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病院と連携して行う
口腔ケアの重要性とは

岡部歯科

(江戸川区/小岩駅)

最終更新日:2022/04/15

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  • 保険診療

口腔内には、目に見えない細菌が驚くほど多く存在している。この細菌が体に思わぬ悪影響を及ぼす、と特に注意が向けられるのが全身麻酔での手術中と手術後だ。全身麻酔に使用する気管チューブが細菌を体の奥へ押し込むなどして、術後の肺炎や傷口からの合併症を引き起こす可能性がある。といっても、手術前は手術のことで頭がいっぱいで、特別な口腔ケアを受ける心の余裕はない……という人がほとんどだろう。こうした場合に、医師と歯科医師が連携して口腔機能管理を行うのが「周術期口腔ケア」だ。「岡部歯科」では、歯科のない江戸川病院と連携して、手術に臨む患者の周術期口腔ケアに取り組んでいる。周術期口腔ケアの重要性とその内容について、現院長の萩尾桃子先生と前院長の妻の岡部直未さんに聞いた。

(取材日2022年3月18日)

手術の準備期間と回復期間に口腔内を整えていく「周術期口腔ケア」。術前術後のリスク低減や早期回復を図る

Qまずは、周術期口腔ケアについて概要を教えてください。
A
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▲手術に耐え得る状態に口腔内を整えるために行うと話す萩尾院長

【萩尾院長】全身麻酔で手術を受けることになったとき、起こり得るトラブルを未然に防ぐために行う口腔ケアのことです。口腔内の細菌が何らかの原因で肺や血液内に流れ込むと、感染症や肺炎など重篤な合併症を引き起こします。こうした危険性が非常に高いのが、全身麻酔を使った手術時です。気管にチューブを挿入して呼吸を確保する全身麻酔の手術は、チューブによって体内に細菌を押し込んでしまうリスクがあるほか、弱っている歯を損傷して飲み込んでしまう可能性があるからです。周術期口腔ケアでは、術前・術後の合併症や副作用を低減するため、口腔内を手術に耐え得る状態に整えることをめざします。

Q安心して手術を受けるために、必要なケアなのですね。
A
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▲周術期口腔ケアを受けることで術後の生活の質を維持していく

【岡部さん】口腔内とはまったく無関係に見える部位の手術でも、体の免疫力や抵抗力は低下するため、合併症や副作用が起きる可能性は高いんです。周術期口腔ケアを受けることで、手術の安全性の確保や、術後の生活の質の維持が期待できます。抗がん剤の副作用として考えられる口腔内の炎症を抑え、速やかに食べる力を回復するのにも役立ちます。口から栄養を取ることは速やかな回復につながりますから、術後のためにもぜひ受けていただきたいです。

Q周術期口腔ケアでは、具体的にどのようなことをするのですか。
A
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▲顕微鏡を使い、口腔内の菌を調べていく

【萩尾院長】大きく2つあります。1つは、歯の汚れを落とすこと。虫歯があれば治療し、歯石を取り除いて感染源の除去を図ります。もう1つは、弱っている歯を取り除くこと。歯周病などでぐらついている歯は、気管にチューブを挿入する際に抜けてしまわないよう固定や抜歯を行います。無事に手術を終えた後は、当院、もしくはかかりつけ医で口腔内の異常の有無を確認し、良い状態を維持していってください。 【岡部さん】周術期口腔ケアの費用は、入院費用や治療費用とは別ですが、保険適用でそれほど負担は大きくありません。納得してケアを受けていただくためにも、費用については事前にしっかりご説明させていただいています。

Qどういった患者がケアの対象になるのでしょう。
A
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▲手術を控えている患者へ必要なケアを提供していく

【萩尾院長】全身麻酔で手術をする予定の方で、がん患者さんのほか、膝や腰、頸椎のけがや病気で手術をする方が多いです。連携する江戸川病院については、泌尿器科、整形外科、腫瘍血液内科、乳腺外科などから多くのご依頼をいただきます。どの先生方も、口腔ケアの意義をよくご理解いただいているので、連携は非常にスムーズです。 【岡部さん】実は口腔ケアを行っているのは、手術を控えている急性期の患者さまだけではありません。江戸川メディケア病院とも連携し、慢性期疾患で入院中の患者さまの口腔ケアも行っています。これからも、患者さまの状況に合わせて病院と上手に連携し、皆さまに必要なケアを提供していきたいと思っています。

Qこちらならではの取り組みがあれば教えてください。
A
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▲江戸川病院と連携し、リアルタイムで情報共有も可能になる

【岡部さん】やはり、江戸川病院や江戸川メディケア病院と連携した口腔ケアを行っている点だと思います。長年連携してきた結果、現在ではケアが必要な方が入院されると病院側から連絡があり、私たちが伺うシステムが確立されています。カンファレンスにも萩尾院長と私が出席し、リアルタイムで情報を共有していますので、安心してお任せください。 【萩尾院長】さまざまな病気をお持ちの方に対応できるよう、歯科以外の医療的な知識の習得にも努めています。入院される方への対応はもちろん、さまざまなご事情で通院が難しい方には往診も行っていますので、お気軽にご相談ください。

ドクターからのメッセージ

萩尾 桃子院長

口の中には驚くほどの菌がいて、その数は便の10倍ともいわれています。抵抗力が落ちた状態で手術に臨み、その菌が体内に入り込めば、肺炎などを引き起こす可能性が非常に高まります。こうした事態を未然に防ぐのに有用なのが、周術期口腔ケアです。周術期とは、手術とその準備期間、および回復期間のこと。この期間にお口の中をしっかりと管理する口腔ケアを行うことで、手術時と手術後のリスクの軽減につながるほか、口から食事をする力の維持につながり、早期の回復も見込めることがわかっています。当院では、江戸川病院と連携し、必要な方に適切な周術期口腔ケアを提供しています。お困りの際は、お気軽にお問い合わせください。

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