さまざまな専門性を持つ医師チームで
広く掘り下げた糖尿病治療を
坂本内科胃腸科クリニック
(横浜市緑区/中山駅)
最終更新日:2025/05/15


- 保険診療
横浜市緑区の中山駅の目の前で地域住民の健康を約30年にわたり支えてきた「坂本内科胃腸科クリニック」は、内科の総合診療と糖尿病・甲状腺疾患の専門診療を軸に、消化器内科や救急科など幅広く診療するクリニックとして生まれ変わった。複数の医師が交代で外来を担うチーム医療により、広い守備範囲において質の高い医療の提供が可能となった同院。理事として運営に携わる瀧端正博先生は「基幹病院で研鑽を積んだ医師がそれぞれの専門性を生かすことで、1人では対応が難しい幅広い診療が可能です。医師の間で相談し合える体制が整っているので、若手の医師にとっても外来のやり方を学ぶことができます」と話す。専門である糖尿病治療の実践や、チーム医療であたるクリニックの診療体制について、詳しく話を聞いた。
(取材日2025年4月22日)
目次
チーム医療による強力なバックアップ体制で、広く深い診療を実践
- Qこちらではどのような医師が診療にあたっているのでしょうか。
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A
▲理事として運営に携わる瀧端正博先生
新体制では4人のドクターによる医療チームが、週7日、土日も含めて診療します。比較的若い医師が中心で、大学病院や基幹病院の勤務歴がある医師が多いこともあり、こちらでの診療は大きい病院の診療をコンパクトにまとめた形になっています。私自身、日本内科学会総合内科専門医であると同時に日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医であり、当院は糖尿病・高血圧・脂質異常症・痛風・肥満症・甲状腺に強い診療体制になっていますが、複数の医師で相談し合える体制があるため、どのような相談に対してもそれなりに対応が可能です。
- Q複数の医師が在籍しているメリットを教えてください。
-
A
▲日常の生活についてじっくりヒアリングを行う
総合診療を基本としながら、糖尿病内科、内分泌代謝内科、腎臓内科、呼吸器内科などの専門的な診療を展開しています。専門外のことであっても医師同士が互いに相談し合える体制を敷くことで、幅広い疾患・症状に対応できるのが強みです。当院では内科の幅広い疾患や糖尿病・高血圧・脂質異常症・痛風・肥満症・甲状腺の患者さまの幅広い相談に対応できるようにしています。
- Q多様な専門性を持つ医師が糖尿病や生活習慣病を診るメリットは?
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A
▲各種検査で数値を把握し、治療の方針を決めていく
糖尿病の患者さまには高齢の方も多く、他の疾患を合併していることが少なくありません。また、糖尿病特有の合併症もあります。糖尿病を専門的に診る上では合併症の知識が欠かせませんが、すべての合併疾患について深く掘り下げることは難しいものです。その点、それぞれの疾患への専門性を持つ医師がいると、必要に応じて情報を共有し、治療方針を検討することができます。当院では組織内でのトレーニング及び情報共有の体制により、どのような専門性を持つ医師でも一定のレベルの高血圧や脂質異常症などの疾患に対応できるスキルを身につけています。同時にチーム医療により、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提供できるのです。
- Q特に力を入れている外来があれば教えてください。
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A
▲複数の外来を設け、糖尿病に対して多角的にアプローチする
糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風、肥満症、甲状腺、循環器、消化器などを専門とする外来を設けております。私は横浜市立大学附属病院に勤務していた際、肥満症の外来も担当していました。当時の肥満症の治療は食事療法・運動療法と一部の食欲抑制薬が中心でしたが、現在では患者さまの合併症に応じて複数の薬を使うことが可能になり、肥満症の治療の選択肢が広がりました。体重を減らすことで糖尿病、高血圧、脂質異常症の治療へとつなげるだけでなく、過体重が原因となる腰痛、膝痛などの整形外科的疾患にも良い影響が出ます。近年では肥満症は治療すべき疾患として認知されつつあり、今後積極的に治療する疾患の一つになると考えています。