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安部 裕司 院長の独自取材記事

CMポートクリニック

(横浜市都筑区/センター南駅)

最終更新日:2019/11/18

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2006年9月の開業以来、数多くの患者に寄り添ってきた「CMポートクリニック」。不妊に悩む女性の気持ちを知り尽くした院長やスタッフのアイデアで、デッキテラスのある明るい待合室には患者同士の交流ノートが用意されているほか、季節ごとに交流イベントも企画されているという。同院の最大の特徴は「すべての患者の担当医」として、安部裕司院長が一人で、一貫した診療を提供することだろう。長年、多くの患者が安部院長の診療を求めて来院している秘密は一体何なのか。そんな疑問を胸に取材に挑んだが、安部先生の丁寧でわかりやすい説明と、明るくやわらかな笑顔にふれ、それは先生の人柄ではないだろうかと感じた。
(取材日2019年4月9日)

妊娠したいと願うすべての人をサポートするクリニック

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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小学校低学年の頃には医師になりたいと思っていました。伯父や従兄など親戚に医師をしている者が多いですから、医師という仕事は、まだ幼かった私にとって、とても身近な職業だったんです。また、同じ頃に妹が大手術を受け、命を助けていただいたという経験があります。その手術を担当してくださった先生が、子ども心にとてもかっこよく思えたのも医師を志すきっかけになりました。また当時放送されていた、脳外科医師を主人公としたアメリカのドラマの影響も大きいと思います。

脳外科ではなく産婦人科を選ばれたのはどのような理由からですか?

こう見えても、とても気弱な性格な上に心配性なのです。学生時代に病気について学んでいても「自分がかかってしまったらどうしよう」と自分に置き換えてみては、不安にさいなまれていました。こんな気弱な性格で医師が務まるのだろうかと悩んだ結果、「男性である私が唯一なりえないのは産婦人科の病気だから、産婦人科医師になろう」と考えたわけです(笑)。さらに臨床実習で医療の現場に出てみると、産科が一番明るく華やかで、働くなら明るい職場が良いだろうと思い、産婦人科に入局しました。しかし、実際には出産は時間に関係なく、深夜でも分娩に立ち会います。明るさや華やかさとは裏腹に、過酷な科であると、入局して間もなく知ることになりました。冗談のような理由から選んだ産婦人科ですが、大学6年生の時に日本初の体外受精が成功というニュースにふれ、このような領域に人間の手が届くようになったのかと強く興味を持ったことも大きかったです。

力を注がれている治療分野についてお聞かせください。

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不妊治療で行う生殖補助医療技術はassisted reproductive technologyの日本語訳で、通称「ART」と呼ばれています。当院は不妊治療全般を専門としながらも、ART、特に顕微授精を含めた体外受精に注力しています。体外受精は卵子を採取し精子と培養器の中で受精させ、受精卵が分割していった胚を子宮に戻す方法です。実際の操作はたいへん複雑ですが、日帰りで施術でき、患者さんの身体的な負担が少ない方法です。この他にも患者さんの希望に沿った方法を選択し、成功率は言うまでもなく、できる限り体に負担の少ない方法で、その方に最も合ったオーダーメイドの治療法をご提案するよう努めています。それらを指して、私は「フレンドリーアート」と呼んでいます。「不妊専門」と聞くと敷居が高いイメージですが、当院は「妊娠したい人すべての方をサポートするクリニック」というスタンスで診療を行っています。

妊娠のためには、まずはリラックスすることが重要

不妊治療を開始するタイミングを教えてください。

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不妊治療専門の医師に相談するタイミングとして、妊娠を望んでいるにもかかわらず、1年以上妊娠しない場合が目安として一般的です。しかし、30代後半の女性であれば、1年間も悠長に待っているというわけにもいきませんから、妊娠を望んだ時点から不妊治療の専門家に相談するというのも良いでしょう。昔に比べると晩婚化が進んでいますから、結婚と同時に相談に来られるという方も少なくありません。また、10年前に比べると、ご本人が妊娠を希望される場合、「生理が不順だから一度調べてほしい」など、20代半ばでも相談に来られる方が増えています。私はそれはとても良い傾向だと思っています。

不妊原因で多いものはどのようなことなのでしょうか?

