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柳本 昌子 院長の独自取材記事

あい内科クリニック

(横浜市青葉区/こどもの国駅)

最終更新日:2020/04/01

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こどもの国駅から徒歩5分。「あい内科クリニック」は、いつも温かく居心地の良い優しい雰囲気に包まれている。エントランスのグリーンをはじめ、ゆったりとしたソファーの置かれた待合室など、院内はこまやかな気遣いでいっぱいだ。「子どもでも怖がらずに通える、病院っぽくないクリニックにしたかったのです」と穏やかにほほ笑むのは、院長の柳本昌子先生。内科を中心に幅広く診療し、専門の頭痛治療には遠方から足を運ぶ患者も多いという。常に笑顔を絶やさずおおらかな人柄でそっと包み込んでくれるような柳本院長に、これまでの診療で感じた思いや心がけていること、医師を志した理由など、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2013年6月12日/更新日2019年6月13日)

地域に根づいて幅広く診療を行う、頭痛治療の専門家

とても温かい雰囲気のクリニックですね。

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ありがとうございます。このエリアは若い世代の方が多く住んでおられるので、小さなお子さんも怖がらずに通える、居心地の良い病院っぽくない雰囲気を心がけました。開業してもう10年以上たちます。周りにはマンションが増え、町の様子もずいぶん変わりましたが、クリニックの雰囲気だけはずっと変わりません。玄関先や院内を飾るたくさんの植物やお花も、開業のお祝いでいただいたものが毎年咲き続けているんですよ。私もすっかりガーデニングが趣味になってしまいました(笑)。

長く通っている患者さんが多いそうですね。

ええ。つい先日も、いつものように「○○君」と名前で呼んだら180cmもあるような大きな男の子が入ってきて、思わず笑ってしまいました(笑)。時の流れを実感しますね。大きくなると病院にかかることも少なくなりますが、例えば使ってきた薬など、これまでの受診記録がすべて残っていますからね。そういうところで安心感を持って通っていただけているとうれしいなあと思います。

開業して10年以上たちますが振り返って感じることはありますか?

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診療面で言えば、柔軟に対応することの必要性をより実感しています。新型インフルエンザであったり、震災後はめまいなど震災に関係する体の不調を訴えられたり、その年々で流行する病気があり、いかにそれらに迅速に対応していけるかがとても大切だと思うんです。「今までこの時期にインフルエンザははやっていないから検査しない」というような先入観を持っていては、見落としてしまうこともたくさんあります。いろいろな情報を集めて常にアンテナを張り、患者さんが「いつもと違う」とおっしゃる時には特に気をつけて診なければ、と日々実感しながら診療しています。

こちらでは先生の専門である頭痛治療に力を入れてるそうですね。

頭痛を我慢されている方は本当に多いんですよ。一番多いケースは片頭痛ですが、そのうち3分の1は市販の薬でも自然に良くなるケース、もう3分の1が現状維持、残りの3分の1の方は年齢とともに徐々に重症化し、そうなると自然に治ることはありません。ですので「悪化している」と感じる方は重症化する前に早めに受診してほしいですね。ただ、当院は頭痛専門で診療していますが、頭痛治療は医師の中でもまだ認知度が低く、中には「脳に異常がないので大丈夫」と言われて帰されてしまうことも。そうなると、次はもう病院に行こうとはなかなか思えず、その方の頭痛治療はそこで終わりになってしまいます。そういった患者さんのニーズに応えられていない現状は、私たち医師側にも大きな責任があると痛感しています。

人の役に立つ仕事をしたい。父の背中を見て医療の道へ

先生はなぜ医師を志されたのですか?

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父が自宅で歯科医院を開業していたので、私にとって最も身近な職業が医師や歯科医師でした。身近であるがゆえに、この仕事の大変さはよくわかっていたのですが、やはり「人の役に立つ仕事に就きたい」という思いが勝りました。私が医師になった当時は、まだまだ女性医師が少なく、女性というだけでハンディになることもありましたが、父の背中を見て育ったおかげでこの仕事の厳しさを熟知していましたから、覚悟して飛び込むことができたのかもしれません。

頭痛を専門に診療するようになったきっかけは?

