骨量が少ない・総入れ歯の人にも
状態に合わせたインプラント治療
難波歯科医院
(小田原市/小田原駅)
最終更新日:2022/06/23
- 自由診療
インプラント治療は、入れ歯やブリッジと比べて、自分の歯と近い噛み心地や自然な見た目、耐久性などに期待できる治療法として広まってきた。しかし、実際にどのような治療を行うのか、どのぐらい時間がかかるのか、不安に思う人も多いのではないだろうか。そこで、小田原市で20年以上にわたり数多くのインプラント治療を行ってきた「難波歯科医院」の難波正英理事長の治療を取材した。難波理事長は、長年にわたってインプラント治療の研鑽を積み、勉強会や講演会などでも活躍する、インプラント治療のエキスパート。治療後の噛み合わせや、口腔全体の健康までを重視したインプラント治療をモットーに、他院で断られるような難症例にも対応しているという。インプラント治療を考えている人は、参考にしてほしい。
(取材日2020年4月11日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療のメリットとデメリットを教えてください。
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A
インプラント治療のメリットは、自分の歯と近い噛み心地が期待できること、残っている他の歯に負担をかけないこと。そして見た目が自然できれいに見えることですね。ブリッジや入れ歯では、残っている他の歯の負担が大きくなり、また噛みにくさから噛み合わせのバランスが壊れることがあります。その点、インプラントでは、口腔のバランスが保たれやすいのも大きなメリットでしょう。デメリットとしては、外科手術があること、自由診療であること、治療期間が長いこと。また安全性に留意するためには、歯科用CTなどの設備や、歯科医師の経験・技量が求められ、治療を受けられる施設が限られることです。
- Q治療を受ける際に気をつけるべきことはありますか。
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A
通常の歯科治療とそれほど大きな違いはないといえるでしょう。外科手術にかかる時間は1、2本の手術の場合、30分程度ですし、痛みや腫れもそれほどありません。ただし、やはり外科的な処置を行いますので、血行が悪くなり傷の治りが悪くなる喫煙は避けていただきたいですね。また、治療後のケアが重要であることはインプラントに限ったことではありませんが、特にインプラントは歯周病のような症状になりやすいので定期的なメンテナンスは必須です。当院では、インプラント治療を受けられた患者さんとは一生のお付き合いが必要と考えて、定期的なメンテナンスをご案内し、家庭でのブラッシングやケア方法も丁寧にアドバイスしています。
- Qこちらのインプラント治療の特徴を教えてください。
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A
長年歯が抜けたままの状態や、入れ歯やブリッジをしてきた方は、もともと歯を支えていた骨(歯槽骨)が痩せて、インプラント治療を行うには骨の量が足りないことが多くなります。当院では、そうした難症例といわれるケースに対しても、足りない骨の量を増やすための骨造成治療などを行い対応しています。また総入れ歯の方、上顎、下顎の歯が1本も残っていない方の場合には、4本または6本のインプラントで上部構造を支える治療も手がけています。当院には歯科麻酔の専門家が在籍し、治療中や治療後の痛みにもしっかり対応できる体制を整えていることも特徴で、うとうと眠ったような状態で治療が受けられる静脈内鎮静法も行っています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1詳しく検査を行い、治療可能かを診断
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全身疾患や局所的な原因で対応できない場合もあるので、治療前には、精密な診査診断が必要。カウンセリング後、CT撮影や血液検査、歯周病検査などを行い、インプラント治療が適しているかを診査する。
- 2治療計画を立て、スケジュールを決定
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各種検査や、CT撮影データから得られた情報などをもとに、治療計画を立てる。埋め込むインプラントのサイズや、角度、深さなどの精密なシミュレーションも行う。
- 3インプラント埋入手術を実施
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骨にインプラント(人工歯根)を埋め込むための手術を行う。静脈内鎮静法を用い、眠ったような状態で治療を終えることもできる。同院では、埋入するインプラントの本数の多い人や高齢の人には静脈内鎮静法を勧めているという。
- 4型採りをして上部構造を作製
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手術から約2~6ヵ月後、骨とインプラントがしっかりと結合したことを確認してから、口腔内の型採りを行い上部構造を作製、装着する。前歯など目立つところの場合は、治療中も仮歯を入れるので安心だろう。
- 5治療後のアフターフォロー、メンテナンスを行う
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インプラントは虫歯にはならないが、歯周病にはなる可能性があるという。インプラントを長期間にわたって維持させるためにも、治療後のセルフケアや定期的なメンテナンスが重要。治療後は歯科衛生士にブラッシングなどセルフケアの指導を受け、また、指示された間隔での定期検診、メンテナンスを受けるために通院する。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/フィクスチャー30万円、アバットメント・上部構造12万円、インプラントオーバーデンチャー/80万円、CT撮影・検査1万円、骨造成治療/5万円~、静脈内鎮静法5万5000円