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森川 泰 院長の独自取材記事

森川矯正歯科クリニック

(豊橋市/豊橋駅)

最終更新日:2021/10/12

森川泰院長 森川矯正歯科クリニック main

豊橋駅から徒歩5分に位置する「森川矯正歯科クリニック」は開院から28年以上、地域の患者を支えてきた矯正治療専門のクリニックだ。待合室には治療を終えた子どもたちの写真が飾られており、写真に写る笑顔からも、治療の喜びを感じ取ることができる。森川泰院長にとっても、矯正治療の魅力は何よりも患者の笑顔にあるという。取材を通して、森川院長の診療に対する思いを聞くとともに、日頃気をつけるべき点など、矯正歯科専門のクリニックならではの話を詳しく聞いた。

(取材日2017年4月26日)

矯正治療は“患者の笑顔を作る治療”

院長が歯科医師の道を選ばれたきっかけを教えてください。

森川泰院長 森川矯正歯科クリニック1

いとこが小児歯科を専門とするクリニックを開院したことが、1つのきっかけとなりました。当時は今と違い、小児歯科専門のクリニックは珍しい存在。大学病院の小児歯科で治療を行うにしても、応急処置をした後、定期的な予約を入れようとしても1~2年先まで埋まっている、ということが当たり前でした。その後保険制度も見直され、子どもの治療に対応するクリニックも増えてきましたが、いとこのクリニックはある意味で先駆け的存在でもあったのです。そんないとこの姿を見て「こんな仕事もあるんだ!」と興味を持ち、歯科医師をめざすようになりました。愛知学院大学歯学部進学後も現場に空気に触れるため、いとこのクリニックには顔を出すようにしていました。その時、矯正治療を担当していた先生から「小児歯科をやりたいのなら矯正治療も勉強すべき」と助言され、矯正治療も勉強することに。そしたらいつの間にか、矯正治療にハマってしまいましたね。

院長の感じた、矯正治療の魅力とはどのようなものですか?

何においても、治療後の患者さんの笑顔、これに尽きますね。装置を外した時にこぼれる笑顔は、何にも変えがたいものです。矯正治療は、生活の中で喜びを得られる治療、そして誰かにしてあげたいと思える治療です。だからこそ、以前治療を受けた患者さんが大人になって結婚した後、自分の子どもにも治療を受けさせたいと連れてくるということも多いのだと思います。治療が終わった後もメンテナンスで引き続きお付き合いが続く点も、やりがいにつながっていると感じています。妻が1989年に当院を開業して28年がたち、妻の治療を受けていた方が僕の代となっても足を運んでくれること、それが2代、3代と続いていっていることは、僕にとっても喜ばしいことですね。

1997年の院長就任までどのようなご研鑽を積まれたのですか?

森川泰院長 森川矯正歯科クリニック2

家庭の事情で妻が診療から離れなければいけなくなり、バトンタッチをする形で院長に就任しました。それまでは大学で矯正治療の臨床と研究で研鑽を積んでいました。比較的時間の調整もしやすかったので、国内だけでなく海外の学会にも積極的に足を運んでいました。ある時、アメリカのベテランの先生とお話しする機会があり、「矯正治療の保定期間は、いつ終わるものなのですか?」と質問してみたところ、その先生は「Forever(永遠)!」と答えたのです。アメリカは矯正治療の歴史も長く、その歴史の中で研鑽を積まれた先生の言葉はとても印象深いもので、自分も実践していかないといけないと思いました。当院では現在、治療後のメンテナンス期間を最低5年としているのですが、5年後はもちろんそれ以降も足を運んでくださる患者さんも多く、それだけ当院を信頼していただけているのかな、と感じています。

些細な声も拾い上げ希望する治療へとつなげる

クリニック周辺は院長の地元だそうですね。

森川泰院長 森川矯正歯科クリニック3

小さい頃はこの辺りで遊んでいましたね。今でこそ、この周辺にも矯正歯科専門のクリニックや、一般歯科の中で矯正治療に取り組むクリニックが増えてきましたが、当時はまだ数が少なく「どこに相談したらいいかわからない」という患者さんも多かったと思います。昔は電話帳でクリニックを探す、なんてこともありましたが最近はインターネットで探す方が中心になってきましたし、以前と比べて治療を検討しやすい環境になってきたのかもしれません。現在は豊橋市近隣から静岡県西部の、小学生から高校生を中心に、上は50~60代の患者さんと幅広い年齢層の患者さんが当院の治療を受けています。

診療時はどのようなことを心がけていますか?

