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安藤 武史 院長、安藤 武雄 先生の独自取材記事

安藤歯科医院

(江東区/門前仲町駅)

最終更新日:2020/04/01

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江戸時代からの下町として知られる門前仲町。「安藤歯科医院」は、この町で約100年にわたり地域の人々の歯の健康を守ってきた。現在は3代目の安藤武雄先生、4代目の安藤武史院長の2人体制で、地元の人々のみならず、近隣のオフィスで働く人たちなど、幅広い患者の診療にあたっている。一人ひとりを大切にする診療方針は武雄先生から武史院長へと受け継がれ、院内には初診の患者もリラックスできるような工夫がなされている。口腔内だけでなく体全体の健康を考えて、ライフステージに合わせた治療やメンテナンスを行う同院。武雄先生、武史院長に、診療の際に留意していることや今後の取り組みについて、話を聞いた。
(取材日2015年2月26日/更新日2019年6月5日)

緊張をほぐす小さな優しさが詰まった下町のクリニック

こちらのクリニックはとても長い歴史があると伺いました。

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【武雄先生】開業したのは私の祖父の代で、大正半ば頃のことです。私は3代目にあたり、最初は2代目の父と一緒に診療していました。1989年に院長に就任し、10年ほど前からは息子と2人体制でやらせていただいています。門前仲町はいわゆる「下町」と呼ばれる地域。ざっくばらんな方が多いですが、代々地元にいらした方がご高齢で商売をおやめになったり、引っ越されたりして、住んでいらっしゃる方も変わってきましたね。
【武史院長】そうですね。小さい頃からずっとここに住んでいますが、会社やマンションが増えた分、お勤めの方やお子さんの姿をよく見るようになりました。当院は何かに特化することはせず総合診療をしておりますので、以前からの患者さんは父が、そのお子さんやお孫さん、新しくこの街にいらっしゃった方は僕が診させていただいています。

長くこの地域で診療してこられて、変化を感じることはありますか?

【武史院長】現在は簡単に情報が得られる時代。自分の症状について調べることもできるので、それが医療機関にかかるきっかけになっていると思います。歯科医師側としても、以前は「悪い所は削る・抜く」という姿勢でしたが、「できる限り歯を残そう」という方向に治療方針が変わってきました。僕も、基本的には自分の歯に勝るものはないと思っていますから、できるだけ患者さんご自身の歯を残せるように考えて治療しています。
【武雄先生】患者さんの意識も、自分の歯を大切にする方向に向いていると感じています。当院では、だいぶ前から治療が終わられた方に半年ごとの定期検診のご案内を出していますが、徐々に「検診のはがきをもらったから、お願いします」という方が増えてきました。以前は、年末になって痛くてどうしようもないから何とかしてほしい、という駆け込みの患者さんもいらっしゃいましたが、今はそのような方はほとんどおられませんね。

院内は落ち着いたグリーンが基調ですが、患者さんがリラックスできるようにほかにも工夫されていることは?

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【武史院長】父がずっとやっていたことなのですが、「タオルかけ」ですね。「診療椅子に寝てエプロンをつける前に、患者さんの体にタオルをかける」というだけなのですが、これが1枚あることで緊張が少し緩むんですよ。また、例えば冬場はちょっと寒かったり、歯科治療はどうしても口の周りで粉塵が飛び散り、服の汚れが気になったりするものなので、快適さや患者さんが大切にしているものを守るという点でも役立ち、父はさすがだなと思いました。また、歯科治療が嫌われる2大原因は「音とにおい」だと思います。できるだけ音がしない切削器具を導入したり、消臭剤を置いたりといった工夫をしています。
【武雄先生】少しでもリラックスしていただけるよう、四季折々の絵や花を診療室や待合室に飾ったりしています。絵や花がお好きな患者さんだと、そちらの話が始まってしまい、なかなか治療に入れないことがなきにしもあらずですが(笑)。

