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顎に負担をかけにくい生活習慣を
顎関節症治療・ケア

中沢歯科医院

(墨田区/錦糸町駅)

最終更新日:2019/10/31

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顎が痛くて口が開けられない、口を動かすと音がするなどの症状で知られる“顎関節症”。女性に多く見られるというこの疾患は、口や顎にとどまらず、首や背中の痛み、全身の痛みや倦怠感といったかたちで症状が現れることも珍しくない。かつては噛み合わせに原因があると考えられていたため、健康な歯を削る治療が行われていたこともあったというが、近年は研究が進み、自宅でできるセルフケアや投薬などを組み合わせた処置が行われている。臨床の傍ら、約半世紀にわたって顎関節症の研究に精力的に取り組む「中沢歯科医院」の中沢勝宏院長に、顎関節症の症状と具体的なケア・治療法、日常生活で注意すべきポイントなどについて、詳しく聞いた。 (取材日2019年10月17日)

口や顎の痛みにとどまらず、さまざまな症状を引き起こす顎関節症。まずは生活改善から早めのケアを

Q顎関節症とはどのような病気ですか?
A
1

▲全個室仕様で、リラックスして治療を受けられる

顎周辺の筋肉のこわばりや、側頭骨と顎関節の間にある軟組織に負担がかかることなどによって引き起こされる疾患で、炎症を伴うことが多いようです。症状としては顎を動かすと痛い、痛みで口が開けられないといったものが一般的ですが、これに付随して首や背中が凝る、顔全体の顔面痛、全身の倦怠感や痛みといった具合に、局所の痛みから全身に関わるものまで実に多岐にわたります。うつやストレスなど心理的な要因が関係しているケースもありますから、問診時には症状に加えて、日頃の生活習慣、どんなときに痛みを感じるかなど、詳細に患者さんから聞き取った上で、歯科医師の中でも顎関節症の専門家による多角的な分析が欠かせません。

Q治療の具体的な流れについて教えてください。
A
2

▲患者の症状を聞くとともに、多角的な分析が大切

第一段階としてまず、日頃の生活習慣の中で顎関節に負担のかかる姿勢や行動をとっていないか確認します。具体的には噛みしめや就寝時の噛み締め、うつ伏せ寝、頬杖をつくといったものが挙げられます。そうした無意識の癖を改めることで症状の改善がめざせるケースもあります。これらのセルフケアで改善が期待できない場合は、必要に応じて食いしばりや歯ぎしりから顎関節部の外傷を防ぐためのマウスピースを使ったり、痛みを抑えるための薬によるケアを行ったりしていきます。また自宅で簡単にできる手を使ったストレッチや、骨吸収を抑えることを目的にオメガ3脂肪酸を多く含む食品を取り入れた食事指導などを組み合わせて行うこともあります。

Q他の疾患と併発するケースもあるのですか?
A
3

▲日頃の生活習慣から顎関節に負担の原因を確認していく

顔面に痛みを感じる病気は顎関節症だけではありません。いわゆる神経痛の場合は神経内科の領域になりますし、うつとの関連が考えられる顎の痛みもあります。ですから、診断する際に歯科だけの問題でないとわかった時点で、歯科と並行して神経内科や精神科などの専門家を受診してもらい、双方からのアプローチで対処していきます。これまでの私の経験からお話しすると、顎の痛みが回復に向かうとうつの症状も落ち着いてくることが多い反面、うつ病を引きずっていると顎の痛みも長引いてしまうといった具合に、双方の疾患が影響し合う側面があるようです。投薬の制限なども伴いますから、根本的な解決を図るためには医科との連携がとても大切です。

Q顎関節症を放置していると、どんなリスクが考えられますか?
A
4

▲顎の痛みや違和感は、早期に専門家に診てもらうことが重要

重症化すると下顎の骨が変形して、顔の下半分がゆがんでしまったり、噛み合わせが開いて上下の奥歯が過度に当たる、あるいは口が閉じられない状態に陥ることもあります。そうなると当然、食事や呼吸といった日常の行動に支障が出て、全身の健康やメンタル面に影響が及ぶことにもなりかねません。特に閉経後の女性ですと、エストロゲンが減少することによって骨吸収が進み、関節が変形しやすいという特性があります。顎に痛みや違和感があったら、できるだけ早期に専門家に診てもらうのが望ましいと考えます。

Q日常生活の中で予防することはできるのでしょうか?
A
5

▲先生は臨床の傍ら、現在も顎関節症の研究に精力的に取り組む

頬づえやうつぶせ寝の習慣をやめることに加えて、デスクワークなどの際に下を向いた姿勢で長時間作業を続けることも、噛みしめにつながるので控えたほうがいいでしょう。仰向けで寝ていても、枕が高すぎると顎を引く体勢になって顎に負担がかかりやすいので、枕の高さにも注意が必要です。顎関節症は日常生活を少し変えるだけで改善が見込める可能性のある疾患で、決して重大な病気ではないと考えます。あまり心配しすぎず、専門家の指示に従いながらリラックスした生活を送ることを心がけましょう。

ドクターからのメッセージ

中沢 勝宏院長

私が顎関節症の治療や研究に携わってもうすぐ50年。複雑な症例に悩む多くの患者さんに出会ってきました。市販の痛み止め薬を飲み続けて我慢していた方、かかりつけの歯科で治療を受けたはずなのに痛みが強くなってしまった方など、痛みで心身ともに疲れ果て、私のもとを訪ねて来られる方も少なくありませんでした。近年は症例の複雑化や採算性の問題などから、顎関節の外来をやめてしまう大学病院もあるようですが、顎関節症をはじめとする顎機能障害をなくすために覚悟を持って取り組む歯科医師が私の周りにも大勢います。顎の痛みや違和感を覚えたら、我慢せず気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

顎関節症治療/初診2万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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