中川 昌樹 院長、中川 達也 副院長の独自取材記事
まさき歯科
(名古屋市中村区/中村公園駅)
最終更新日:2025/08/12

街のシンボルである、中村公園駅前の大鳥居の近くに位置する「まさき歯科」。院長の中川昌樹先生は、40年にわたり歯科医療の前線を走り続け、スタディーグループの立ち上げにも尽力してきた、情熱と探究心あふれる歯科医師だ。息子である中川達也先生は、7年前より副院長を務める。多くの患者が訪れる同院の多忙なスタッフをまとめるだけでなく、スタディーグループの理事を務めるなど、父親に負けず劣らずの活躍で、歯科医療全体のレベルアップをめざしている。今回、多くの患者から厚い信頼を得ている昌樹院長と達也副院長の2人に、診療方針や今後への展望などについて聞いた。
(取材日2025年6月20日)
全身の健康を支えるための、人生に寄り添った歯科治療
こちらの診療方針を教えてください。

【昌樹院長】「数十年後も後悔しない歯科治療」です。歯科は治療したら終わりではなく、メンテナンスの継続が重要ですので、患者さんと一生のお付き合いになることも多いんです。歯の健康を守ることは全身の健康を守ることにつながります。一時的な治療ではなく、人生に寄り添う「生涯のパートナー」として、歯科医療を提供しています。
【達也副院長】一口に歯科医療といってもさまざま。私は1本の歯ではなくて、1つの口腔という単位でトータルに診ています。患者さんが笑って過ごせる人生を送れるように、審美性と機能性、さらに長期的な安定性を備えた口腔環境をめざしていきます。
通いやすさにもこだわっていますね。
【昌樹院長】通院が楽しみになるような空間づくりも治療の一環と考えています。大切なのは早期発見、治療、そして継続的なメンテナンス。メンテナンスに対してモチベーションを保つことは、簡単なことではありません。調子が良いのにクリニックに行かなければいけないのですから。それなのに治療という「つらい記憶」を呼び起こす場所があったら、ポジティブな気分になりにくい。そこで1階を診療室、2階をメンテナンスルームに分け、気持ちの面からもサポートできるようにしています。そして、ご自身の健康度の向上には、すればするだけ通院は役に立つと知っていただきたい。健康であれば喜びにつながるし、モチベーションも湧いてくる。そんな良い循環をつくり出していきたいですね。
たくさんの患者さんが来院されていますね。

【昌樹院長】開業した頃から通っていただいている方が、たくさんいらっしゃいます。また難症例のインプラント治療や歯周病治療などに対応していることもあり、患者さんや他院の先生からのご紹介が増えています。本当にありがたいことです。
【達也副院長】当院は痛みの少ない治療、削る量が少ない治療、歯の神経を守るための治療を掲げて、追求しています。例えば、リラックスした状態で完了できるよう、インプラントの手術は鎮静法を使っています。このような点からも、他の医療機関では治療できないと診断された方に「来て良かった」と喜んでいただけたら、とてもうれしいです。これからも困っている方が安心して来院できるような存在でありたいですね。
複数の医師による専門的な治療も特徴ですね。
【達也副院長】4人の歯科医師が在籍し、それぞれの得意分野に合わせた歯科医療を提供しています。皆さんとても勉強熱心で、良い刺激をもらっています。良きライバルでもあるし、良き仲間でもある。「負けてられない」と、私のモチベーションを高めてくれる存在です。お互いに切磋琢磨してスキルを向上し、患者さんに還元していきます。
すべての患者を幸せにするため、妥協しない治療を
歯科医師としてのモットーはありますか?

