子どもから大人まで
嚙み合わせを重要視した予防歯科
ぜんなみ歯科クリニック
(名古屋市天白区/野並駅)
最終更新日:2024/12/03


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「噛み合わせが予防に関わることはないだろう」と、思う人は多いかもしれない。しかし、食べ物を噛む際に、例えば奥歯だけで噛んでいたとしたら、その奥歯は虫歯になりやすく、歯に負担がかかるため歯周病にもなりやすい。加えて、歯がきれいに並んでいない状態なら、磨き残しが増える要因にもなる。つまり、噛み合わせに着目した予防を行うことは、問題を未然に防ぐだけでなくその進行を食い止めることにもつながる、口の中の健康を支える重要な要素だ。「まずは自分の口の中に興味を持つことが大切です」と語るのは、「ぜんなみ歯科クリニック」の全並匠院長。長く噛み合わせの治療に思いを込めて注力してきたからこそ、予防におけるその重要性を痛感しているという。そんな全並院長に、噛み合わせに重点を置いた予防のポイントを詳しく聞いた。
(取材日2024年10月9日)
目次
セルフケアのしやすさにも関わる噛み合わせ。まず自身の口の現状を把握し理解することが、トラブル回避の鍵
- Q子どもへのクリーニングの方法について詳しく教えてください。
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A
▲子どもの頃から正しい歯磨きができるようサポートしている
お子さんは歯石がつくことが少ないので、表面に付着しているプラークをお取りすることがメインになります。そして、取れない汚れは超音波器具やエアフローなどを使用してきれいにしていきます。お子さんがご自身で歯磨きをするようになるのがだいたい小学校3、4年生頃からですので、小学校低学年までにはご自身で磨けるよう歯磨き指導をしていきます。毎回必ず口腔内の染め出しをして、磨けていない所を意識していただきながら、歯ブラシの当て方をお教えします。歯科医院には乳歯が生えてきたタイミングで通っていただくのがいいでしょう。当院では大人の歯への移行期の噛み合わせもしっかりと診て、必要があれば矯正の説明をしています。
- Q大人のクリーニングでは、何をするのでしょうか?
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A
▲取れにくい汚れも多いのでひと工夫必要なのが大人の歯磨き
まずは磨き残しのチェックを行います。大人の方の場合、歯間ブラシやフロスを使わないと汚れが取れない部分がありますので、重点的にその部分の説明をしていきます。さらに、歯周ポケット測定をし、汚れを除去して、お口の中の状態を良い方向に持っていきます。虫歯や歯周病のある方は並行して治療を行い、治療後は安定した状態を保つために定期的なメンテンナンスでクリーニングを行っていきます。虫歯の早期発見・早期治療につながり、歯周病の安定、口腔内の安定も図ることができるため、クリーニングは欠かせません。当院ではキッズスペースを備え、保育士による託児サービスもありますので、お子さん連れの方も安心して通っていただけます。
- Qエアフローを使っているそうですが、特徴はありますか?
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A
▲しっかりと汚れを取ることで、歯の健康を保つことをめざす
着色や歯の汚れを取る場合、通常は超音波を使いますが、超音波はどうしても歯に微細な傷ができることがあります。一方、エアフローは水とエアーの勢いとパウダーを使ってきれいにしていきますので、歯の表面を削ることがありません。さらに、短い時間で汚れが取れるので、患者さんの負担が少ないのも大きなメリットといえます。歯にとっても患者さんにとっても少ない負担で大きな効果が期待できるといった点で、優れているといえるでしょう。また、エアフローを使用した後は歯の表面がつるつるになっているはずですので、舌触り良く爽快感も得られ、汚れが取れているという実感も得やすいと思います。
- Q同院では噛み合わせの治療にも力を入れているとお聞きしました。
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A
▲検査結果に基づき、最適な噛み合わせにするために治療を行う
はい。噛み合わせは虫歯や歯周病の進行にも大きく関わってきますので、重点を置いて取り組んでいます。例えば噛み合わせが悪く奥歯でばかり噛んでいる方は、奥歯が虫歯になりやすく、揺さぶられて歯周病にもなりやすいのです。反対に、歯がきれいに並び噛み合わせが良い状態ですと磨き残しも少なく、ひいては一生問題なく過ごせることにもつながります。ですので、可能であれば小さい頃から矯正をして、歯並びを整え噛み合わせを良くすることは、とても大切なのです。噛み合わせの良し悪しは言葉にしにくいので、当院では専用の検査機器を使って噛み合わせの現状をデータに起こし、可視化することで、より適切な治療につなげています。
- Qセルフケアについてのアドバイスをいただきたいです。
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A
▲歯磨きを習慣化するためのアドバイスも行っている
お子さんの場合、歯磨きが習慣づき、当たり前になることをめざしたいですね。そのためには、親御さんが褒めてあげることも一つ大切になってくると思います。うまく磨けなくても、ご自身で歯ブラシを口の中に入れられたことだけでも褒めてあげると、お子さんは喜びます。歯磨きは「快」の気持ちをもたらしてくれるものと認識づける言葉がけができると良いですね。大人の方は、歯間ブラシやフロスを意識して使うことが大切になります。フロスにはサイズがありますので、掃除の効果が一番見込める、その方に合ったフロスを使うことが重要です。検診ではどのように隙間が空いていて、その隙間に対してどのサイズを使うのが適切かもお伝えしています。
自由診療費用の目安
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。