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森井 浩太 先生の独自取材記事

森井歯科医院

(小田原市/緑町駅)

最終更新日:2022/04/28

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小田原市中町、伊豆箱根鉄道大雄山線の緑町駅から歩いて5分ほどの場所にある「森井歯科医院」。1950年の開業以来、70年以上にわたり同地で診療を続ける、歴史あるクリニックだ。現在は3代目となる森井浩太(もりい・ひろたか)先生を中心に予防を軸とした診療を展開。「診療を通して予防の大切さを伝え続けるうち、患者さんの予防意識が高まってきたのを感じます。この変化に、スタッフ一同あらためてやりがいを感じています」と、森井先生は笑顔で語る。増築により診療体制を増強し、さらに充実した診療をめざす森井先生に話を聞いた。

(取材日2022年1月7日)

患者増を受けクリニックを増築、診療体制をさらに増強

クリニックを増築されたと伺いました。

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近年、患者さんの増加を受けて、待ち時間の解消が課題となっていました。そのため、駐車場であったスペースを一部活用して、増築を行いました。5台だった診療ユニットを7台に増やし、うち1台はマイクロスコープもある個室に。インプラントのオペなどにも対応しやすくなりました。当院では噛み合わせを考慮した全顎治療(咬合再構成)をはじめ、その実現のためにインプラント、精密な総入れ歯など多彩なオプションを用意しています。共通することとして、すべての治療の軸に予防という考え方を置き、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアとアドバイスに力を入れています。今回の増築により予防ケア専用のユニットも増強することができ、さらに充実した診療を提供できる環境が整いました。

予防に力を入れていらっしゃるのですね。

当院は昔からある歯科医院で、数年前までは痛みが出た方の突発的な受診に対応する、いわば野戦病院のような慌ただしい診療が中心でした。短いスパンで定期的に来院される患者さんはほとんどおらず、虫歯ができたら治療して、またしばらくして虫歯が再発したら治療しての繰り返しだったのです。予防に力を入れるようにシフトしていったのは、私がここで勤務を始めた2015年頃から。虫歯や歯周病が進行してから治療するのは、金銭的にも負担が大きく、時間も労力もかかります。だったら最初から虫歯をつくらないのが間違いなくベストだと思います。予防をしなかったら治療した意味がない、自分のところで治療した人に新しい虫歯ができるのは避けたいという考えから予防を重視しています。

患者さんに変化はありましたか?

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現在の体制となって5年以上が経過し、患者さんの大きな変化を感じています。予防意識が高い患者さんが増え、もともとお口の中に興味を持っていなかった方にも、徐々に予防意識が根づいてきたのです。もちろん、強制的に患者さんの意識を変えることはできませんから、私たちが続けてきたのは予防の大切さを伝え続けること。基本的なことですが、繰り返すことで行動変容につながるのだなとあらためて実感しました。

患者・スタッフ間の意識の好循環で、より良い治療に

歯科衛生士さんをはじめスタッフの皆さんも意欲的に取り組んでいらっしゃいますね。

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予防的アプローチの継続により、患者さんの変化を目の当たりにすることができ、スタッフもさらに意欲的に取り組めるようになっています。患者さんの反応がスタッフのやる気につながり、さらに患者さんの意欲を引き出すという良い循環が形成されているのです。少し前から必要に応じて歯科衛生士の担当制を導入したのですが、これも、より詳しく経過を追うことでさらに効果的なケアを実践したいという歯科衛生士サイドからの提案で始まったことなんですよ。また、直接診療に関わらない受付スタッフも患者さんの変化に手応えを感じているようです。

