菱川 秀樹 理事長の独自取材記事
菱川歯科医院
(一宮市/木曽川駅)
最終更新日:2026/06/10
一宮市立葉栗中学校のすぐ南側に立つ「菱川歯科医院」は、30年以上の歴史を持つ歯科医院として、地域の歯科医療に貢献し続けている。長く通う患者も多く、「患者さんと一緒に年を重ねてきた歯科医院です」と話すのは理事長の菱川秀樹先生。物価高騰や急速なデジタル化など、社会が大きく変化する中でも、「どんな時代でも一番大切なのは健康」という思いは変わらない。そうした価値観を背景に、同院が力を注いでいるのが、健康寿命を見据えた口腔機能の維持。食べる・話す・笑うといった当たり前の生活を、生涯自分の口で続けていくための診療を行っている。取材では、「患者がおいしく食事を食べられることが何よりうれしいです」と話す菱川理事長に、診療に対する思いや地域の歯科医療への取り組みなどを語ってもらった。
(取材日2021年3月15日/情報更新日2026年5月22日)
学術的な知見をもとに地域の歯科医療に30年以上貢献
まずは歯科医師をめざした理由と、開業までの経緯をお聞かせください。

私が中学生の時、祖父が病気で倒れたので病院に見舞いに行ったんです。その際、祖父の入れ歯が外されていたことから頬がこけており、まるで別人のような雰囲気でした。「通常、急性期の病院のお医者さんは入れ歯を入れることはしないんだよ」とその場で教えてもらいましたが、当時の私にはとてもショッキングであり、かつ「何とかしてくれる歯医者さんがいればいいのに」と感じたのです。この時の「入れ歯一つでこんなにも人の姿は変わってしまうのだ」という体験が、歯科医師という職業を考えるきっかけになりました。神奈川歯科大学卒業後は、歯科基礎医学を学びたいという思いから日本大学歯学部の大学院にて解剖組織学の研究を続けました。その後は大学の兼任講師を務めながら、週の半分は矯正歯科医院で勤めることに。症状を一つ一つ検証し、学術的な考えに基づいて病名を確定・診断する今の診療スタイルは、このような経験があったからだと思います。
どのような患者さんが来院していますか?
平日の午前はご高齢の方が多く、午後からは近隣にお住まいの主婦の方や学生さん、夜は仕事帰りの方が多いです。特に、開業当初から通い続けてくださっている患者さんも多く、自然と高齢の方が増えてきました。通院が難しくなった方には、訪問歯科診療にも対応しています。他にも、車で来院される方や、患者さんを送迎するご家族のために、駐車スペースは10台分とゆったりご用意していますのでご安心ください。また、患者さんの中には、子どもの頃から口腔ケアで来院していた方もいて、「今度、就職することになりました!」と報告を兼ねて歯のクリーニングに来てくれることもあるんですよ。「家族のように寄り添う治療を」という考えを日々の診療で心がけているので、患者さんからうれしい報告を共有していただけることに幸せを感じます。
患者さんに対して、家族のように寄り添うことを大事にされているのですね。

そうですね。患者さんに接するときは「患者と歯科医師」というよりも、「自分の家族だったらどういう診療がうれしいか?」を常に考えています。また、何でも相談していただけることが理想なので、治療内容はわかりやすい言葉で伝え、しっかりと理解していただくように心がけていますね。加えて、当院のスタッフは開業時から働くベテランをはじめ、私の考えを理解してくれているスタッフばかりで、とてもアットホームな雰囲気です。患者さんに「気軽に声をかけやすい」と思っていただけるかと思います。さらに、お子さんが一人で通院される時や、ご高齢の方が治療内容を覚えたり理解したりするのが難しい場合は、その日の治療内容と次回以降の治療計画や方向性を書いたリーフレットをお渡ししています。一緒に来院していない保護者やご家族の方にも、治療内容を正しく把握していただけるでしょう。
健康寿命を意識した口腔機能の維持に力を注ぐ
開業から30年以上がたった今、地域の歯科医療における変化を何か感じていらっしゃいますか?

