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定期検診でメンテナンス
歯磨き指導で健康維持をめざす

内田歯科医院

(岡崎市/東岡崎駅)

最終更新日:2022/06/06

内田歯科医院 定期検診でメンテナンス  歯磨き指導で健康維持をめざす 内田歯科医院 定期検診でメンテナンス  歯磨き指導で健康維持をめざす
  • 保険診療

デンタルIQの向上が盛んにうたわれる昨今、予防歯科の重要性を耳にする機会が多くなってきている。メンテナンスを啓発する歯科が増える中、どのくらいのペースで歯科医院に通うべきなのかを迷う患者も少なくないだろう。「内田歯科医院」の内田裕院長は、歯周病や噛み合わせ治療を得意とし、治療後きれいになった口腔内を保つために、定期検診にも力を注いでいる。そんな同院には、日々の勉強会で研鑽している歯科衛生士が行う丁寧なクリーニングを求め、積極的に通院する患者が多いという。「歯の現状維持と、家での歯磨きのモチベーションキープには、3ヵ月サイクルの定期検診が理想的」と語る内田院長から、定期検診のメリットや治療の流れなどを詳しく聞いた。

(取材日2018年10月17日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q定期検診のメリットや目的は何でしょうか?
A

定期検診により、初期段階で虫歯が見つかれば小さく削るだけで済みますし、もっと初期であればフッ素含有のものでエナメル質の剥落を抑制すれば虫歯の治療が不要です。その都度、現状の説明をしますので自分の状態を把握することでトラブルが起きにくくなります。歯槽膿漏で骨がなくなるなど悪くなった歯は、現状維持がやっとで人口物でしか補填できません。症状を感じた時にはある程度進行していますから早期治療が大切なんです。昨今は、歯周病菌が心臓病や糖尿病など、全身疾患に影響することがわかってきており、定期検診でそういった環境を自分の中につくらないようにすることが可能です。

Qどのくらいの期間で受けるとよいですか?
A

子どもの場合は、乳歯は虫歯ができると進行が早いため、3ヵ月が適度なサイクルだといわれていました。大人に関しては、歯周病や歯槽膿漏など「3ヵ月サイクルで掃除をすれば、多少炎症が起こったり沈着が見られるが、ほぼ現状維持できるのではないか」といわれています。上手に歯磨きをしている人でも、3ヵ月たつと歯肉の境目から細菌叢ができ、元のレベルに戻ってしまいます。そうなる前にリセットし、悪くならないよう維持するための目安が3ヵ月なんです。ただ、きちんと維持できている方は期間を伸ばしていくこともでき、患者さんによって適切なサイクルを提案しています。当院では一回の定期検診には約1ヵ月半の期間をかけて行います。

Qどんな方が定期検診を受けるべきだと思われますか?
A

お子さんからお年寄りまで、すべての人に勧めたいですね。たとえ歯が健康な方や歯が1本もない入れ歯の方でも、定期的なチェックは必要です。歯は使えば使うほどすり減っていきますし、噛み合わせが悪くなっていくこともあります。噛み合わせが悪くなると歯磨きがしにくくなって虫歯や歯周病の要因にもなります。また、妊婦さんの検診は大切です。生まれたばかりの赤ちゃんは無菌ですが、ご両親の菌が移り虫歯になってしまいます。親御さんの口の中をきれいに保ち、自身が予防の意識を持つことは、お子さんの歯を守ることにつながるんですよ。定期検診に来ることで自分の歯に対する関心を高めて、歯磨きへのモチベーションを保ってほしいですね。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診、検査で口腔内の把握からスタート
内田歯科医院 問診、検査で口腔内の把握からスタート

患者の最初の状態を記録に残しておくために、まずは口腔内の写真を撮影する。ここでは虫歯や歯周病のチェックも行う。定期検診のサイクルは患者の状態によって変わるため、3ヵ月から6ヵ月の間で適したスパンで、段階ごとに必要な処置をしていく。そのために最初の検査は重要だ。気になることがあれば、この段階で歯科医師に相談するといいだろう。

2歯科衛生士によるスケーリングで歯石を除去
内田歯科医院 歯科衛生士によるスケーリングで歯石を除去

歯科衛生士による口腔内のクリーニングを行う。最初の1週目は下の歯を、2週目は上の歯といった順序で念入りなケアが行われる。その際には、歯肉の状態の説明を受けながら、ブラッシングの相談や指導などもなされる。院内での勉強会やミーティングで知識を持つ専門のスタッフが対応。上下の歯のクリーニングが一通り終わり歯肉の状態が落ち着いた1週間後に、もう一度検査が行われる。

3エックス線写真による口腔環境のチェック
内田歯科医院 エックス線写真による口腔環境のチェック

エックス線による詳細なチェックが行われる。噛み合わせや歯を支える骨、出血や色といった歯肉の状態などを把握することができる。まれに腫瘍やがんが発見され、早期治療につながることもあるそう。また、天然歯は動きやすく噛み合わせが徐々に変わっていく傾向にあるため、エックス線による検査は重要だ。患者の変化により取り入れていくのだが、最低でも1年に1回の撮影を推奨している。

4患者自身が口腔内への理解を深める
内田歯科医院 患者自身が口腔内への理解を深める

検査のたびに、口腔内の状態について詳しい説明を受けられる。定期検診後には、気をつけることや必要な処置などの説明を受け、きれいな状態をキープしていくことの大切さを認識。同院の定期検診は約1ヵ月半の期間をかけて行う丁寧なメンテナンスをモットーとしている。歯科衛生士と歯科医師間でも連携し、患者一人ひとりに対して全スタッフが親身になって対応しているそう。

5家庭でのケアについてアドバイス
内田歯科医院 家庭でのケアについてアドバイス

患者自身が口腔内を維持するために、正しい歯磨きの仕方や食生活、歯ブラシや歯磨き剤の選び方についてのアドバイスを受けられる。実際に歯ブラシを使ってのレッスンをすることで、自分の磨き癖にも気づくことができるだろう。

ドクターからのメッセージ

内田 裕院長

自分の歯で生涯食べたいなら、定期検診が大事。自分では歯を磨けていると思っていても実際にはできていない人が多いんです。「磨けている」と「磨いている」は違いますからね。自分を過信しないで必ず検診を受けてほしいと思います。すると、いかに汚れが残っているか、指導を受けるといかにきれいに磨けるようになるのかがわかるはずです。それに、歯が抜けてしまう人は原因を知り、口腔環境が悪ければ改善したり、噛み合わせを治療するなど根本にアプローチする必要があります。また、虫歯は治療しても歯磨きの仕方が変わっていなければ、同じことの繰り返しです。自分でできる歯磨きと定期検診の重要性を知っていただきたいと思います。

内田 裕院長 内田歯科医院
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