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原 幸弘 院長、原 法正 先生の独自取材記事

原歯科

(長久手市/長久手古戦場駅)

最終更新日:2024/06/04

原幸弘院長、原法正先生 原歯科 main

開院から40年以上にわたり、地域の歯科医療に貢献してきた「原歯科」。原正幸理事長と院長の原幸弘先生に、2022年より原法正先生も診療に加わり、これまで以上に多くの症例に対応できるようになったという。父である理事長が掲げる「患者さん第一主義」を受け継ぎ、幸弘院長と法正先生が兄弟で協力しながら理想の歯科診療をめざしている。穏やかで人あたりの良い両先生に、日々の診療や患者に対する真摯な思い、同院の強みなどについて話を聞いた。

(取材日2023年12月22日)

患者の健康と幸せを願い、体全体と背景に目を向ける

こちらの理念を教えてください。

原幸弘院長、原法正先生 原歯科1

【幸弘院長】開業以来、「患者さん第一主義」を理念としています。医療に携わる人間は、困っている人を助け、ひいては社会に貢献するべきだというのが父の考え方です。一人の人間として患者さんと向き合い、その方の生活背景を知った上で対応することが大切です。「医療としてはこれが一番いい治療」と押しつけるのではなく、費用面や治療期間も含め「自分ならどうしたいだろう」と相手の立場になって考え、一人ひとりの方に思いを寄せて適切な治療計画を立てるようにしています。
【法正先生】「患者さん第一主義」とは、患者さんの言うことを何でも聞くことではなく、患者さん一人ひとりに適した治療を提供することだと考えます。患者さんに「私のことを考えてくれる先生だな。継続して通ってみよう」と思っていただけるように、院全体でコミュニケーションを大事にしています。

口腔内だけでなく、全身の健康に目を向けられていると伺いました。

【幸弘院長】全身の健康づくりや美容を含めた包括的なサポートを行っています。例えば、ご高齢の方は口周りの筋力が衰え、噛む機能が低下したり滑舌が悪くなったりするオーラルフレイルになりやすく、口腔機能の衰えから全身の筋肉量の低下などにつながることもあります。ですから、口腔内だけでなく広い視野を持って患者さんの体の状態に気を配っています。
【法正先生】当院では父が開発に携わった説明専用のシステムにより、歯一本一本をイラストにして可視化し、患者さんに口内の現状を理解していただきやすくしています。このことが定期検診を受けるモチベーションになるのではないでしょうか。歯や口の健康への関心の度合いを表すデンタルIQが高まることで、患者さんの歯と体に対する健康意識が向上すればいいなと思っています。

予防を重視されているのですね。

原幸弘院長、原法正先生 原歯科2

【幸弘院長】毎日歯磨きしてもどうしても汚れが残ることがあり、それが徐々に固まると歯石となって歯周病へと進行します。そのため歯科医院でのクリーニングを3ヵ月に1度は取り入れていただきたいですね。当院の患者さんには、メンテナンスを習慣にしていただき、できるだけ多くの方に80歳になっても20本の歯を残す「8020運動」を達成してほしいと思っています。
【法正先生】当院ではホワイトニングはもちろん、デンタルエステとしてフェイシャルケアも行っています。白くてきれいな歯でいたいと思うことから、歯の病気を予防することにも興味を持っていただきたいのです。今後は治療以外の部分の需要が高まってくると思いますので、美容分野にも積極的に対応していきたいですね。

設備を整え、正しい診断と高い治療効果を追求

患者さんはどのような方々が来られていますか? 

原幸弘院長、原法正先生 原歯科3

【幸弘院長】歯茎の腫れや痛み、虫歯、インプラントや審美歯科のご相談が多いでしょうか。長年のお付き合いの方から「ずっと通ってきて良かった」と言っていただけるとうれしいですね。ご高齢の方にとって、しっかりと自分の歯で噛めることは健康寿命を延ばす上でとても大切です。義歯は型採りの段階から精度にこだわり、インプラントも検査の段階から工程を一つ一つ丁寧に行っていきます。
【法正先生】歯周病が進行し重症化した方には、歯茎を切開し汚染物を除去した後、歯周病で失った組織の再生を図る外科処置を行っています。歯周病で失った組織は元には戻りませんが、この再生療法により歯の寿命がある程度長くなることが期待できるので、力を入れていきたいと思っています。

安全・安心に配慮して治療を行うために、設備はどんなものをそろえていますか?