ずっと脳循環や血管障害を専門的に診療していたのですが、突然の頭痛で飛び込んできた急患の方も、脳腫瘍などの大きな問題が見つからなければ、「片頭痛だから薬を飲んで休んでいれば治る」と、積極的な治療を行うことはありませんでした。確かに、片頭痛で命を落とすことはないかもしれませんが、患者さんの生活には大きな影響を与えています。いつ痛みが襲ってくるかわからない恐怖で、外出もままならない方も少なくありません。どうにかできないものかと思っていた時に、頭痛診療のエキスパートである間中信也先生と出会ったのです。それが、頭痛を深く勉強しようと思ったきっかけですね。

実践しているリラックス方法はありますか?

クリニックの入り口前の植物の世話をすることで、とてもリラックスできていますね。植物も人間と同じで、ちゃんと世話をすればすくすくと育ってくれるので世話のしがいがあります。あとは電車。私、ちょっとした電車マニアなんですよ(笑)。帰宅途中の電車がお気に入りの車両だとついうれしくなって、嫌なことも忘れてしまいます。

いつも身近で、質の高い医療を提供していきたい

診療で心がけていることは何ですか?

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限られた診療時間の中で少しでも多くの情報を患者さんから引き出し、治療に役立てたいと思っています。「イエス・ノー」で答えられる質問をするのではなく、患者さん自身の言葉で話していただけるような工夫をしたり、ご家族や職場のことなどバックグラウンドまで知った上で治療することが大切。診療を受けるのが大好きという方はあまりいないでしょう? 皆さん心配な気持ちで来院されていると思いますから、おおらかな気持ちでにこやかに接することも心がけていますね。最近は禁煙治療を希望される方も多いのですが、禁煙で大事なのはモチベーションを高く保ってもらうこと。患者さんは少し厳しく言ったほうが良い方、褒めて差し上げたほうが良い方とさまざまですから、それぞれの方に合わせたお話をしています。しっかりコミュニケーションを取ることの重要性を日々実感しています。

思い出に残るエピソードはありますか?

新人時代、指導してくださった先生から、「できないからと諦めるのは、いつでもできる」と言われたことは、今でも覚えています。医師である私が諦めてしまったら患者さんを治すことは絶対にできない。どんなに難しい局面でも諦めずに頑張ろう!」と、ずっと患者さんと向き合ってきました。とはいえ、そういう気持ちを胸に何週間も泊まり込みで治療をしても、若い患者さんを救うことができず、無念さを覚えることもありました。反対に、100歳近いおじいさんに「寿命だから」と誰もが言うような場合でも、諦めずに治療を行った結果、退院につながったケースも。本当に人間の命は不思議なものだとつくづく思います。

読者へのメッセージと、今後の展望をお願いします。

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「頭痛で病院なんて」と思う方も多いと思いますが、頭痛は医師による治療が必要な病気だということをもっと多くの方々に知っていただきたいですね。例えば動けないくらいひどい頭痛で、気持ちが悪くなったり吐いてしまったりという場合には、詳細に検査できる専門的設備の整った脳神経外科を受診してください。一刻を争う病気が隠れている場合もありますからね。今後の展望は、在宅診療など、患者さんが必要とされるであろう医療を敏感に感じ取って、提供していきたいと思います。やはり基本は地域の医療を支えていくこと。内科はいわば「医療の何でも屋さん」ですから、専門の頭痛はもちろん、それ以外のどんなことでもしっかり診て差し上げたい。いつも一番身近にいて、質の高い、患者さん本位の第一線の医療をご提供していけるよう、常に新しいものを吸収し、学び続けていきたいです。気軽に受診いただけることを心からお待ちしています。

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