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桝 和成 院長の独自取材記事

マス歯科医院

(京都市上京区/今出川駅)

最終更新日:2020/04/01

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京都市営地下鉄烏丸線の今出川駅から徒歩7分、市バスの堀川上立売停留所からは徒歩1分のところにある和モダンな外観がおしゃれな「マス歯科医院」は、京都西陣の地に120年続く老舗クリニック。5代目の桝和成(ます・かずしげ)院長は、歴史ある看板におごらず、医療知識・技術の取得から組織づくりに関する取り組みまで、常にアンテナを張る勉強家だ。将来の生活の質に関わってくるという「口元」を診ることを大切に、一般歯科診療から矯正歯科、不正咬合の治療、インプラント治療など幅広く対応する。本人曰く「よくしゃべる」明るい診療スタイルが魅力の桝院長に、噛み合わせの大切さ、併設する歯科技工所や訪問診療について、今後の展望などを聞いた。
(取材日2020年2月12日)

企業の組織づくりを参考に、全スタッフで意識を共有

クリニックの特徴を教えてください。

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当院は120年続く歯科医院であるというのが、ほかにはなかなかない大きな特徴だと思います。そして歯科医師は常勤・非常勤合わせて10人おり、12人の歯科衛生士ほか、たくさんのスタッフがいる大所帯。私は当院を「企業」と捉え、実際の企業の組織づくりを参考にしていて、良い意味で「歯科医院らしくない」クリニックであることも特徴の一つかなと思います。歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、受付など、部門ごとにリーダーを置いて意思統一を図っており、大人数でもしっかりと意識を共有できているのが強みです。

先生は5代目と伺いましたが、先生にとって歯科医師とはどんな職業ですか?

簡単に言ってしまえば、歯科医師は「歯を治す」仕事ですが、私は世の中で一番面白い仕事ではないかと思っているんです。実は歯科医師の道に進むまでは、周りからネガティブな情報しか聞かされなかったので「なぜ歯科医師に“ならされる”んだろう?」と考えていました。しかし実際になってみたら、歯科医師は治療を行う技術職であり、患者さんに治療を提案し選んでもらう営業職であり、その上で組織力とその対応力が必要。要求されるスキルのバランスの良さが、職業として完璧だと思いました。さらに補綴・入れ歯・インプラント治療・矯正など、やりたいことがすべてできるオールマイティープレイヤーをめざせるのも、歯科医師という職業の面白さです。

患者に接する際に心がけていることはありますか?

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患者さんご自身に治療を選んでいただけるよう、理想の治療を伝えるということです。例えば虫歯の治療でも、「保険適用でできる治療」だけを説明するのではなく、「理想の治療」プランも提示するようにしています。自由診療をご説明するともうけ主義と思われてしまうかもしれませんが、私が情報をシャットアウトしてはいけないと思うんです。例えばマイホームをあらかじめ制限されたプランで建築して、実際に建った後「実はこんなプランもあったんです」と言われたら腹が立ちませんか? たくさんの選択肢やオプションも事前に提案してもらった上で「私はこうしたい」と選ぶのがベスト。数多くの情報をご提供し、患者さんの経済面を含めた希望と折り合いをつけていくのが歯科医師の仕事だと考えています。

将来の生活クオリティー向上に。「口元」を診る大切さ

診療スタイルと、院長としてのスタンスを教えてください。

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とにかく“よくしゃべる”ことですね(笑)。例えば学生の患者さんなら、どこのサークルに属してどんな活動をしているのかなど、雑談も省きません。話をすることで患者さんとも親密になれるし、患者さんも「ここはほかより話を聞いてくれる」と安心して通院できるのではないかと考えているからです。あるセミナーで「歯科医師は技術が5割、対話力が3割、経営・マネジメント力が2割」と聞きました。技術・知識を習得するために“勉強会マニア”と言っていいほど、かなりの数のセミナーや講習会に、積極的に参加しています。またマネジメントも経営者の役割ですので、スタッフが自由にキャリアを描ける働きやすい環境を常に考えています。

