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長浜 隆明 院長の独自取材記事

長浜医院

(横浜市青葉区/あざみ野駅)

最終更新日:2020/04/01

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父が開設した「長浜医院」を継承し、2018年6月に院長に就任した長浜隆明先生。自らもあざみ野で医師である父の背中を見ながら成長し、やりがいを感じて医療の道へ進んだ。そして病気が治って元気になる子どもの笑顔がうれしいと、小児科を選んだという。院長就任を機に、大学病院などで培った専門的なアレルギー診療や、小児科診療の経験を生かして、さらに地域に役立ちたいと語る。特に、専門的な食物アレルギーの治療も行い、子どもや家族の負担を軽減したいと意欲的だ。また、2人の子どもの父親として、子どもの病気を心配する親の気持ちも実感。親と子の気持ちに寄り添い、何でも気軽に相談できるクリニックをめざすという長浜院長に、クリニックの特徴やアレルギー診療について話を聞いた。
(取材日2018年7月2日)

あざみ野で40年続く小児科・内科医院の新院長として

こちらの医院の成り立ちや、院長就任までの経緯を教えてください。

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当院は、1979年に父、長浜隆史理事長が開院した小児科と内科のクリニックです。私が院長に就任したのを機に、小児科にも今まで以上に力を入れていきたいと考えています。このあざみ野で父の背中を見ながら成長し、医師はやりがいのある仕事であると感じていました。小児科を選んだ理由の一つは、子どもが元気になっていくのをみるのがうれしかったからです。大学卒業後は、昭和大学横浜市北部病院で研修し、そのまま同院のこどもセンターに入局し、関連病院などで診療に携わっていました。数年前から、こちらでも非常勤医として診療を手伝っていましたが、昨年から常勤医となり、今年の6月に院長に就任しました。

開業し院長となって、どのような感想をお持ちですか。

勤務医時代と一番異なるのは、今まで紹介を受けていた立場から、紹介する立場になったことですね。紹介後、どうだったかな、大丈夫だったかなととても心配になって、お母さんに電話をして様子を聞いたりしてしまいます。大学病院では、重症の患者さんも多く、目の前の病気を治すこと、命を救うことに必死になっていましたが、今は病気だけでなく、子どもさん一人ひとりの成長や生活、ご家族のこともいろいろ気になるんです。それが地域の開業医ということなのだと思います。

診療される上で、大切にされているのはどのような点ですか。

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本当に必要な検査、最低限の薬の処方を心がけ、余計なことはしないということです。なんとなく心配だから検査をする、薬を出すということはしていません。もちろん親御さんの希望があったり、保育園や幼稚園からインフルエンザなどの検査の要望がある場合には対応します。そして、門戸を広くして、何でも相談に来ていただけるクリニックでありたいと考えています。専門にこだわらず、困っている方を診るというのは、父からも恩師からも受け継いだ診療方針です。また開業医として、地域の病気の傾向や、感染症の流行にも、しっかりとアンテナを立て敏感であるべきと思っています。

食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の診療経験も多数

先生のご専門についてお聞かせください。

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私が入局した昭和大学横浜市北部病院は、専門にかかわらず何でも診るという気風があり、私も何でも診られるようにと小児科全般の診療を経験しました。その中で、子どもの病気の中で、風邪に次いで2番目に多いとされるアレルギー疾患をしっかり診ることができる小児科の医師になりたいと考えるようになり、食物アレルギーなどを中心に専門的な研鑽を積みました。ですから、当院でも小児科全般と子どものアレルギー疾患に力を入れたいと思っています。私がこちらで診療するようになってから、それほど年月はたっていないのですが、すでに遠方からも食物アレルギーやアトピー性皮膚炎に悩まれている子どもさんや親御さんが来られるようになっていますので、お役に立っていきたいですね。

