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赤崎 知彦 理事長の独自取材記事

医療法人 歯科ハミール

(半田市/住吉町駅)

最終更新日:2019/08/28

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「医療法人 歯科ハミール」は、1991年の開業以来、一般歯科の提供と、障害者向け歯科診療、および通院困難者や高齢者のための訪問診療に取り組んできた。「健常者や障害者、寝たきり等を問わず、すべての患者さまに同水準の歯科医療を届けたい」と語るのは、優しい笑顔が印象的な赤崎知彦理事長。診療科目においても歯科、小児歯科、口腔外科といった幅広いニーズに対応。子連れ患者にも配慮し、院内に保育士常駐の託児室を設置するなど、こまかな心配りが温かい。地域の歯科医療を牽引すべく、常に努力を続ける赤崎理事長に診療への思いを聞いた。
(取材日2017年3月10日)

専門性の高いケアで地域の障害者向け歯科診療を牽引

患者層について教えてください。

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25年以上にわたり、当地域における障害者向けの歯科診療と訪問治療の活動を続けてまいりました。おかげさまで周辺住民の皆さまはもちろんのこと、北海道などの遠方からわざわざ来院してくださる患者さまもおり、うれしい限りです。割合としては、障害者の方が全体の約10%を占めており、ニーズの高さを実感しますね。残りの約90%は、小さなお子さんから高齢者の方まで、年齢層も性別もさまざまです。中には「娘から治療の内容を聞いて、良さそうだったから」など、ご家族間でクチコミを広めていただき、一家で通ってくださるケースもあります。また、当時5歳だった女の子が今ではお母さんになってお子さんを連れ通ってくださるのを目の前にすると、地域医療への責任感とやりがいを感じます。

障害者向け歯科診療と訪問診療、2本の柱が大きな特徴ですね。

障害者向け歯科診療と同様、開業以前から力を入れたいと思っていた分野が訪問歯科診療です。レントゲン検査を含め、歯を削ったり型をとったりなど、当院の診療室で行う治療と遜色ない治療がご自宅で可能です。治療の場合はドクターとスタッフの2人で訪問し、歯磨き指導やケアのお手伝いの場合は歯科衛生士が単独でお伺いします。半田市内全域、および周辺を該当地域としていますので、ハミールでは専門の車で訪問します。患者さまにたいへん喜ばれている訪問歯科診療ですが、一方で実は私たちスタッフにとってもメリットがあるのです。訪問先で体を動かせない患者さまとのコミュニケーションや、院内とは違う診療で技術を学べることなど、院内にいるだけでは学べなかった知識や技術をたくさん身に付けることができます。また、移動中に景色を眺めたり、スタッフ同士の会話がリフレッシュの時間にもなっています。

幅広い領域の診療には、スタッフの体制も重要かと思います。

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ドクターはもちろん、歯科衛生士や歯科助手などのスタッフが得意分野を発揮し、連携しながら患者さまのケアにあたっています。スタッフに伝えているのは、「自分の力を最大限に発揮するのはもちろんだけど、自分ができないことを他人に委ねるのも大切」ということ。無理に一人でやろうとしては、考えや技術が足りなくなる場面も出てくるでしょう。われわれの目的は、あくまでも「患者さんにとって、最善の治療を提供すること」。それを実現するには、人に任せたり、何人かで協力したりと、柔軟な対応が必要です。幸いにもスタッフ全員、チームワークを生かして協力してくれています。スタッフが企画・立案している院内イベントもあるんですよ。私は後押しをしただけで、見ているこちらも勉強させてもらっています。

障害の有無に関わらず、すべての患者に上質な治療を

診療時、気を付けていることはありますか?

