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山中 康寛 院長の独自取材記事

山中歯科医院

(名古屋市中区/鶴舞駅)

最終更新日:2019/08/28

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鶴舞駅より徒歩5分、ビルの2階に「山中歯科医院」がある。周辺にビジネス街や住宅地が混在することから、来院する患者層も幅広いという。平日はすべて終日診療を行い、また午後診療が14時からスタートするため、子ども連れでの来院もしやすい。同院は現院長の山中康寛先生の父が開業。歯科医師である父や祖父の仕事を目にしていた山中院長は、幼少期より将来の夢として歯科医師を思い描いていた。院長就任後は、院内システムのデジタル化を図るとともに、患者の歯に対する意識を高める働きかけも重視。スタッフのスキル向上もサポートしており、医院全体での成長を大切にしているのが印象的だ。診療に熱い思いをかける山中院長に、モットーや治療内容についてじっくりと聞いた。
(取材日2017年10月17日)

父子2代にわたり患者に寄り添う

患者さんの年齢層や主訴について教えてください。

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当院は私の父の代から診療していますので、開業してまもなく50年になります。患者さんも高齢の方が多く、中には父が院長を務めていた頃から通い続けてくださる患者さんもいらっしゃいます。ご家族で2代、3代にわたって通院されるケースもありますよ。当院の周辺にはビジネス街、少し歩くと住宅地もあるので、働かれている方やこの地域で生活する方などにも多く足を運んでいただいています。全体的には平均年齢が高めなので、歯周病や虫歯の治療はもちろん、義歯の作製や調整も多いですね。義歯はとても繊細な調整が必要で、合わなくて悩まれている方も多くいらっしゃいます。患者さんができるだけ長く、ごはんをおいしく食べたいという願いを実現できるよう努力しています。当院の河村先生は義歯の治療に長けており、その評判を聞きつけて来院される患者さんもいらっしゃいますね。

院長に就任された際にリニューアルした部分などありますか?

まず、診療システムのデジタル化を進めました。例えば、歯のエックス線写真を撮った直後にタブレット端末に画像を転送し、患者さんがすぐに見られるようにしています。さらに診察時に撮影した画像はプリントし、患者さんにお渡しするようにしました。そうすることで、患者さんがご自身の口腔内に興味を持ち、予防意識も高まればと願っています。診療は、私と先ほど挙げた河村先生、前院長である父の3人体制で診療にあたっています。これに加えて、患者さんの治療の選択肢を増やし、より良い治療をご提供できるようにするため、インプラント治療を専門とする歯科医師にも来ていただいています。

導入している機器について教えてください。

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歯科用CTを導入しています。平面でとらえるエックス線写真ではわかりにくい部分も、歯科用CTなら立体的にはっきり捉えることが可能となりますし、歯の部分だけをピンポイントに撮影するので、患者さんにかかる負担も抑えられます。より正確で安全な治療を行うためには欠かせない機器ですね。他にも、治療に使う器具を滅菌消毒する機器は、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)に加えて、ドイツの厳しい衛生基準をクリアできる器具用洗浄機を導入しています。近年は治療器具の滅菌対策にも注目が集まっていますが、これなら誰が使っても高いレベルで滅菌消毒できるので、患者さんの安心につながると思います。また、CO2レーザーは、義歯で傷ついてしまった口腔内の処置や口内炎の治療に有用な機器です。

スタッフ間の密な情報共有が成し遂げるチーム医療

貴院ならではの取り組みはありますか?

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口腔内に潜むカビの検査を行っています。カンジダ菌というカビは、高齢の方で唾液量が少なくなると発生するリスクが高まり、歯茎の腫れや痛みを引き起こしたり、舌痛症の原因にもなります。「歯が痛いわけではないけれど口の中が気になる」という方にはこの検査を勧めています。他には唾液検査ですね。唾液に含まれる細菌構成を調べ、虫歯や歯周病の治療方針を定めるのに活用するとともに、患者さんには歯垢を顕微鏡で画像を見てもらうこともあります。おそらく患者さんの多くは実際の歯周病菌を見たことがないでしょうから、実際の姿を見せるとインパクトが大きいようですね。ブラッシングなどのモチベーションも高められると思います。