スムーズな治療を心がけていますが、中には時間をかけなければいけない症例や、歯を動かす前段階で別の調整が必要となるなど、患者さんの希望通りの治療の流れとならない部分も少なくありません。どんな場合においても、しっかりと治療の流れを説明しできる限り希望に沿えるよう工夫することを第一としています。例えば10代後半の患者さんには「成人式までに装置を外したい」と希望される方も多いのですが、最近は成人式の1年近く前に晴れ着の写真を撮ることが多く、成人式には間に合わせられても写真撮影までには難しい、ということもあるんです。この場合も事情を説明し、写真撮影の予定に合わせて一時的に装置を外すといった対応を行うこともあります。長い治療期間の中で、患者さんのストレスをカバーするのもまた大切なこと。できるだけ希望に沿えるよう配慮することも、治療の一つだと思います。

長い治療期間を支えるためには、スタッフの皆さんの協力も不可欠かと思います。

森川泰院長 森川矯正歯科クリニック4

そうですね、だからこそ常に笑顔で接することを心がけてもらっています。患者さんにとってクリニックに来て一番会話する相手と言えばスタッフのみんなです。僕と対面する時は、当たり前ですが患者さんは口を開けていることがほとんどですから。談笑しているときに僕が近づくと会話が止まってしまう、なんてこともありますよ(笑)。スタッフと患者さんが仲良くしてくれているというのはありがたいことです。会話の中で患者さんが悩みや希望を口にすることも少なくありません。患者さんにとって些細なことでも、治療に生かすべきところは拾い上げるべきですし、スタッフも気になったらすぐ報告してくれますので、治療にも生かせる場面が多いですね。

望む治療を受けるためには“納得”が不可欠

現在特に力を入れていることは何ですか?

森川泰院長 森川矯正歯科クリニック5

治療期間中から治療後のメンテナンスをスムーズにできるようサポートすることですね。具体的には、唇や舌の癖のコントロールを、治療期間中だけでなく治療後も継続的して行っています。唇や舌は筋肉の塊のようなもの。舌の筋肉が弱っていたり、反対に唇をかみしめるような動作によって歯列が乱れてしまい、問題のなかった歯列も時間を経て乱れてしまうということもあります。これは子どもだけでなく大人にも当てはまることですので、治療を受けていない方も注意すべきです。無事治療が終わっても、唇や舌の癖によって整えた歯列が再び崩れてしまわないよう、ケアをしていくこともまた治療で欠かせないことと考えています。

矯正治療はいつ頃から検討し始めると良いのでしょうか?

噛み合わせの状態にもよりますが、生活に支障が出るようであれば検討すべきでしょう。受け口の場合、早ければ3~4歳の頃に一度検査を受けてみても良いかと思います。ただ、何においても大切なのは、患者さん本人が治療に納得すること。小さいうちに治療を開始すれば体の成長を利用し抜歯をせずに治療を進めることもできますが、まずは本人の意思をしっかり把握することが大切ですね。大人の方だと就職や結婚、女性の場合はこれに妊娠・出産も加わるなど、人生の節目も多くあるため長期間の治療を受け続けられるか不安に思うかもしれませんが、妊娠・出産時も治療は継続できますし、転居に伴い通院が困難になる場合は、信頼のおけるクリニックへのご紹介をして安心して治療を継続できる体制を取っています。人生設計も含めた相談にも対応できるようにしていますので、気になることがあれば気兼ねなくお話しいただきたいです。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いいたします。

森川泰院長 森川矯正歯科クリニック6

引退するまで治療に携わっていきたいです。あとは歯科衛生士学校の実習生の受け入れなどもありますので、現場を通して矯正治療の魅力を若手にも伝えていきたいですね。歯科衛生士だけでなく、歯科医師の育成も考えていかないといけないと思いますので。今後矯正治療を受けるか検討されている方は、しっかり納得してから治療を受けていただきたいです。僕たちは費用や治療期間、治療後のイメージなどを提示できますが、どんな内容であっても患者さんの納得があってこその治療です。大人の方もお子さんも、まずは相談を。そして納得のいく治療を受けましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/37万8000円~、部分矯正/22万円~

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