全国のドクター9,235人の想いを取材
クリニック・病院 160,697件の情報を掲載(2022年6月29日現在)

  1. TOP
  2. 滋賀県
  3. 大津市
  4. 唐橋前駅
  5. 医療法人 八木歯科
  6. 八木 正樹 院長

八木 正樹 院長の独自取材記事

八木歯科

(大津市/唐橋前駅)

最終更新日:2021/12/02

109054 top

古くから名所として知られる瀬田の唐橋を東へ向かうと、左手に見えてくるのが「八木歯科」だ。40年以上にわたり地域の歯科診療を支えてきた同院では現在、創業者の息子である八木正樹院長が中心となり新たな歴史を刻んでいる。日常的な虫歯や予防歯科から、高い専門性や技術を要する治療まで、多くの診療を提供できるのが同院の強み。「患者さんご自身の歯をできるだけ残すことにこだわって勉強を重ねてきた結果、ようやく口腔をトータルに捉えた診療ができるようになってきました」と院長は語る。そんな同院には、最近では遠方から足を運ぶ患者も増えているそう。そこで取材では、同院で行っている診療やその背景にある口腔の健康の重要性、さらに歯科が今後担うべき役割についても、院長の思いをじっくりと聞いた。

(取材日2021年11月23日)

「自分の歯をできるだけ残す」治療を追求

長い間、地域で親しまれてきた歯科医院だそうですね。

1

私の父が1976年に現在の場所の向かいで開業し、診療を続けてきました。私自身も、小学生の頃には歯医者になろうと思っていましたね。徳島大学歯学部を卒業したのち、滋賀医科大学の医学部歯科口腔外科講座で研修を受けてから京都の歯科医院で経験を積み、2014年には父から院長を引き継いで、今は一緒に診療を行っています。以前の当院は建物の2階にあり、階段での上り下りが不便でもあったので、2011年には今の場所へ移転し、それから少しずつ機器を増やして、さまざまな診療を行うようになりました。私が新しいもの好きなこともあって、治療に役立つ機器や患者さんの利便性を高める設備は、ちょっと無理をしてでも積極的に導入しています。先日も、受付時間の短縮と感染症対策として、自動釣銭機やマイナンバーカードを保険証として使えるカードリーダーを導入したところです。

こちらでは、どのような診療が受けられるのですか?

基本的には予約制ですが、虫歯や入れ歯の治療では、突然の痛みや、詰め物・かぶせ物が急に取れたような場合には急患で対応しています。当院の2階には技工部門があり、技工物はほぼ院内で対応できるのです。マイクロスコープを使用する根管治療も実施しています。最近では虫歯よりも歯周病で歯を失う方が増えていることから歯周病の治療には力を入れ、それでも歯を失った場合には、インプラントの手術も当院で行えます。歯周病では、歯周組織や骨の再生を促す歯周組織再生治療にも注力しています。治療を終えた大人や歯が生えたお子さんでは予防歯科や定期検診を実施し、お子さんの歯並びが気になる場合には、顎顔面矯正を行います。訪問診療は父の代から行っていて、今は個人のお宅やサービスつき高齢者向け住宅に伺うことが多いですね。入れ歯治療と訪問診療は主に父が担当し、昔からの患者さんにも安心していただけるようにしています。

ご相談が多いという歯周病の治療について教えてください。

2

ご自身の歯を残すために、歯周病は基本となる治療です。また、インプラントが必要な状況でも、定着を良くするために事前の歯周病治療が欠かせません。最近では「歯を全部抜かなければいけないと言われましたが、何とか残せませんか」という相談も多く、フルマウスでの歯周病治療を要するケースが増えています。通常は歯石の除去やクリーニングのようなケアから始め、必要に応じて手術や歯周組織再生治療に進むこともあれば、メンテナンスへ移行することもあります。手術で歯茎を切開する際には拡大鏡やマイクロスコープを使って傷を極力小さくすることに努め、歯茎内の歯石の除去などにはヤグレーザーを使うなど、成果を重視するとともに痛みの少ない治療を心がけています。