予防歯科は歯科衛生士さんが負うところも大きいのですね。

はい。当院のスタッフは皆、患者さんをより良くしたいという思いを共有しており、意欲を持って学びに取り組むメンバーです。そんな中でも、特にコミュニケーション能力に長けたスタッフや、スケーリング技術が優れたスタッフ、指導やアドバイスが得意なスタッフなど、それぞれに個性を持っています。そうした個性を生かし、必要に応じて補い合う良いチームになっていますね。チームを信頼しているので、私も必要以上に口を出さないようにしています。意欲を保つためには余裕も必要ですから、休みを長めに取れたり、勉強会などに参加しやすかったりという勤務体制の整備には気を配っています。歯科助手として入職し、学び直して歯科衛生士にステップアップするケースもよくあります。春から2人が歯科衛生士学校に入学し休職するため、新たなメンバーを3人迎える予定です。

患者さんに予防の大切さを理解してもらうために、工夫されていることはありますか?

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模型を使いながら説明し、画一的にはならない対応を心がけています。患者さんのお口の中を見ながら、「この状態なら、次はこのくらいに来たら良いですよ、このくらいのスパンでチェックすると、こういうふうに変わります」というように、患者さんごとに適切な時期をお伝えしていますが、こちらから強く言うことはしません。結局はご本人が選んだ結果がその方のお口の中をつくりますから。それから、曖昧な言葉を使わないようにしています。例えば目をつむって歩いている人に対して「あと少しで段差があります」と言っても、それが何歩先なのかわからないですよね。歯科医師が患者さんに伝えなければならないのは、具体的かつ克明な事柄で、僕の頭の中にあるビジョンと同じビジョンを患者さんがイメージできるのが理想です。同じ映像を描けるように言葉を選んでいます。

「歯科医師は人生を救える」の言葉を胸に

入れ歯やインプラントの治療にも力を入れていらっしゃいますね。

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当院には高齢の患者さんが多いため、やはり入れ歯の相談は多いです。中でも上下の総義歯を自費で作る方の割合が高くなっています。時間と手間をかけて精密に仕上げることで、患者さんの満足度につなげたいと考えています。噛み合わせなどを考慮し、場合によってはインプラントをお勧めすることもあります。とはいえ、入れ歯もインプラントもあくまで治療の手段の一つ。入れて終わりではなく、将来的に良い状態をキープするために必要なメンテナンスも含めてご提案しています。私はあえて得意な治療をつくらず、すべての治療を80点以上の合格点で行える歯科医師でありたいと考えています。これは自分の得意なフィールドに患者さんを引き込むようなことはしたくないという理由からです。それぞれのお口の将来に必要なことを見極め、適切なケアを提供したいのです。そのために、週末もセミナーなどで学んでいます。忙しくはありますが、学ぶことは楽しいですね。

歯科医師になって良かったと思うことを教えてください。

「医師は患者さんの命を救えるが、歯科医師は人生を救える」。先輩から言われてずっと忘れられない言葉です。私が作った入れ歯に患者さんが満足してくださった時、口元がコンプレックスだった方が笑顔で帰っていかれた時、さらには歯科への意識の低かった方が診療を通して口腔ケアに意欲的に取り組むようになった様子を見た時など、歯科医師になって良かったと心から思います。

読者に向けてメッセージをお願いします。

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「歯磨きは毎日している」とおっしゃる方も多いですが、「している」と「できている」は違います。歯並びなどによっては特定の場所に磨き残しが続くこともよくありますし、食事の内容やタイミングなど、それぞれのお口の状態と生活スタイルによって、気をつけるべきことは違ってくるのです。近年では歯周病と糖尿病の関わりも指摘されるなど、歯の健康が命に関わるという認識も広がりつつあります。実際、年を経て病気になった時、正しい歯磨き習慣を身につけているかどうかが寿命を分ける大きな差となるのです。歯磨きはコストパフォーマンスの良いケア方法ですし、適切に行っていれば、長い目で見ると生涯における歯科診療の費用を低下させてくれます。自宅での歯磨きを見直すとともに、ぜひ定期的な受診でチェックとアドバイスを受けることを習慣にしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

総義歯/45万円~
インプラント埋入(1本)/30万円~
セラミッククラウン/10万円~

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