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磯部 誠 院長の独自取材記事

磯部歯科医院

(名古屋市東区/大曽根駅)

最終更新日:2019/08/28

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名古屋駅、栄より基幹バスに乗り、古出来町で下車。「磯部歯科医院」は、バス停の目の前と利便性に優れている。同院は、祖父から前院長の父が引き継ぎ、3代目にあたる磯部誠先生が2005年に院長就任。磯部先生は、勤務医時代にがんや口唇口蓋裂など難しい症例の治療経験を持つ、開業医では数少ない口腔外科専門医だ。若い世代を中心に歯茎の痛みを訴え、親知らずの抜歯が必要になることがある。大きな病院での抜歯は時間の制約があり、受診をためらう患者も多いが、同院では患者のニーズに合わせて夜7時まで対応。磯部院長は患者の症状だけにとらわれず、心理状態も意識して接するように心がけている。専門性を生かした診療や歯科医療に対する考え方などを磯部先生に聞いた。
(取材日2016年5月17日)

口腔外科専門の医師として専門性のある治療が強み

歴史の長い歯科医院だそうですね。

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当院は、私の祖父が開業しました。祖父から前院長である私の父が引き継ぎ、私が3代目として2005年に院長に就任しました。私が歯科医師をめざしたのも、祖父や父の仕事ぶりを見てきたので、すごく身近な仕事だったんです。私の父は男4人兄弟で、2人が医師になり、2人が歯科医師になりました。当院の隣には「磯部内科」がありますが、私の伯父が開業した医院です。現在は伯父の娘さんが院長を務めています。父は虫歯治療や入れ歯を主に扱う歯科医師でしたが、私は口腔外科専門医を知識と技術を生かした特色を加えて診療しています。

先生は口腔外科専門医ですが、注力されている治療はありますか?

口腔外科専門医の資格を有する歯科医師は、愛知県の開業医では20人ほどです。口腔外科治療は、親知らずの抜歯や顎関節の治療がメインです。親知らずの抜歯は、大きな病院へ出向かないとできないケースもあるのですが、時間がかかるなど、仕事を持つ方にとって何かと負担が大きいですよね。当院では夜7時までの受付なら、親知らずの抜歯も行っています。勤務してきた病院では、時間的制約で悩む患者さんが多く、何とかニーズに対応したいと思ったんです。口腔外科専門医になるためには、もちろん試験勉強も必要です。しかし、日々の臨床を積み重ねたことが自分の中に経験として残り、それが基礎になります。専門性を持って治療に当たれることで、通院回数を減らしたい方・長い時間をかけずに親知らずの抜歯をしたいという方に貢献できていると思います。

口腔外科専門医を受診するメリットを教えてください。

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勤務してきた病院では、がんの治療や口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)の患者さんを多く扱ってきました。そうした経験が生きていると感じるのは、がんの早期診断だと思います。口腔内に異常を訴える患者さんを診察し、問題があればすぐに大きな病院へ紹介します。手術後に戻られた患者さんから「先生のおかげで命をもらえた」と言われたことがあり、非常にうれしく思いました。口唇口蓋裂は、出生時に防ぐことが難しい症例です。生まれてきたお子さんを、いかに普通のお子さんと同じ状態へ近づけるかを考えることが、私たちの仕事であり研究でした。口唇口蓋裂の患者さんは、どうしても上顎の成長が悪くなり、受け口ではないのに下顎が突き出たように見えてしまいます。手術方法や治療次第では、上顎の発育を促すことも可能です。口唇口蓋裂の適切な治療も、学んでいないとわからないことですし、口腔外科専門医の知識が生きているなと感じますね。

症状だけに注目せずに患者の悩みや心理を読み取り対応

診療時に心がけていることはありますか? 