最近は、「健康が一番大切だ」と考える方が以前より増えていると感じています。そうした流れの中で、お口の健康にも、より関心を持っていただけたらうれしいですね。人間の体には病気を防ぐためのさまざまな防御機能が備わっていますが、口腔機能の状態は、口からのウイルス侵入を防ぐ上でも大きく関わっていると考えられています。このことからも、私たち歯科医師の立場からすると、健康寿命を延ばすためには1本でも多くの歯を守り、口腔の健康を保つことが重要です。「健康」を保つためにも、日頃からお口のお手入れを習慣化したり、場合によっては義歯などを活用したりして、口腔機能の維持を図りましょう。そして、日々の食事をおいしく食べられる幸せを感じていただけたらうれしいです。
口腔機能を維持する、具体的なメリットを教えてください。
最近の研究では、奥歯の噛み合わせが全身の筋力やバランス保持機能と関係していることがわかってきており歯が多く残っているほど認知症の進行の遅延や寝たきり予防が望める可能性があると報告されています。また、高齢になっても自分の口で食事を摂取できることは、その方らしい生活や尊厳を保つことにもつながるでしょう。さらに、よく噛んで食べることで消化が促され、内臓への負担が軽減されるほか食べ物の丸飲みを防いで過剰摂取を抑える効果も期待できます。こうした点から、肥満の予防にもつながりますので、年齢を問わず早くから、しっかりと噛める口腔機能の維持を図るのがお勧めです。
口腔機能を維持するためにはどうすれば良いのでしょうか?

歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることが、生涯にわたり、しっかり噛める口を保つための一つの方法だと考えています。当院でも、口腔機能の維持を目的に定期メンテナンスに通われている患者さんが多く、30年以上にわたり毎月通院されている方もいらっしゃいます。当院の定期メンテナンスでは、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせて、1ヵ月・2ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年など、適切な通院間隔をご提案しています。お口に関することはもちろん、全身の健康について不安なことや気になる点があれば、お気軽にお声がけください。
地域のため、歯科業界の後進のため、日々奮闘
こちらの診療体制やスタッフ構成についてお伺いします。

院内での治療や訪問歯科診療は、基本的にすべて私が対応しています。口腔外科と歯列矯正は、専門の歯科医師に曜日別で担当してもらっていますね。スタッフは、歯科衛生士や歯科助手・受付スタッフなどに加えて、外部の施設に出向いて口腔ケアを専属で行う歯科衛生士も在籍しています。いずれのスタッフも、「自分の家族にしたい治療や対応を」を理念に患者さんに対応してくれているため、開業してから30年以上たつ今、本当に当院は家族的な歯科医院だと感じています。
今後の展望をお聞かせください。
超高齢社会に向けた活動を、今後も継続していきたいです。これからの時代は在宅療養になっても安心して暮らせるように、医療機関が連携して地域医療を行う必要があると考えています。そのため、介護職の方々との勉強会にも参加したり、愛知県保険医協会が開催するスタッフ育成のために講師を務めたりしているのです。通院したくても、介護状態となり通院が困難な場合は、在宅への訪問歯科診療というのもありますので、ご相談ください。また、歯科医師の後進を育成すべく、日本大学の兼任講師も継続しています。開業医に今後求められる医療とは何か、それを学生たちに伝えていくことが私の責務だと考えていますので、今後もライフワークとして続けていきたいです。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

今の時代、社会情勢や技術の進歩などさまざまな変化はありますが、その中でも「健康が何より大切だ」と考える方は多いのではないでしょうか。歯科医師の立場からすると、健康で長く自分らしく過ごすためには、1本でも多くの歯を守り、お口の状態を良好に保つことが、全身の健康につながると考えています。また当院では、白いかぶせ物や詰め物など、見た目と機能の両面に配慮した治療にも対応しています。「こんなことを聞いてもいいのかな」と思わずに、気になることは何でも相談していただきたいですね。ご家族に話すような気持ちで、お口や健康について気軽に相談できる歯科医院であり続けたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とは入れ歯(ノンクラスプデンチャー)/7万7000円~、マルチブラケット矯正/片顎は33万円・上下顎は66万円、マウスピース型装置、拡大装置など取り外しの装置を用いた矯正/11万円~、セラミックを用いた補綴治療/7万1500円~、ジルコニアクラウン/7万7000円~
※詳細は直接お問い合わせください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

