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鈴木 祥夫 院長の独自取材記事

鈴木歯科医院

(蒲郡市/蒲郡駅)

最終更新日:2020/04/01

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祖父の代から受け継がれてきた、地域住民からの信頼も厚い「鈴木歯科医院」。現在3代目として院長を務める蒲郡生まれ蒲郡育ちの鈴木祥夫先生は、世間に浸透する以前から予防歯科に着目していたそうだ。予防の大切さを患者に啓発し続けていった結果、現在は治療スペースと予防スペースを分けるほどに予防の患者が増えたという。最近では商業施設やマンションが充実し始めたことで若いファミリー世代も増加し、子どもの歯科予防を行うことも多い。とにかく歯科医師という仕事が好きで、知識・技術の研鑽や情報収集を欠かさず、やるべきことは多いと意気込む鈴木院長に話を聞いた。
(取材日2018年8月22日)

予防重視の治療で、地元である蒲郡の健康をサポート

院長になる前から、こちらで長く勤務されていたようですね。

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もともとは祖父が開業した歯科医院なんです。ちょうど私が蒲郡で生まれた年に父が引き継ぎ、現在は私が3代目として院長を務めております。蒲郡の歯科医院の中でもかなり長く診療を続けている歯科医院だと思いますよ。うちは代々医療に関わる家系のようで、祖父の前は曽祖父がここで産婦人科を開業していたという話も聞いたことがあります。幼い頃から父の働く姿を見ておりましたが、昔は虫歯で苦しんでいる患者さんが本当に多くて、自分も勉強したら早く蒲郡に帰ってきて「困っている人たちを助けたい」と考えていましたね。父は非常に勉強熱心で、勤務医時代に多くの学びの機会を与えてくれましたので、日本に入ってきて間もない頃からインプラントの技術を習得することもできました。

お父さまの影響も大きかったんですね。地域の特徴や、昔と今とで変化したところはありますか?

そうですね。父は良いと思ったものは積極的に治療に取り入れ、設備投資も惜しみませんでした。患者さんのあらゆるニーズに対応でき、幅広い治療を受けていただける体制が整っていたと思います。蒲郡は古い町で、以前は繊維産業で栄えていたのですが、高齢化・過疎化が進み、ここ数十年の間は人口が8万人から横ばい状態でした。最近の傾向としては日本は超高齢社会に突入していますが、蒲郡では若い世代のファミリーが増えたり、新しいマンションが建ったりと新しい変化が現れています。市が観光に力を入れていることもあって商業施設も増え始め、まだまだではありますが、少し活気を取り戻し始めたように感じます。

引き継いでから、治療の内容や方針などは変わりましたか?

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ちょうどその頃から予防に興味を持ち始め、予防歯科のセミナーにも積極的に参加していた時期でした。しかし当時は「虫歯がない時から歯科医院に通う」という発想がない時代でしたので、治療を通して歯科衛生士と一緒に「虫歯になる前に来る」ことの意義や治療後のメンテナンスの重要性を根気強く広めていく必要がありました。その結果、今では予防でいらっしゃる患者さんが全体の半数ほどまで増加し、小児歯科かと思うくらい子どもが多いときも珍しくありません。父が行っていた補綴型の診療から予防を軸とした診療にシフトしたことで、院内の雰囲気も治療の方向性も変わりましたね。親御さんが予防のメリットを理解すれば、子どもも自然と楽しんで通うようになるんですよ。親子2世代で予防に取り組むご家族が、今後もっと増えればと思います。

患者の気持ちをくみ取り、年齢に合った予防を提供

予防歯科では具体的にどのようなことを行っているのですか?

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歯石除去後の仕上げのクリーニングとして行うPMTCでは、プロが専用の機械を使って歯磨きでは落とせない汚れを落とします。予防歯科が発達しているスウェーデン出身の歯科衛生士によるPMTCの講習会にも毎年参加しています。歯科疾患の再発予防という意味では、銀歯の2次カリエスを防ぐために、セラミックなどの外れにくく汚れが付着しにくいメタルフリーの治療も有用だと考えています。自費診療ではより材質にこだわったものを扱えますので、歯を守ることにもつながります。また、訪問歯科でも予防をベースとした診療を行っており、複数の歯科衛生士と一緒に治療と予防の両面からアプローチしています。かつて施設に訪問した時、患者さんのお口の中の状態が想像以上に悪かったことが衝撃的で、訪問歯科を始めることにしたんです。歯科医師として「このままにはしておけない、今やらなければならない」という使命を感じましたね。

予防はいつ頃から始めるべきですか?