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一番大切にしているのは、お互いの安全について。歯科医師は安全に治療し、患者さんは安全に治療が受けられることです。医療安全という言葉を耳にしますが、事故があってもいけませんし、患者さんが不快に思うことはしたくありません。治療器具はしっかり滅菌し、感染症予防にも務めています。患者さんの対応も意識しています。症状だけではなく、患者さんの悩みや心理状態にも配慮しています。怖がりな方もいれば、痛みに弱い方もいますので、不安な部分を上手く見つけて対応することがポイントです。大学病院に勤務していた頃は、心身ともに弱った方をたくさん診てきました。持病なども考慮する必要があり、患者さんに接する際に注意するようにしています。

インプラント治療も手がけるそうですね。

インプラント治療は、患者さんの状態を診て、必要と判断した場合にお話するようにしています。インプラントの埋入は、慎重に行わなければ神経損傷で麻痺が残ることもあります。特に、下の奥歯は慎重に扱わないといけません。治療で最も気をつけているのは、後遺症を残さないことです。後遺症が残ると、患者さんに不快な思いをさせてしまう上、元に戻ることはできません。治療は、「気をつけていたけれどダメだった」では済まされない。手術前にできるだけ多くの情報収集をして状態を把握し、安全な治療を心がけています。

定期検診の必要性について先生のお考えを教えてください。

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自分の口の中へ関心を持つことは大切です。若い方だと痛みがない限り、歯科医院へ来られないことが多いんです。痛みを自覚したことで心に変化が見られると、定期的に受診するきっかけになります。タイミングを見計らい、こちらからも受診の必要性を声掛けしています。実は、高齢者の虫歯が増えているんですよ。50〜60代まで問題なく過ごしていた方も、高齢になってから急に虫歯ができたと悩む方が多いんです。原因となっているのは、歯周病で歯茎が下がるため。本来、エナメル質の下にあるセメント質は、歯茎と骨で保護されていますが、歯茎が下がることでむき出しになり、虫歯を作ってしまうんです。健康な歯を保つためには、50歳を目安に歯科医院を受診し、ご自身の歯と向き合うようにした方がいいでしょう。

健康維持の秘訣は日課である昼休みのウォーキング

開業医となられてうれしかったことや苦労されたことはありますか? 

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祖父が院長を務めていた頃からの患者さんで、親子3世代で当院に来院されるのはとてもうれしく感じますね。口腔外科専門医を探し、遠方から定期的に来られる方もいます。一方で、開業すると幅広いことが要求されるため、経験の少ない分野を補う勉強をするのが大変でした。院長就任から10年以上経過し、ようやく幅広く出来てきたかなと実感するようになりましたね。

先生が実践されている健康法や休日の過ごし方を教えてください。

私の日課は、昼休みに1時間ウォーキングをすることです。だいたい4kmを目安に歩くようにしています。体がだるいなと感じていても、汗を掻くとシャキッとするんですよ。休日はウォーキングがてら、家庭菜園を楽しみに出掛けます。名古屋市が持っている土地の区画を申し込み制で借り、ナスやキュウリを育てるんです。妻と協力して野菜の世話をし、自分で育てたものを収穫して食べる楽しみを味わっています。家庭菜園の難しいところは、同じように育てているのに上手く育たないことがあること。今年はあまり上手く成長していないかもしれませんね。

今後の展望などをお聞かせください。

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今後も口腔外科専門医として学会にも積極的に参加し、勉強を続けていきたいと思っています。それと同時に、入れ歯や一般歯科診療もたくさん経験し、全体的な技術のレベルアップをめざしていくのが目標です。歯は、自分で見えているようで見えていない部分が多いもの。磨いたつもりでも、実は磨けていないことがあるんですよ。鏡では表面しか見えず、歯の間は見逃してしまうことがあるでしょう。歯科医院に縁がないと思っている方も、意外と思わぬトラブルを抱えていることがあるんです。自分だけで判断せず、歯科医院で診てもらうことは健康維持には大切です。受診して分かることもありますので、足を運んでみてください。

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