食物アレルギー診療にはどのような特徴がありますか。

大学病院などで行われる食物経口負荷試験も行っています。これは、実際にアレルギーの原因食物を食べてもらい、アレルギー症状が出るかどうかを観察するもので、必要最小限の食物除去に欠かせないものです。成長とともに、自然免疫がついてくるので、食物経口負荷試験を行うことでその範囲を知ることができます。ただし原因食物と疑われるものを食べるため重い症状が出る危険がある上、食物アレルギーの重症度は採血検査でもわかりにくいので、この試験は専門家のもとで慎重に行う必要があります。当院では、少量ずつ分けて摂取をし、その上で2時間は院内で待機してもらうなど、充分に配慮しています。また、管理栄養士による離乳食前後の相談や、食物アレルギーにおける代替食品指導、生活習慣病に伴う栄養指導なども行っています。

専門的な立場から、アレルギーについて気になることがありますか。

食物アレルギーは成長とともに基本的には治っていくことの多い病気であり、自然免疫も育っていきます。食物除去は、お子さん本人にも、ご家族にも負担が大きいですから、本当に食べられないのかどうか、リスクをはっきりさせるために専門家の診断を受けてほしい。親御さんの自己判断で勝手に食物を除去することは避けていただきたいですね。またアナフィラキシーショックに対してアドレナリン自己注射製剤を処方されていても、しっかりと使い方を説明されておらず、実際には怖くて使えないという親御さんも少なくないようです。実際、練習もせずに、いきなりパッと打つことは無理ですから、当院では練習機も用意していざという時に正しく扱えるように指導しています。

アトピー性皮膚炎の患者さんも多いそうですね。

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アトピー性皮膚炎は、同じ薬を使っていても塗り方やスキンケアの仕方で症状がずいぶん変わるものです。症状が良くなるとステロイド剤を塗るのをやめる方も多いのですが、急にやめると症状がぶり返すことがあり、適切な「やめ方」が大切なのです。当院では、ステロイド剤や保湿剤の使い方や、スキンケアの方法も、できるだけ詳しく指導しています。その結果、症状が改善してきた子どもさんも多いので、しっかり診ていきたいと思っているところです。また、アトピー性皮膚炎と診断されると悩まれる親御さんもいらっしゃるようですが、アトピー性皮膚炎にかかる子どもさんはとても多く、今やとてもありふれた病気です。悩んだり落ち込んだりせず専門家に相談して、かゆみと戦うお子さんのためにきちんとした診断と適切な治療を受けて、しっかり病気と向き合ってください。

病児保育室も開設。内科や在宅医療で家族にも対応

プライベートでは、先生も小さいお子さんのパパとお聞きしました。

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そうなんです。父親になる前から常に子どもがたくさんいる小児科という環境にいたわけですが、わが子ができると感覚が違ってきましたね。子どもが風邪をひいて、夜、咳をしたりしていると、大丈夫だとわかっていても心配になるんです(笑)。心配で仕方がない親御さんの気持ちも実感できるようになりましたね。開業してからは以前よりも、子どもと過ごす時間がとれるようになったのは良かったなと思います。

これからの展望をお聞かせください。

勤務医時代、「この症状ならば大学病院まで来なくても、地元のクリニックで対応できるのにな」と思うことが少なくありませんでした。私の経験も生かして、少し専門的なことまで解決できるクリニックでありたいと思っています。特に食物アレルギーに関しては、重篤なケースやショック症状も数多く経験していますので、安心して受診していただきたいですね。食物経口負荷試験は、食物アレルギー治療にとても重要なツールですから、より多くの方に知っていただいて、活用して、最小限の食物除去、適切な解除をめざしたいと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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アレルギーを含め、多くの子どもさんとご家族のお役に立ちたいと思っています。アレルギーについて何でもご相談いただきたいですし、小児科全般の経験も積んでいますので、「こんなことで受診していいかな」「何の症状かわからない」という場合もぜひご相談ください。また、当院では仕事を持つご両親をサポートしようと、10年前から病児保育室を開設し、近隣の幼稚園や保育園と連携しながら病気の子どもさんを預かっています。理事長を中心に内科診療や在宅医療にも対応し、同じ建物内にリハビリテーションや、筋力トレーニングなども受けられる運動施設も併設していますので、ご家族ぐるみで利用していただきたいですね。

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