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精密かつ繊細な処置が多い歯科治療では、患者さまの動き一つで口腔内を傷をつけてしまう危険性があるため、患者さまのちょっとした反応にも気を配る必要があります。特に障害者の患者さんは意図しない場面で動いてしまうケースが多く、クリニックによっては途中で治療を中断したり、完治を諦めたりすることも少なくないと聞いています。しかし私は、障害のある・なしに関わらず、人として健康的な生活を送るためにその治療が不可欠だと判断したならば、どんなことがあっても乗り越えるべきだと思うんです。「自分が障害をもっているせいで、満足に治療を受けられなかった」という患者さんの悲しみを少しでも減らしたい。だから私は治療においての妥協を一切自分に許していません。常に自分にとっての「最高」を追究し、知識や技術を増やし続けていきたいと思っています。

すべての人に健康的な生活を送ってほしい、という思いが丁寧な治療につながっているのですね。

「患者さま本位」や「インフォームドコンセント」など、患者さまの希望を踏まえた治療を大切にする流れは、以前から医療の世界に広がっていました。しかし、多くの患者さまは診療室に入るだけで緊張して、うまく要望を伝えられないかもしれません。当院では患者さまの本心を引き出し、「本当に望む治療」を突き詰めていきたいと考えています。例えば、症状を伺う際は定型文的な質問ではなく、まず患者さまの生活環境や社会環境を把握した上で、徐々に症状へアプローチ。一人ひとりライフスタイルは違いますから、その方が病気を治すために必要なこと、例えば血圧を下げたり、食事を改善したりといった要素を丁寧に順序立てていきたいと考えています。めざすのは、患者さんに応じた「オーダーメイドの治療」。その方だけの歯科治療を実現するべく、しっかりコミュニケーションを構築したいです。

患者へのヒアリングでは、スタッフが主体となることもあるとか。

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「医師には難しいけど、スタッフとなら話せる」という患者さまには、スタッフがお話を伺うようにしています。情報は院内でしっかり共有していますので、治療への移行はご心配なく。また知的障害などお持ちで、お話することが難しい方は「うまく意思を伝えられない」と心配されているかもしれません。そういった場合には、お口の中を診て、歯並びや歯肉の様子、歯磨きの仕方を確認していきます。「歯との対話」ですね。観察するだけでわかること、予想がつくことはたくさんあります。そういったさまざまな要素を踏まえて、患者さまの要望を見据えた治療計画を立てていきたいと考えています。

クリニックの価値を守り、地域のために発展を続けたい

歯科医師をめざしたきっかけはなんでしょうか?

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姉が障害を持っており、子どもの頃から「同じような悩みを抱える人の役に立ちたい」と思っていました。一時期はエンジニアを志したこともありましたが、やはり夢をあきらめきれず、通っていた名古屋工業大学工学部を中退し、愛知学院大学歯学部へ再入学。姉が歯科治療を受ける様子を間近で見ていましたので、そこから感じた思いを自分なりの障害者向け歯科治療に昇華するべく、知識の吸収に励みました。歯学部を卒業後、就職先を検討する際にも、障害者向け歯科診療や訪問診療に対して積極的に取り組んでいるクリニックを選択し、実践的な業務を通して、開業まで研鑽を重ねました。

現在の診療スタイルを構築するまでには、ご苦労も多かったとか。

クリニックの開業準備をしていた30年ほど前は、訪問歯科診療が一般的ではなかったため、「前例がない」と不安視する声を多く頂きました。確かに当時は、訪問診療と言えば内科がメイン。患者さまのご自宅で歯科治療を行うための機材や道具も充実していませんでしたし、寝たきりや病気で動けない患者さまの「命を預かる」という責任も非常に大きい。周りの反対は当然のことでしょう。それでも説得や実績を重ね、今では地域に根差したクリニックとしての地位を確立するまでに至りました。苦労も大きかったですが、自分がやってきたことは間違っていなかったと実感しています。

今後の展望を教えてください。

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おかげさまでハミールも4医院で多くのスタッフに恵まれています。今後はいつか私が現場を離れる時のために、当院の「価値」を次世代へどう継承するかを考えてきたいと思っています。「価値」とは、診療に向かう心構えだったり、スタッフが日頃意識することだったりといった信念のようなもの。この部分がしっかりしていれば、ドクターやスタッフが変わっても、患者さまが当院で受ける医療は変わらないはずです。さらに、地域を先導して取り組んできた障害者向け歯科治療や訪問診療については、より一層の発展をめざしていきます。大切なのは、ただ目に見える病気を治すことだけではなく、患者さんの全身の健康を考えること。専門の領域を飛び越えた医師間・クリニック間のネットワークを構築し、地域の健康維持に努めていきたいです。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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