虫歯・詰め物のない歯へ
小児期から始める予防歯科
あい歯科 矯正歯科
(岡崎市/北野桝塚駅)
最終更新日:2023/06/19
- 保険診療
虫歯や詰め物・かぶせ物が一切ないという人はどれくらいいるだろうか。「医療法人ポライト あい歯科 矯正歯科」の市川博文院長は、「虫歯の治療を終えたときこそ、予防について考えるスタートライン」だと話す。虫歯になった背景には、必ず原因がある。その原因を取り除くことで、新たな虫歯をつくらないようにしようという考えだそうだ。また、子どものうちから予防歯科に取り組むことで、虫歯のない歯を維持することも可能なのだという。今回は、親しみやすいと評判の市川院長、歯科衛生士とともに取り組む小児期からの予防歯科について、先生の専門でもある矯正にも触れながら、語ってもらった。
(取材日2018年1月10日)
目次
浸透する「予防歯科」の意識。歯科医師・歯科衛生士の提案をもとに患者自身が継続的に行うことが大切
- Qクリニックがめざす予防歯科とは、どんなものでしょうか?
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A
基本的には、歯は削らない・詰めないほうがいいと思っています。ですが、虫歯ができてしまうと、そういうわけにもいきませんね。大切なのは、そうなった原因を探し、そこから改善していくことです。そして子どものうちから定期的に通院していただき、虫歯を未然に防ぐこと。それらが、当院がめざしている予防歯科です。お子さんですと食生活以外にも、指しゃぶりや噛み癖が原因の場合もありますし、それこそ同じ生活をしているご兄弟でも口腔内の環境はまったく異なります。また、「マイナス1歳からの歯科予防」という言葉もあるように、妊娠中のお母さん自身が、そしてパートナーであるお父さんも、予防歯科に意識を持ってほしいですね。
- Q子どものうちから虫歯がない状態をつくるのは難しいでしょうか?
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A
早期予防に努めることで、その可能性は広がります。例えば、歯並びやかみ合わせが原因で虫歯になりそうでしたら、舌のトレーニングをしたりマウスピース型の装置を装着したりすることで、それらの改善に期待が持てます。また、お子さん自身が早いうちから通うことで、歯科治療に対する恐怖心をなくしたり、歯磨きなども進んで行うことができるというメリットもあります。歯の成長を長期的に診ることができる点も大きいですね。親御さんからしても、早期から虫歯予防をすることで結果的には通院回数が減り、経済的にもよいのではないでしょうか。ぜひ早めの取り組みを推進したいですね。
- Q虫歯の治療が終わっても、メンテナンスは必要なのですか?
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A
むしろ、虫歯の治療が終わってからが大切だと考えます。虫歯の治療は、いわば「治療をしただけ」に過ぎないので、根本となる原因・理由を追究し、そこを改善しないことには始まりません。メンテナンスをせずに、虫歯ができたら削って、詰めて……の繰り返しをしていては、健康的な歯を保っているとは言えませんからね。そのためには、定期的に通院していただき、こまめに歯の状態を確認することが重要です。そして患者さんそれぞれに合ったメンテナンスの仕方を、歯科衛生士からアドバイスしますので、継続的に実践していただきたいですね。
- Q実際にメンテナンスはどのように行われるのでしょうか?
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A
お子さんの予防歯科の場合は、院内にある子ども専用予防歯科コーナー「キッズクラブ」で、親御さんと一緒にメンテナンスに取り組んでいただきます。歯科衛生士による紙芝居や人形劇で、お子さん自身も楽しく学んでいただけていますよ。親しみやすいスタッフばかりなので、歯や食事、生活習慣についての悩みや相談があればお気軽にお話しください。メンテナンスの内容については、先述のとおり、患者さんによって原因が異なるため、一概にこれとは言えませんが、ブラッシング指導、食事指導、栄養指導などがあります。一人ひとりに寄り添い、長くお手入れさせていただければ幸いです。
- Q矯正と予防歯科の関係性を教えてください。
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A
小児矯正は、顎の成長を生かして進めていきますから、成人よりも体への負担が少なくて済むことが多いです。無理なく矯正をしていくことで、歯並びがよくなり、それが予防歯科にもつながるのです。予防歯科という大きな括りの中に、矯正歯科があると考えていただけるとわかりやすいかもしれませんね。「歯並びが悪い」「虫歯がある」と、マイナスの面だけを探して治していくのではなく、「よい歯並びは虫歯の予防にもつながる」と前向きにとらえていただきたいです。ただ、そのためには患者さんやご家族による正しいメンテナンスが必要です。適切な来院頻度とご自宅でのケアが、大切なのではないでしょうか。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。