噛み合わせも含めた歯に関する「総合診療」に注力していると伺いました。

まず口の中から診るのではなく、口元から患者さんの情報を把握し、その上で骨格や、上顎と下顎の関係性などを含めて総合的に診ていきます。最後に噛み合わせを診ますが、理想的な噛み合わせだとしても、口元が前に出ていたら口呼吸になってしまっている可能性があります。口呼吸は虫歯や歯周病の原因にもなりますし、風邪をひきやすくなるなどウイルスなど病原菌への対応力も下がってしまいます。また、飲み込む力である嚥下能力も低下して将来的に肺炎のリスクが上がります。患者さんの口元を診ることから鼻呼吸の習慣へとつなげ、今後の生活のクオリティーを高められるサポートをしていきたいと考えています。

そのための矯正にも力を入れているのですね。

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私は噛み合わせをずっと勉強してきたものですから、その知識を生かした矯正に今後さらに力を入れていきたいと考えています。少し前だと歯の矯正は専門の歯科医院に行かなければできませんでしたが、噛み合わせの知識に関しては私も自信がありますし、審美と噛み合わせの両面から考えて描くデザイン力にも自信があります。一般の歯科医院でしかできない矯正をやっていきたいですね。

院内にラボがあり、歯科技工士が常駐していると伺いました。

当院では歯科技工所を併設し、かぶせ物や義歯、入れ歯、インプラントなどを作製しています。セラミック歯の色合わせ、噛み合わせの高さのバランスの調整など、その場ですぐ対応できるのが強みです。このほか入れ歯の修理なども最短で即日対応ですし、歯科技工士が試着の際に同席し、歯科医師や患者さんと話し合いながら治療を進めることもあります。

口の健康維持のため、京都ならではの“おせっかい”を

訪問診療も行っていると伺いました。

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現在は父である桝和生理事長、青木宏紀副院長を中心に訪問歯科診療に伺っています。訪問診療は外来とまったく違い、患者さんとの1対1ではありません。患者さんをサポートしていらっしゃる看護師さんや介護士さん、ケアマネジャーさん、そしてご家族とたくさんの方の支えがあって実現するもの。単に「口の中を触らせてもらう」というものではなく、地域包括治療の一つです。高齢で持病のある方も多いですから、どんな薬を飲んでいるのか、疾患のコントロールができているのかなど、さまざまなケースに応じて治療や対応を変えていけるような医科の知識力も必要で、そこもやりがいにつながっています。

今後の展望を教えてください。

まずは歯科業界で普及の進んでいない電子カルテを取り入れるべく準備をしています。これは医療費の適正化にもつながる問題ですから、当院がクリーンに運営していることの証明にもなるため必ず導入したいと考えています。また、組織力を高めていくために、スタッフに対する取り組みも大切にしていきたいですね。現在はプライベートの充実化を図ってもらおうと、スタッフの習い事への補助金など20~30の手当を設けています。先ほども申し上げたとおり、私は当院を歯科医院ではなく「企業」として捉えていますから、業種を問わず大小さまざまな企業の成功事例や経営者の声を聞きながら、当院に合いそうな取り組みはとことんやってみたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

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歯には「虫歯」「歯周病」「噛み合わせ・歯並び」という3つのリスクがあり、これを完璧に排除することで、定期メンテナンスの回数をも減らせると考えています。当院ではこのリスクをなくすため、噛み合わせや歯並びの改善も含めた「理想的な治療」をお伝えした上で、あれこれとおせっかいを焼くと思います。そこは京都ならではで、言わなくていいことまで言うかもしれません(笑)。歯周病の検査などは点数表を用いて歯ブラシでの掃除不足などをお伝えするといった、患者さんのモチベーションが上がるような施策も取り入れています。これを繰り返していくうちに、私たちがおせっかいを焼かなくなる日が来ます。そのときは皆さんの口の中がとってもきれいになっているはずです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ブラケット矯正/60万円~、マウスピース型装置による矯正/65万円~、インプラント治療/37万円(術前検査も含む)、セラミックのかぶせ物/12万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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