安心は「基本」から生まれる
インプラント治療の条件や流れを解説
墨歯科医院
(一宮市/尾張一宮駅)
最終更新日:2024/07/05


- 自由診療
インプラント治療に関して20年以上の治療経験を持つ「墨歯科医院」の墨尚院長。同院では歯が欠損した患者の多くがインプラント治療を選択する。来院する患者は患者同士のクチコミのほか、他院からの紹介も多いという。墨院長の信条は「基本に忠実に」ということ。豊富な経験や技術の進歩におごらず、丁寧な診察と体の状態に合わせた治療を誠実に行っていく。同院には専門的に学んだインプラントコーディネーターもおり、カウンセリングからメンテナンスまで長期にわたり患者をサポートする体制も整っている。同院のインプラント治療の進め方、特徴について、墨院長に話を聞いた。
(取材日2016年11月30日)
目次
インプラントの経験と丁寧な診察で、治療プランの作成やディスカッションを重視
- Qまずはインプラント治療の特徴について教えてください。
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A
▲天井が高く、開放感のあるスタイリッシュな造りの院内
インプラント治療の特徴は、骨とインプラントを一体化させて機能回復をめざすことで、自分の歯のような噛み心地が期待できる点です。注意点としては、セルフケアをすること、プロによるメンテナンスを数ヵ月に1度受けていただく必要があるということですね。その他の注意点としては、自由診療なので費用がかかるということでしょうか。保険適用ではブリッジや入れ歯という治療方法もありますが、ブリッジでは隣にある健康な歯を削りますので、土台となる歯に過重な負担がかかることが心配です。入れ歯は取り外してケアできることが良い点ですが、ぴったり合うとは限らない、強く噛みづらいなどの問題が出ることがあります。
- Qインプラント治療の対象となるのはどういう患者でしょうか?
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A
▲数多くのインプラント治療に携わってきた院長
対象となるのは、基本的には歯が欠損した方すべてです。インプラント治療のメリットを踏まえ、当初はこちらがお勧めすることもあったのですが、現在では患者さんのほうからインプラント治療を要望される場合がほとんどです。患者さんはインターネットで検索して来られる方もいますが、愛知学院大学歯学部附属病院などの総合病院や地域の先生方から紹介されて来られる方も多いですね。中には患者さん同士の紹介もあり、日本全国から、北海道と沖縄以外はいらしていると思います。年齢は20~80代と幅広く、若い方だと事故やけが、また歯周病がひどくなって歯を失う方もいます。
- Q実際の治療の流れについて教えてください。
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A
▲なによりも基本を大切にする治療方針
当院で抜歯をする場合、抜歯前に治療完了までのプランを立てます。患者さんは不安でしょうから、抜歯後のプロセスや最終の状態について模型や画像でお示しし、十分理解していただいてから抜歯をします。そのほうが治療に前向きになれると思います。資料を解析しディスカッションをしつつプランを練るので、抜歯までの期間が長いかもしれませんね。「今日はお話だけ」という日もあります。抜歯したら2~3ヵ月後にインプラントの埋没手術です。時間は実質15分ほど。翌日に消毒、1週間後に抜糸、約2ヵ月後に人工歯をかぶせる2回目の手術、というのが通常の流れです。骨量が少ないなど補助手術が必要な場合は1回目の手術で同時に行います。
- Q先生がこだわっている点を教えてください。
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A
▲メンテナンスは歯科衛生士が重要。院長も信頼を置いている
基本に忠実に、ということ。新しい機械などに飛びつくよりも、基本をきちんと押さえることが一番重要で間違いがありません。加えて審美性にも配慮すること。私は、アジア人に適したインプラントの審美性について米国の研究会で発表したこともあります。欧米人と比べ、アジア人は骨の周りの粘膜が薄く、アバットメント(連結の支台)のシルバーの色が透けて見えてしまうので、当院ではそれが透けないような処理まで行っています。審美面も基本があってこそで、インプラント、骨、粘膜、その状態をきちんと治療で再現すれば、きれいな仕上がりにつながります。機能性と見た目それぞれを重視した治療が当院の強みといえますね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/前歯:1歯につき合計45万1000円~、奥歯:同様に合計41万8000円~、