【昌樹院長】「常に真剣勝負で妥協しない治療」です。40年前から心血を注ぎ、絶対に妥協せずに治療を行ってきたので、今後良い結果として表れてきてくれたらうれしいです。長年来てくださった患者さんに「ありがとう」と言っていただけたら、歯科医師としてこんなにうれしいことはありません。
【達也副院長】「すべての患者さんを幸せにしたい」がモットーです。気持ち良く笑えるようになりたい、ご飯をおいしく食べたい、つえなしで歩けるようになりたい。そんな、患者さんの想いに寄り添って、幸せを一緒につくっていきたいです。
診療の際、大切にしていることは?
【昌樹院長】患者さんの歴史を知ること。口腔内を見れば体質を予測できますし、悩みに耳を傾ければ生活習慣もうかがえます。これらを踏まえ、原因の追究と予防の手立てを考えることが重要です。治療は症状だけに目が行きがちですが、それでは根本改善はできません。患者さんを知ることが治療の第一歩。スタッフにも「歯を診るのではなく、人を診なさい」と話しています。
【達也副院長】患者さんは不安を抱えていますので、まずは安心できる雰囲気づくりを心がけています。次にわかりやすい説明。そして患者さんのキャラクターに合わせた話し方も意識します。患者さんの未来を考慮すると、時には厳しいことを言うケースもあります。単に伝えるのではなく、この方には「どのように伝えたら心に響くのか?」を常に考えています。
チーム医療にも注力されていますね。

【昌樹院長】当院には専門的な資格を持つ歯科衛生士、常駐の歯科技工士がいます。歯科医師だけでなく歯科衛生士にも担当制を採用し、治療もメンテナンスも二人三脚でサポートできる体制を整えています。大切なのは、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が対等な立場で「患者さんのために何ができるか」を考え、意見を交わすこと。そのため、勉強会などを開催し、チーム医療の質向上に努めています。
【達也副院長】患者さんと歯科技工士が顔を合わせられるのは大きなメリットです。実際にお口の中やお顔を拝見することで、その方の個性に合わせた補綴物が作成できます。患者さんも細かなご要望やニュアンスを、直接技工士に伝えることができますし、より満足度の高い仕上がりにつながると思います。
クリニックの垣根を越え、歯科の向上へ
インプラントの専門家として、歯科医師の育成もされていますね。

【昌樹院長】インプラント治療は外科手術を伴うため、豊富な経験と技術が求められます。しかし、特殊な分野で、大学では手術の技術までは教えてくれず、エキスパートの歯科医師も多くはありません。開業した若手医師が不安を抱えるのも無理はないんです。実際、私のもとには多くの相談が寄せられていましたので、培ってきた知識と技術を伝えたいと思い、講習の場を設けました。私は歯科医師という仕事が大好きで、誇りを持っています。クリニックの垣根を越えて指導を行い、歯科医師の地位や歯科医療全体のレベル向上に貢献したいと考えています。
今後の展望についてお聞かせください。
【昌樹院長】「まさき歯科なら安心して任せられる」と信頼される歯科医院であり続けたいです。今後は世代交代になりますし、副院長には患者さんのニーズを感じ取り、時代に合わせた医療を提供してもらいたいですね。いずれ院長職は譲りますが、歯科医師としてまだまだ働くつもりです。歯科医師の仕事は本当に楽しいですから。
【達也副院長】新しい分野にもチャレンジしていきます。その一つが矯正です。現代は虫歯が減っている一方で、悪い歯並びが増えています。硬い物を口にしないなど、食生活の影響で現代人は顎が発達しにくいのです。歯並びが悪いと見た目はもちろん、虫歯や歯周病のリスクが上がり、姿勢も悪くなってしまいます。咀嚼力が落ちれば栄養摂取も悪くなり発育の問題にも。矯正が必要とされる時代だと思いますので、今後、より注力していきます。
読者へのメッセージをお願いします。

【昌樹院長】健康と美容は一見切り離されがちですが、実は表裏一体の存在です。健康的なものは、おのずと美しいものとなる。そう考えると、機能・予防的な治療も、審美面に配慮した治療も患者さんの人生にとって欠かせないものです。良い口元は、楽しい食事や笑顔につながり、その後の人生が大きく関わってきます。今後もお役に立てるよう、患者さんに寄り添っていきます。楽しく生きがいとなるための治療を、一緒に実現していきましょう。
【達也副院長】患者さんや他院の先生にも信頼される存在であるために、一生努力を続けます。そしてお口のトラブルがある場面だけではなく、患者さんの笑顔につなげていけるストーリーを、一緒につくっていきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本44万円~、マウスピース矯正/部分35万2000円~ 全顎99万円~、セラミックインレー/5万5000円~、セラミッククラウン/11万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。