患者一人ひとりのゴールまで、二人三脚で歩く治療

診療の際に大事にしていることを教えてください。

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【武史院長】「人を診ろ」という大学時代の恩師の言葉を肝に銘じています。歯科医師は、他人さまの大事な歯を治療させていただきますが、治療の過程で、時には歯を削ったり抜歯したりと傷をつけることもあります。だからこそ、まずはその方がどんな治療を求めているかをきちんと把握し、もし主訴以外にも治療が必要な所が見つかれば、治療の必要性を説明し、きちんと同意を得て治療する。治療する側が一人歩きしてしまうと、患者さんを不安にさせてしまいます。体の反応や口腔内の状態は十人十色なので、それに沿って一人ひとりのゴールに向かって進んでいくのが、本来の歯科治療です。こういった考えは父から学んだものです。大学病院で3〜4年修行した後ここへ戻ってきて、父がずっと地元の方々とのつながりを大切にしながら診療に臨んできたことを強く感じました。その診療姿勢からの学びと恩師の言葉がリンクして、今のように考えるようになりました。

よりわかりやすく説明するために、気をつけていらっしゃることはありますか?

【武史院長】デジタルカメラで治療前後の口腔内写真を撮影し、患者さんに必ず見ていただいています。自分でも試してみたのですが、鏡だけでは口腔内の細かい部分はわかりません。カメラで記録を残しておけば、治療後にメンテナンスに移った時に経過の記録にもなりますので、積極的に活用しています。また、虫歯や歯周病などの感染症以外に、歯ぎしりや噛む力による痛みや不具合も最近注目されているところです。写真で歯のすり減り具合を記録として残しておけば、感染症以外で痛みが出たときに原因の発見や治療方針の決定に有効ですし、患者さんにも理解していだけると思います。

初対面の時の話し方などはいかがでしょう。

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【武史院長】僕は小さい子どもや若い人の場合、診療とは直接関係ない話題、例えば服装とかの話から始めます。小さい子なら、自分が好きなおもちゃを持っていたりするので、好きな服やおもちゃから会話のきっかけを探すところからですね。いきなり「どこが痛いですか?」という話ではなく、そういう雑談から話を始めると、少し心のバリアが解けてくるのではないでしょうか。最初は患者さんも緊張されています。僕も人間ドックを受診したり、病院へ行ったりする時は緊張するので、そういう自分の経験から考えても、患者さんの立場で考えることが大事かなと思っています。

歯科治療はあくまで「補うもの」。自分の歯を大切に

今後力を入れていきたいことはありますか?

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【武史院長】寝たきりになって歩くことが困難な患者さんはこれから増えてくると思うので、今後も訪問診療に力を入れていきたいですね。父から引き継いだ患者さんで、体の状態が変わって通院できなくなってしまったような場合、こちらから積極的に足を運んでいます。寝たきりの患者さんはどうしても治療の内容に限界がありますし、限られた道具での治療になるので、作業的に難しい点もありますが、すごくやりがいのあることでもありますね。患者さんも、自宅で家族がそばにいる環境だと、心にゆとりがあるのでしょう。治療を受け入れてもらいやすいように感じています。

先生ご自身のリフレッシュ方法は?

【武史院長】大学時代はサッカー部に所属していました。今も、運動しないとストレスがたまってしまうので、週2回はジムに行き、好きな音楽を聞きながらランニングとサウナを楽しんでいます。週末は衛星放送でヨーロッパのサッカー観戦に明け暮れていますね(笑)。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【武雄先生】自分が年を取ってくると、若いうちにもう少し健康に気をつけておけば……と思う時もあります。歯の健康も同じで、若いうちからが大切です。最近のお母さんたちは、お子さんの歯にとても気を使っておられて、お子さんの虫歯も少なくなっているので、とてもいいですね。
【武史院長】歯科の材料や医療技術は目まぐるしく進歩していますが、歯科治療とは「人工物で失った部分を補う」という根本は同じで、治療をしてもそれは以前のように自分の細胞や遺伝子を持ったものではありません。体は替えが利かないからこそ、後で後悔しないよう、気になることがあれば気軽にお越しください。アドバイスだけでも聞いていただければ何かしら得られるものがあると思います。また、親は子どもたちにとって一番のお手本。お父さん、お母さんご自身のデンタルケア意識が高ければ、お子さんにもそれは自然に伝わっていく、僕はそう考えています。

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