長浜医院

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長浜隆明院長

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医療トピックス

食物アレルギー治療
食物経口負荷試験で最小限の食物除去を

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本来は体に害を与えない食物などを異物と判断して免疫反応が過敏に働き、湿疹やじんましん、かゆみ、咳などが引き起こされるアレルギー。特に食物アレルギーは、小さい子どもに多いアレルギーだ。従来、食物アレルギーの治療では、原因となる食物の除去が中心だったが、最近では食物を少しずつ摂取することでアレルギー耐性をつける方法が注目されている。その際に必要となってくるのが、実際に原因と考えられる食物を摂取し、アレルギー症状が出るかどうかを観察する食物経口負荷試験だ。この試験により、アレルギー反応を確認し、必要最小限の食物除去を行うことができるからだ。そこで、食物アレルギー診療について経験豊富な「長浜医院」長浜隆明院長に、食物経口負荷試験について話してもらった。 (取材日2018年7月2日)

食物経口負荷試験を活用して、最小限の食物除去を実現。 食物アレルギーの子どもと保護者の負担を軽減

食物アレルギーとはどんな病気で、どんな症状が起こるのですか?

1 ▲食物アレルギーには幅広い症状がある 食物に含まれるタンパク質が原因となって、さまざまな症状が引き起こされるのが食物アレルギーです。どの食物がアレルギーの原因となるかは、人によってさまざまですが、日本では鶏卵、牛乳、小麦粉が原因となることが全体の7割を占めます。そして原因食物を食べた後、ほとんど2時間以内にアレルギー症状が起こります。具体的には、かゆみやじんましん、紅斑などの皮膚の症状、くしゃみや咳、息が苦しくなるなどの呼吸器の症状、結膜の充血や目のかゆみ、唇や舌の腫れ、腹痛や吐き気、嘔吐、下痢など。そして重症の場合、脈が早くなったり不規則になる、唇や爪が青白くなる、血圧低下、元気がなくなる、ぐったりするなどの症状がみられます。

食物アレルギーの発症しやすい年齢は?

2 ▲アレルギー症状は乳幼児期に出やすい 原因となる食物を食べ始めて、アレルギー症状が出るようになるので、多くの場合は、離乳食を始めた頃や、さまざまな食物を食べ始める乳幼児の頃に起こるようになります。この時期の食物アレルギーの場合は、成長とともに症状がだんだん出なくなり、原因食物を食べられるようになっていく自然免疫がついてきます。これをアレルギーの耐性獲得などといいます。また、乳幼児期は成長著しい時期ですから、原因となる食物を除去したら、除去した食物の分を他の食物で補い、栄養不足にならないように注意することが大切です。

どういった治療を行うのですか。

3 ▲日本アレルギー学会アレルギー専門医の院長が診察している まず、原因となっている食物を必要最小限に除去し、アレルギー反応を起こさないようにします。ただし、食物除去の程度や方法、期間などは患者さんそれぞれで異なります。また成長への影響を考え、適切な栄養指導のもと、バランスのよい食事を心がけることが必要です。原因物質を誤って食べてしまい、症状が出た場合は抗ヒスタミン薬の飲み薬、アナフィラキシーショックに対してはアドレナリン自己注射製剤が使われます。これは、医療機関外でアドレナリンを自己注射するための薬剤で、緊急時の補助治療薬です。処方されている場合は、保護者が正しく使用できるように、普段から使用方法や管理方法を確認しておくことが必要です。

食物経口負荷試験とはどのような検査ですか。

4 ▲問診など診療をしっかりした上で検査を行う アレルギーの原因と疑われる食物を食べてもらい、アレルギー症状が出るかどうかを観察する試験です。実際に摂取するため重い症状が出る危険性があり、アレルギーに詳しい医師のもとで慎重に行う必要があります。また原因食物であっても、加熱や加工によって症状なく食べられるものや、少量なら食べられることもあります。そうした食べられる範囲は多くの場合、成長とともに広がっていきます。成長につれて自然免疫が確立し、アレルギー耐性もついてくるわけです。そこで食物経口負荷試験でアレルギー反応を正確に判断し、必要最小限の原因食物を除去し、成長に伴う自然免疫を確実にとらえていくことで、アレルギーを克服することができます。

食物アレルギーかなと思ったら、どうしたらよいのですか。

5 ▲食物アレルギー以外のアレルギー症状の相談も可能 まずアレルギーに詳しい小児科などを受診し、本当に食物アレルギーかどうかきちんと診断を受けてください。食物除去は、お子さんにとっても保護者にとっても負担が大きいので、専門家の診断を受けて最小限にしましょう。保護者の自己判断で勝手な食物除去はしないでください。また、成長に伴い自然免疫が確立し、アレルギー耐性もついてくるので、食物経口負荷試験でそのタイミングを見つけることが重要です。きちんと評価しないで除去を続けると自然免疫が確立するのも遅くなることがあります。食物アレルギーは慢性の病気で根気よく治療を続けることが必要ですから、専門家の指導を受けながらお子さんの成長を見守ってあげてください。

ドクターからのメッセージ

長浜隆明院長

私は大学病院などで食物経口負荷試験も数多く手がけてきましたので、当院では専門施設で行われることの多い、食物経口負荷試験を実施しています。安全性には万全の注意を払い、摂取量も少量ずつ2回に分けるなど慎重に行っています。また食物アレルギー症状のほとんどは2時間以内に起きるため、経口負荷試験後は2時間、院内で待機していただきます。また経口負荷試験は午後の早い時間に行い、万が一、帰宅後に症状が出たときも診療時間内に対応できるようにしています。アナフィラキシーショック症状が出た場合の対応や、食物アレルギーに合併しやすいアトピー性皮膚炎や喘息の診療にもトータルに取り組んでいますので、ご相談ください。

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