大勢のスタッフが働いておられますね。

現在は歯科衛生士6名と、歯科技工士、受付2名が活躍してくれています。歯科技工士が常駐していることは当院の強みです。歯科医師、歯科衛生士としっかり連携することで、技工物に関する患者さんのご要望にすぐに対応できる体制となっています。また診療は基本的に担当制ですが、曜日によっては別のスタッフが担当することもあります。その場合でもスムーズな治療ができるよう、患者さんのことは細かくカルテに記入し、スタッフ間でしっかり共有しています。定期ミーティングでは、各自が気づいた点や研修会で学んできたことを発表し合い、知識の向上に努めています。他にもスタッフが自主的に学べるようサポートも大切にしています。歯周病、糖尿病、ブラッシング指導やホワイトニングなど、スキル向上に役立つセミナーが数多くあるので、積極的に学んでほしいですね。それがすべて患者さんにとってより良い治療になると考えています。

印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか?

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長く当院を支持してくださっている患者さんのことはよく覚えています。以前に総入れ歯を作った患者さんがいらしたんですが、長い間連絡が途絶えていたんですね。それがこの前久しぶりに来院されたんです。その時、今でも同じ入れ歯を使っていて、入れ歯の調子が良いと言ってくださったんです。他にも、小さい頃に通院していた子が、大人になって結婚し、自分の子どもを連れてきてくださったこともあります。遠くに引っ越したけれど、実家に戻ってきたときには親子で定期検診に来院するという患者さんも結構多いんですよ。患者さんとこうしたお付き合いができるのは大変ありがたく、歯科医師をしていて本当に良かったと思えますね。

メンテナンスの重要性を多くの人に理解してもらいたい

先生は学校医も務めておられますが、子どもたちの歯について感じることはありますか?

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学校の歯科検診で子どもたちの歯を診ていると、最近の子どもたちの口内環境が二極化していることがわかります。全体的に虫歯の数は減っており、まったく虫歯がない子も多いですが、逆に虫歯のある子は何本も虫歯になっています。今後虫歯の数を減らしていくためにも、学校医としてできることを行っていきたいですね。毎年6月4日は虫歯予防デーとして、学校へ歯磨き指導に行っています。そういう機会に、子どもたちの虫歯を予防する意識を高められたらと思います。基本的なことではありますが、歯磨きがとても大切なこと、虫歯菌は砂糖が大好きなので甘いお菓子を食べすぎてはいけないことをきちんと伝えていきたいですね。子どものうちから、歯に関する正しい情報を知っていてほしいと思います。

歯のメンテナンスを意識してもらうために行っていることについて教えてください。

初診時に虫歯で来院される方にも、定期メンテナンスと予防の大切さを伝えています。具体的には、私が所属する研究会で作った予防に関する冊子をお渡ししています。「虫歯がなくなったら歯科治療は終わり」ではありません。そこからが悪くしないためのスタートです。歴代のスタッフたちの頑張りもあり、当院は歯の定期メンテナンスに通われる患者さんが大勢いらっしゃいます。治療の終わりには3ヵ月後の予定なんてわからないと予約を取らなかった患者さんでも、後から電話で予約を取ってくださいます。こうした定期メンテナンスの重要性と予防意識の高まりを感じられるのはうれしいことですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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ありがたいことに、当院には長くお付き合いのある患者さんが多く、高齢になっても来院してくださる方がいらっしゃるのは、歯科医師としてうれしいですね。これからは30代40代の方にも、予防意識を高めてもらえるように努力していきたいです。医療の進歩によって、虫歯は予防できる時代になりました。高齢になってもおいしく食事が取れるように、若いうちから歯を悪くしないための知識を取り入れていただきたいですね。学校歯科医として子どもたちと関わりを持ち、3世代にわたって歯の健康を維持する大切さ、必要性を改めて感じるようになりました。虫歯予防・歯肉の健康そして義歯であっても楽しめる食生活を提供できるよう、山中歯科医院スタッフ一同、皆さまのお役に立てれば幸いです。

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