0歳からでも、年を重ねてからでも予防は始められます。子どもの場合は親御さんに磨き方の指導を行い、いかに虫歯にさせずに子どもを育てるかをお話しする必要がありますので、歯が生えてきたら一度見せに来てくださいとお伝えしています。お年寄りの場合はだんだんと手先が不器用になってくるため、どうしても虫歯のリスクが高まります。以前はきちんと磨けていた人でも、歯ブラシをうまく動かせなくなったことが原因で磨けなくなったというケースもあるので、歯科医院での定期的なケアや電動歯ブラシの使用をお勧めしています。年齢に関係なく、予防によるプラークコントロールを一生涯続けるべきだと考えています。

診療方針や大切にしていることを教えてください。

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歯科医院全体として、患者さんとのコミュニケーションを重視しております。患者さんは心の中にさまざまな想いを抱えていると思いますので、患者さんが治療に対して何を望んでいるかを伺うために、当院ではカウンセリングの時間を十分に取ってお話しする姿勢を心がけています。患者さんのお話を一方的に聞くのではなく、予防についてのご説明や治療後のメンテナンスのご案内も行っています。他にも、患者さんがご自身のお口の様子をより深く理解できるように、撮影した写真はすべて患者さんにお渡ししています。また、患者さんとの会話は治療以外のこともメモを取るように歯科衛生士に指導しています。歯科衛生士は担当制ですので、以前お話ししたことを覚えていると患者さんは喜んでくださいますね。

悩みを抱える人のために、できることはたくさんある

休日はどのように過ごされているのですか?

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トランペットが趣味で、以前はアマチュアオーケストラに20年間所属していたこともあるんですが、今でも毎週日曜日は練習に行っています。また当院では演奏者の方の治療にも対応していて、一番遠くだと京都から来てくださっている方もいるんですよ。口腔環境が少し変わるだけで演奏にだいぶ影響が出てきますので、治療の際には仮歯の状態で一度楽器を吹いてもらって長さを調整することもあります。細かい話にはなりますが、同じ管楽器をやっている人間同士だからこそわかることもあって、それが相談のしやすさや信頼につながっているのかもしれません。患者さんとの距離は関係なく、困っている人や何かを求めている人に応えたいという気持ちでいます。

今後どのように歯科医院を成長させていきたいですか?

さらにレベルの高い予防ができるように、人材育成に力を入れていきたいです。何かしたいと思っても、実現するには人手も必要ですし、個々の力を上げていくことも大事だと思うんです。歯科医師として、できることはまだまだたくさんありますからね。より幅広く患者さんのニーズにお応えできる、総合的な診療ができる歯科医院をめざしていきたいと考えています。実は私の息子も歯科医師で、将来はここで働きたいと言ってくれています。3世代にわたって診療を担当している患者さんから「ぜひ4代目まで診てもらいたい」とおっしゃっていただけた時は、地域から愛されていることを実感しましたね。息子が4代目として活躍し、この歯科医院が長く続いていくことを期待しています。

最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

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最近では予防歯科という言葉をよく聞きますが、定期検診が常識の海外に比べると、日本の予防への認識は低いと感じています。ご自身では虫歯がないと思っていても、実際にお口を見たら虫歯が見つかるケースもあります。患者さん本人が定期検診を習慣づけることが、実は一番重要なんです。私が所属している愛知県歯科医師会の活動の中で、定期検診を受けていた人ほど健康寿命が延び、生涯医療費が安くなるという報告も上がっています。当院はご家族やご友人からの紹介でいらっしゃる患者さんが多いので、まずは周辺地域の皆さんに「予防の大切さ」を知っていただけるような取り組みを続けたいですね。そして、虫歯や歯周病になる前に、歯科医院でクリーニングや歯磨きのアドバイスを受けるということを継続していってほしいと思います。

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