているのは、父が毎年行っている海外での医療ボランティアです。子どもの頃は海外についていくことはなかったのですが、「日本でも海外でも喜ばれる活動は良いな」と思ったのが、歯科医師をめざすようになったきっかけですね。このクリニックでの診療も、父が患者さんから感謝される姿をよく見ており、そんな父を見て「格好良い」と思っていました。大学卒業後は口腔外科に進みました。最初からこのクリニックで働くつもりでいたので、一般的な歯科医院ででできるような小手術をマスターしてから、ここに戻ってきたという感じです。

昊二院長と一緒に仕事をしてみてどんなことを感じましたか?

妥協がないので厳しいですよ。僕が歯科医師になりたての頃はまだまだできないことが多かったのですが、それも許してくれない。だけど、今となってはそれがすごく良い経験になりました。もし甘い環境にいたら、ずっとだらしない診療を行っていたかもしれません。今も相変わらず厳しいですが、大人になると間違ったことを指摘してくれる人はなかなかいないですよね。父から受ける注意を嫌だと思ったことはないですし、いわゆる「愛のムチ」だと思っていますよ。今のうちにたくさん怒られておきます(笑)。

クリニックの特徴について教えてください。

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一番大事にしているのは「徹底的に治すこと」です。治療した歯はもう二度と治療しなくても済むように治す、ということをポリシーにしています。ここに来られる患者さんには「他院で治療した虫歯が再発した」とか「歯を抜くしかないと言われたが本当か」とかいった相談でいらっしゃる人も多いんです。一度治療した部分が一年後にまた悪くなってしまうということが、残念ながらあるようなんですよね。全体のごく一部分でも妥協を許してしまうと、どんどん緩くなってしまいがちですからね。そのような治療を行ってしまうと、結局患者さんが困ってしまう。それは父がすごく嫌っていたことですし、僕もこの方針は正しいと思っています。そのおかげか多くの紹介をいただいています。初診の患者さんに「◯◯さんの紹介で来ました」と言っていただけるとすごくうれしいですね。

ポリシーは守りながらも患者が納得できる治療の提供を

患者とのコミュニケーションで心がけていることは何でしょうか?

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歯医者が好きな人って基本的にいないじゃないですか、それは僕らもわかっていますので、できるだけリラックスしてもらえるように心がけています。治療とは全然関係ない、くだらない話もけっこうします。僕がくだらない話をするのが好きなだけなんですけど(笑)。真面目な格好をしてすぐ治療に入っても、患者さんは緊張しちゃいますよね。だから、リラックスしていただくということは心がけています。

お父さまが掲げたポリシーを守りながらも、太郎先生自身が譲らないところはありますか?

患者さんの要望に極力応えられるようにしています。そこらへんは父よりもちょっと柔軟かもしれませんね。というのも、父が歯科医師になった頃から治療法や設備、薬剤なども変わってきていますし、患者さんもインターネットやテレビで医療の情報を手に入れられやすい時代になってきています。その中で僕らと患者さんとが納得できる治療を、しっかり説明した上で進めていきます。僕が一番嫌なのは、患者さん自身が歯を治療した理由を理解できていないケースです。だから僕はしつこいくらいに説明して治療に入っていきます。親子といっても考え方が違うところはありますし、昔と今では選択肢も違いますから、そのあたりは僕も父もお互いの力を十分に発揮できるような方法で治療にあたっています。

患者が安心して治療を受けられる準備が大切ですよね。

そうですね。そのほかには治療前のシミュレーションを大事にしています。事前に頭の中でシミュレーションしておくことで、治療中に何か起きても困ることはほとんどありません。頭の中で1回治療をイメージしていますので、実際の患者さんを前にしたときは「2回目の治療」みたいになるんですね。だから治療中に通常とは違うことが起きても、すぐに別の選択肢を提示して、「こういう状態になっちゃったけど、方法としてはこれとこれがあります。どうしますか」と聞きながら、トラブルのないように治療が進められていますね。

選択肢を増やすために、どんなことに取り組んでいますか?

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当たり前のことですが勉強会はもちろん行きますし、本も読みます。それと僕の知っている先生のもとに伺って手伝わせてもらいながら、先生のテクニックを「盗む」ようにしています。「その先生はどのようにしてピンチを切り抜けたのか」ということを生きた知識として学ぶことで、僕が同じ場面に遭遇したときでも落ち着いて対処できるようになるんです。

院内には患者がリラックスできる工夫も

院内づくりのこだわりについて教えてください。

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ここの内装の特徴は広々としている点です。2007年にリニューアルをしたときに、5台あったユニットを1台減らしました。以前にも増して、じっくりと治療できるようになりましたね。あと、一階の入り口から院内へと続く階段にはかわいいイラストがあるんですけど、これは患者さんに描いてもらったものなんです。患者さんから「描いていいですか?」と言われたので、父が「描いちゃいなよ」って(笑)。それとけっこう人気があるのは、治療室にたくさん置いてあるおもちゃです。父はこういう小さいものが好きで、外出先でよく買ってくるんですよ。院内に置いていると患者さんが「欲しい」と言って持って帰ると、父がまた買ってくる(笑)。こういった形のコミュニケーションがあるということも、このクリニックの特徴かもしれませんね。

ところで、先生の趣味やリフレッシュ方法は何でしょうか?

昔はよく旅行や美術鑑賞をしていましたが、今は子どもと遊ぶことが一番のリフレッシュですね。子どもと一緒に僕も楽しんでますよ。例えば動物園に行くと、いろんな動物がいるじゃないですか。そしたら、やっぱり歯に注目しちゃうんですよ(笑)。「こんな形の歯なんだ」とか「こうやって食べるんだ」とか。これがけっこう勉強になるんですよ。子どもは子どもで全然違うところを見て楽しんでいるんですけどね。

今後の展望についてお聞かせください。

「妥協せず、徹底的に治す」というポリシーは、開業から変わっていませんし、この先も変えるつもりはありません。ただ、今日よりも5年後、10年後にはまた新しい選択肢が増えているはずです。その時代その時代で患者さんにベストな治療を提供できるように、日々勉強ですね。注意しなきゃいけないのは、ある時代は評価が高い治療法があったとしても、5年後にはまったく異なる評価になるような治療です。僕は患者さんと一生の付き合いをしていきたいと思っているので、新しいものを勉強しつつも、それを取り入れるときはすごく慎重に判断しています。

それでは最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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僕が診させていただく患者さんの中には「もっと早く来てくれれば」と思う人もいます。だから、定期的な検診による早期発見と早期治療が、患者さんにとって一番得なんじゃないかなと思います。早めに見つかれば少しの治療で済むこともありますからね。僕らの患者さんには検診の大切さをしつこいくらい話しますので、皆さんしっかり通っていただいています。実際、父の代からの患者さんで、30年以上検診だけで来ていただいている人もいるくらいです。大きな治療をせず、自分の歯で生活することが一番良いことだと思いますね。

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