不妊は原因が一つではなく、さまざまな問題が絡み合っている場合が多いですし、原因となるといわれていることもたくさんありますので、一概にこれが多いと申し上げることはできません。ただ、患者さんと長年接している実感としていうならば、精神的な問題やストレスが関係しているのではないかと思っています。10年間も不妊治療を続けてきたというのに妊娠できなかったご夫婦が、妊娠を諦めた翌月に妊娠したり、引越しや仕事を変えた途端に妊娠したりと、どこか精神的なことと関係がありそうです。このようなことからも、余計なプレッシャーや心配事から解放され、リラックスできる状態であることが妊娠には不可欠ではないかと私は考えています。妊娠というのは、もう一人を体内に育てることですから、ご自身がストレスを受けていては、妊娠しづらいと言えるかもしれません。

長い間、不妊治療を専門に行ってきて、患者さんの考え方などに変化を感じることはありますか?

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私が東邦大学で体外受精を始めた頃は、神の領域を侵すのかと倫理的な問題にもなり、マスコミなども問題視する論調で取り上げていました。当時は患者さんのプライバシーを守るために、患者さんが来院するとスタッフ全員で患者さんを隠したりしたほどです。体外受精を受けることに引け目を感じていた患者さんも多かったようですが、今となってはごく一般的な方法として認知されてきましたし、妊娠するための一つの方法として受け止められていると感じます。また、近年インターネットなどが普及したことで、患者さんご自身が不妊治療についてよく勉強していると感じています。

不妊治療は日進月歩。歩みを止めてはならない

診療の際に、心がけていることをお聞かせください。

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患者さんとよく話し、患者さんの望みを十分に理解することを心がけています。患者さんとの信頼関係が治療の肝ですから、患者さんの話を真剣に聞くことはもちろんのこと、私の話も真剣に聞いていただきたいと思っています。私は開業以来ずっと「自分を信頼して来てくれる患者さんに、目の行き届く診療をすること」を大切にしてきました。私のポリシーとして、患者さんはすべて私一人で担当しています。ただ、最近は看護師や優秀なスタッフのおかげで、随分フォローしてもらっています。不妊治療に精通する看護師が、不妊治療に関する疑問点や悩みについて相談に乗る特別外来もあり、患者さんからも「気軽に相談できる」と喜んでいただいています。患者さんと最初に接する受付スタッフも、不妊治療を深く理解しているスペシャリストで、患者さんの些細な異常に気がつく感度の高さなど、スタッフの優秀さも当院の強みです。

お忙しいかと思いますが、先生ご自身のリフレッシュ法は?

少し前までは忙しすぎて「趣味は仕事かな?」なんて答えていたのですが、最近は野球観戦がよいリフレッシュになっています。友人に誘われて、横浜を拠点とするチームの試合を観に行ったことがきっかけで、すっかりファンになりました。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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これからも一人でも多くの患者さんの希望をかなえ、さらにここへ通って良かったと思っていただける診療を行っていきたいと思っています。たとえ妊娠がかなわなかったとしても「ここに通ってよかった」と実感していただけるような診療をしていくことが私の役目です。そのためには、常に進化している最新の治療法も勉強しなくてはいけません。勉強する気持ちを止めてしまえば、患者さんにとって不利益になりますから、歩みを止めずにいたいですね。また、「不妊専門クリニック=不妊の人しかかかれない」といったイメージを払拭し、ここは妊娠を望む方ならどなたでも、いつでも気軽に足を運べる場所だと、知っていただきたいですね。当院は、ちょっとしたことでも話しに来ていただける場所でありたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人工授精/1万7610円(税込)、体外受精/14万8000円(税抜)、顕微授精/19万8000円(税抜)

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