働き世代の突然死を防ぐためにも
心臓の心配は早めに相談を
駒沢腎クリニック
(世田谷区/駒沢大学駅)
最終更新日:2026/09/04
- 保険診療
働き世代にとって循環器疾患は、がんに次ぐ主要な死因でもあり、突然死や過労死にも関わる深刻な問題だ。「駒沢腎クリニック」は人工透析など専門的な腎臓の治療を提供しながら、循環器内科の診療にも力を入れている。日本循環器学会循環器専門医にして日本腎臓学会腎臓専門医でもある若林隼人院長は「心臓と腎臓は切っても切れない関係にあります」と語る。相互に作用しながら悪化していく負のスパイラルを断ち切るには、まずは循環器疾患からのケアを試みるという方法もある。どのような症状があれば循環器内科を受診すべきかなど、若林院長に詳しく聞いた。
(取材日2026年8月20日)
目次
心臓と関係の深い腎臓をともにケアすることで、重篤な疾患の予防につなげる
- Q働き世代に多い循環器疾患にはどのようなものがありますか?
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A
▲働く世代に潜む心臓疾患のリスクについて丁寧に説明を行う
働き世代の循環器疾患は多種多様ですが、高齢者の心臓の老化とは異なり、働き世代は長時間労働・過度のストレス・不規則な生活習慣などが引き金となるのが特徴といえるでしょう。代表的なのが心臓に栄養や酸素を送る冠動脈が狭くなったり詰まったりして起こる虚血性心疾患で、狭心症や心筋梗塞などがよく知られています。また、脈のリズムが乱れる不整脈の中でも、心房細動や発作性上室性頻拍などは若年発症率が高めです。そのほか、心臓の筋肉自体が問題を起こす心筋症や大動脈に異常を来して命に関わる大動脈瘤や大動脈解離を若くして発症する方もいます。
- Q少しでも気になる異変を放置しておくリスクを教えてください。
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A
▲早めの受診が早期発見早期治療につながると話す若林院長
循環器疾患は生活習慣病などを背景として動脈硬化が少しずつ進行し、ある日突然症状が出るという経過をたどるケースも珍しくありません。例えば、狭心症の場合「体を動かしたときだけ、何となく胸が苦しい」という段階で受診できれば、心臓の筋肉はまだ生きていて助けられる可能性は大いにあります。ところが、これを放置していると冠動脈が詰まる心筋梗塞に至り、酸素や栄養が届かなくなった心臓の筋肉は壊死して、二度と元に戻りません。治療が遅れるほど回復不可能な範囲が広がり、命を落とすリスクも高めてしまうでしょう。「気のせいかも」というときも、検査でなんでもないと明らかにするのが大事なので、遠慮せずに受診してください。
- Qどのような症状が出たら検査を受けるべきですか?
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A
▲動悸やめまいが受診のサインになることも
動くと胸が苦しい・痛い、体が重い、すぐ疲れるといった症状は、虚血性心疾患のサインかもしれません。放散痛といって病変のある臓器から離れた部位に出る痛みに関しても、心臓は顎の下からみぞおちの間まで広範囲にわたって出現する可能性があるので注意してください。また、不整脈については、動悸がする、脈が速い・遅い・飛ぶといった症状を自覚する場合もあります。不整脈によって血流が滞りふらつくこともあり、「ただのめまい」などという油断は禁物です。特に自覚症状はなくても、心電図アプリに対応しているスマートウォッチでアラートが出たら、直ちに受診するようにしてください。
- Q一度の受診ではなく経過観察も大事なのですね。
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A
▲定期通院が健康を守る鍵に
経過観察というのは放置とは違い医療行為の一環です。定期的に血液検査、心電図検査、超音波検査などを必要に応じて実施した上で、病状に変化がないか診断して、薬の微調整などを行います。症状が安定していると自己判断で通院をやめてしまう方もいますが、自然に治癒することはなく、悪化して戻ってくるケースがほとんどです。月1回、週1回など医師が推奨するペースを守って通っていただければと思います。経過観察するうちに循環器疾患だけではなく腎臓疾患が見つかる方もいますが、当院では血液透析や腹膜透析などの専門的な治療も可能なのでご安心ください。
- Q循環器疾患は腎臓疾患と関係が深いのですか?
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A
▲ワンストップで心臓と腎臓を診る体制を整える
心臓と腎臓は心腎関連(CRS)という概念があるほどお互いに強く影響し合っています。心機能が低下すると全身の血流が滞り、腎臓に過度の負担がかかり慢性腎臓病(CKD)を招くことがあります。それによって血圧上昇やむくみ、貧血が起きて心臓が過負荷となり、循環器疾患を引き起こすという負のスパイラルに陥ってしまうのです。近年、海外を含めて心臓と腎臓に関するガイドラインが次々と公開されていますが、当院は長年にわたり循環器と腎臓を両軸とする診療を提供しています。同時にフォローできるため、仕事や育児で忙しい世代にとっても複数のクリニックを受診する手間が省けるというのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。