保険診療を中心に、多くの治療技術を導入

子どもの矯正にも注力されています。

20211126 2

今、歯並びが乱れるお子さんは多いですし、また口腔機能発達不全症という新しい病名ができるぐらい、お口周りの機能が未発達なお子さんも増えています。歯並びに関しては顎顔面矯正を行っており、ご本人では取り外しができない装置を使って上顎を効率的に広げることを図り、骨格を正しい位置に近づけていくことで歯並びを整えることをめざします。同時に、歯並びや口腔機能の育成には「噛む」ことが重要であり、離乳食が大きな役割を果たすのですが、その時期の保護者は忙しく通院が難しいですよね。ですからできれば妊娠中から通院してもらい、妊婦さんの食事の指導や歯のケアをするとともに、離乳食の指導や食べさせ方、食事中の姿勢なども学んでほしいと考えています。

これだけ多岐にわたる治療を行っているのはなぜですか。

やはり、「できるだけ患者さんご自身の歯を残す」ということを大事に考えてきたからです。また、患者さんから「こういう治療をしているか」「こんな治療を受けたい」と相談されたときに、期待に応えられる引き出しをそろえておきたいという思いもあります。ですので、歯を残すために必要な治療や技術は何でも身につけようと、新型コロナウイルス感染症流行以前は毎週のように各地へ勉強に行きました。歯周組織の再生治療や、顎関節を調整して噛み合わせの安定を得るための治療などを習得しましたし、最近では口腔機能の管理にも注目しています。これまでに学んださまざまな知識や技術が、今ようやく私の中で相互につながり、トータルに診療できるようになってきたと感じていますね。

ただ、専門性の高い治療となると費用面も心配になります。

20211126 4

私はどんな治療でも行いたいのですが、同時に、保険診療で対応できるのであればきちんとその中で行うべきだとも考えています。だから、まずは保険でできる方法で治療を行い、それだけではどうしても難しい場合には自費診療を視野に入れるようにしています。また、個人の歯科医院としては珍しいと思うのですが、さまざまな治療法を提供するために施設基準を整えるなど、できる限り保険診療内で治療できる環境づくりにも努めてきました。インプラント治療や歯列矯正など自費診療でしかできないものもありますが、状況に応じて費用負担が軽い方法をご提案することもあります。なお保険診療、自費診療を含め、さまざまな治療を当院内で実施できることは、費用面でかなり大きなメリットになると思っています。

これからの地域医療に貢献できる歯科診療をめざして

説明や相談を行う際に心がけていることはありますか。

20211126 5

最近、新規で受診される患者さんは、これまでもずっと治療を続けていたけれど治らない、あるいは急に悪化したので他院では予約が取れなかったという方が目立ちます。ですのでまずはよくお話を聞いて、痛みなど今困っている症状を取ることをめざします。その上で必要な検査を行って治療方針を相談しますが、画像検査の結果はチェアサイドのパソコンモニターに表示し、見ながら説明するようにしています。特に、歯周病の菌を見ることができる位相差顕微鏡の画像はインパクトが大きく、歯磨きへの意欲を高めていただくことにも役立ちます。同時に、患者さんは痛みなどで気分が落ち込んでいますので、スタッフはできるだけ笑顔で明るく接し、少しでも元気になって帰ってもらえるように努めています。

今後の展望をお聞かせください。

先ほど、お子さんの口腔機能発達不全症にふれましたが、ご高齢の方のオーラルフレイルや、口腔機能低下症も問題になっています。幼少時に口腔機能をしっかりと高め、それを維持することがオーラルフレイルの予防になります。これからの地域包括ケアシステムにおける歯科の役割を考えると、口腔機能への関わりが重要になるはずです。また現在、当院にはあらゆる世代の方が受診され、待合室が混雑しがちです。そこで来年には、待合室のスペースを拡大するほか、チェアを2台造設し、さらに落ち着いて話ができるカウンセリング室や口腔機能のトレーニングルームなども設けたいと計画しているところです。

最後に、受診を考えている患者さんやご家族へメッセージをお願いします。

20211126 6

当院では、「より丁寧に、正確に、誠実に」という診療理念を掲げ、専門的な治療法も取り入れ、1人でも多くの患者さんに喜んで帰ってもらいたいという思いで、すべての歯科医師やスタッフが対応にあたっています。急患の対応や待ち時間の解消に取り組んでいるほか、ご自宅への訪問診療も行っています。お口の中の困り事があれば、長く悩んでいることや諦めかけているようなことも、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万5000円~、顎顔面矯正/48万4000円~、歯周組織再生治療/3万3000円~

Access