【幸弘院長】まず、インプラントなど外科手術を行うのは、父がインプラント治療を学んだスウェーデンの教授と一緒に設計した手術室で、衛生管理を徹底しています。また検査機器としては、エックス線撮影機器、歯科用CT、さらに歯の根っこの治療には欠かせないマイクロスコープを備えています。2022年には特定の歯周病菌を検査できる機器を導入しました。菌を保有しているかどうかがわかれば、その患者さんに合わせたメンテナンスや治療法を考えることができます。さらに感染症対策としては、患者さんには診療前に専用液でうがいをしていただくほか、除菌スプレーはフルーツ成分由来のものを使うなど、安心・安全な医療環境づくりを追求しています。

精密な治療について教えてください。

原幸弘院長、原法正先生 原歯科4

【法正先生】虫歯が歯の深い所まで進行した場合、最大で40倍に拡大して見ることのできるマイクロスコープを用いて歯の根っこの治療を行います。治療は汚染物をできるだけ取り除き、根っこの空間をきれいにしてから薬剤を入れることが重要ですが、細部が見えないままでは治療があいまいになる恐れがあり、結局、神経を取ってしまうことになりかねません。マイクロスコープでは肉眼や拡大鏡では見えない、そうした微細な治療に有用です。つまりこの治療のメリットは、神経を残すかどうかをきちんと目で見て診断できることと、残せる場合は長く治療効果を望めることです。そしてその結果、天然の歯の寿命を延ばす効果が期待できます。患者さんのかけがえのない歯を守るための治療を行うにあたり、非常に重要となる機器ですね。

スタッフとともに患者が笑顔で通える歯科医院をめざす

スタッフさんについても教えてください。

原幸弘院長、原法正先生 原歯科5

【幸弘院長】現在、歯科医師は私を含め4人、スタッフは常勤と非常勤含めて12人が在籍しています。歯科医療の現場では時間に追われて慌ただしい雰囲気になりがちですが、当院ではそのようにならないよう気をつけています。誰に対しても人と人として接することが大事。この関係性を保った上で患者さんに接することで、人間関係や治療がうまくいくと考えています。どのスタッフが対応しても患者さんには気持ち良く感じていただけるはず。スタッフの力はとても大きく、いつも感謝しています。
【法正先生】スタッフは手際が良く配慮が行き届いており、「患者さん第一主義」という当院の理念が新人のスタッフにさえも浸透していると感じています。また、気軽に相談し合える良い関係が築かれていますね。

親子、兄弟で診療されていますが、お互いにどのように思われているのでしょう?

【幸弘院長】父は人として尊敬できる人。エネルギーがあり、人のために人生を捧げていると感じます。弟の法正先生は、真面目で言われたことをすぐにできる人。社会人として当たり前のことかもしれませんが、忙しいからと後回しにすることはありません。弟の患者さんへの真摯な対応、歯科医療への熱意などから刺激をもらっています。同じ意思を持って進んでくれているので心強いです。
【法正先生】父も兄も患者さんのことを第一に考えて診療していると感じます。治療や患者さんとのコミュニケーションの方法など、2人から学ぶことは多いですね。2人に診療報告や治療の相談をすることもありますが、兄との何げない会話から同じ意見だとわかるとうれしくなります。

今後の展望についてお聞かせください。

原幸弘院長、原法正先生 原歯科6

【法正先生】虫歯や歯周病の治療はもちろん、インプラント治療もマイクロスコープを使った根管治療も歯周組織再生療法も、どんな治療もすべて根本にあるのは「天然の歯を大事に、できるだけ残して守りたい」という思いです。患者さんがご自身の歯の大事さを知り、治療ではなく予防のために当院に通っていただけるような歯科医師になることが理想です。
【幸弘院長】一般的に「歯科医院は歯が痛くなったら行く場所」というイメージがあるかもしれません。当院は予防の重要性を伝え続け、患者さんがワクワクして笑顔で通える歯科医院でありたいと思います。これまでどおり患者さんのお話をよく聞いて本当は何を望まれているのか考え、幅広いニーズにお応えできる設備や環境を整え、「長久手なら原歯科」と思っていただけるようになりたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本)/50万~70万円、義歯/25万~45万円、インレー/4万~5万円、ホワイトニング/2万5000~3万円、歯周組織再生療法/12万円~

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