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中辻 大輔 院長の独自取材記事

中辻歯科診療所

(大阪市鶴見区/横堤駅)

最終更新日:2021/10/12

中辻大輔院長 中辻歯科診療所 main

大阪市鶴見区にある「中辻歯科診療所」は開院以来40年近く、地域に根差した診療を行ってきた。初代院長の中辻薫先生から、息子の中辻大輔院長に代替わりしたのは2018年9月。引き続き2人体制で診察を担当しながら、通院できなくなった高齢者への訪問歯科診療にも尽力している。診療内容は一般歯科だけでなく予防歯科や小児歯科、スポーツのためのマウスガード作製も行う。ベーシックに広く対応する診療で、地域住民が家族ぐるみで通院していることも多いそうだ。「みんなが笑顔になれる歯科医院に」と語る中辻院長に、日々の診療に対する考えや地域への思いについて詳しく話を聞いた。

(取材日2018年11月12日)

患者もスタッフも笑顔でいられる歯科医院に

最近、お父さまから院長を引き継がれたそうですね。

中辻大輔院長 中辻歯科診療所1

父が1979年に開院し、2018年9月に僕が院長に就任しました。今も2人で診察をしていますが、長い間父が診ている患者さんも多く、スムーズにいくように少しずつ引き継いできました。10年ほど前に父がケガをして急に診察できなくなったので、他の歯科医院で勤めていた僕が帰ってきて代わりに診るようになったんです。それ以来2人体制です。2年前にリニューアルして、こういう落ち着いた雰囲気に見た目も変えました。実は弟も歯科医師で、東大阪市の徳庵で開業しているのですが、そこの内装の良いところを取り入れ、放射線量が少ない歯科用デジタルエックス線撮影装置を入れるなど設備面も充実させました。

地域の患者さんが多いのですか?

そうですね。やはり父の代から通ってくださっている地元の患者さんが多いですが、最近は新しい方も増えてきていますよ。駅前ではないから通勤帰りの方は少ない反面、家族ぐるみで長年来てくださっている方が多いですね。だから年齢層は広く、小さなお子さんから高齢の方まで満遍なく。3世代にわたって家族みんなで来られている方もいらっしゃいます。定期的に検診でフォローさせてもらっていると、半年ぶりに来た子どもが少しの間に大きくなっていたり、小学生の頃から診ていた子がいつの間にか立派に成人していたりするので、「久しぶりに会う親戚のおっちゃん」のような気分になることもあります(笑)。

とてもアットホームな感じですね。

中辻大輔院長 中辻歯科診療所2

僕が子どもの頃、友達に「歯医者は怖い」と言われていたので、自分が歯科医師になったら、なるべく怖い思いをしなくて済む、笑顔になれる歯科医院にしたいと思っていました。子どもだけでなく大人も、一般的に歯科医院に来るのはストレスじゃないですか? 来るだけでも勇気や気合いがいるのだから(笑)、できる限り嫌なことは避けたい。接するスタッフも、なるべく気持ち良く働けて笑顔でいられるような歯科医院だったら、お互い気分が良いはずですよね。そして患者さんに笑顔になってもらうためには、満足してもらえるきちんとした治療ができているのが大前提です。平均以上のことをするのは当然で、笑顔を求めるからにはそれ相応の仕事のクオリティーを上げないといけないと思って診察にあたっています。スタッフもそれぞれ個性を生かして、患者さんとの相性も考えながらうまく仕事を回してくれているので、良い雰囲気が保てていると思います。 

高齢者の笑顔のために訪問歯科診療にも尽力

診療方針をお聞かせください。

中辻大輔院長 中辻歯科診療所3

定期検診でのケアを基本にして、必要な治療を相談しながら行っていきます。経年で追加の処置が必要なものも必ずありますから、前もって言っておき、患者さんに心積もりをしてもらうことや、治療方法を絵に描いたり模型を使ったりして説明することで、安心して治療を受けてもらえるようにすることが大切だと考えています。初診の方も、コミュニケーションをしっかりとって計画を立ててからでないと始められません。時間はかかっても、一度信頼関係ができれば、その後もずっと検診に通ってくださるようになるので、理想的な口腔内の管理ができますよね。そうすると、予備軍も含めて成人の9割が持っているともいわれる歯周病の予防なども、積極的に取り組めるんです。

訪問歯科診療にも取り組んでいると伺いました。

はい。正直なところ診療所での診察があるので、父と手分けしていても、訪問診療が増えると時間的に厳しいのですが、ヘルパーさんやケアマネジャーさんも一緒に包括的に対応しているので、紹介などで数が増えてしまうんですよ。施設にも3ヵ所行っています。それでも頑張れるのは、患者さんが笑ってくれるとうれしいからですね。治療後、次に訪ねた時に「来てくれるのを楽しみにしてた」と言われたこともあります。また、家族の人からも「おかげで笑顔が増えました」と言われたのも励みになりましたね。

訪問歯科診療を始められたのは、どんなきっかけですか?

中辻大輔院長 中辻歯科診療所4

大阪歯科大学で、僕は高齢者歯科学講座を専攻していました。70歳以上を対象とした診療科です。高齢社会になるのはわかっていたし、やってみると認知症や脳梗塞の方とのコミュニケーションを取りながら治療をすることも面白いんです。「面白い」という言葉が適当かわかりませんが、言葉での会話ができなくなっている方でも、慣れてくると目で返事をしてくれていることや、頬を動かして反応してくれていることなど、小さな変化を見逃さないようにすると「対話」ができるんです。他の人にはわからなくても、自分には通じている。そういう部分にやりがいを感じました。高齢の方にとっては、長期的な視点よりも、その日その日を気持ち良く生活できることが大事です。「お部屋の模様替えした?」とか「髪の毛切ったね」とか、そんな小さな変化にも気を配りながら、その時に笑顔でいられるような診療をしていくのが、僕の役割だと思うようになりました。

小さな変化に気づく診療を

診察にあたって心がけておられるのはどんな点ですか?

中辻大輔院長 中辻歯科診療所5

やはり小さな変化に気づくことです。大人でも子どもでも高齢者に対するのと同じですね。「この部分が肝心」と決めてしまって、ある部分を一生懸命見るよりは、全体を見ながら、小さなところが少し違ってきたのを見逃さないこと。それが予防にもつながりますし、ちょっとしたコミュニケーションが患者さんの笑顔にもつながるんです。もう一つは患者さんの話をうまく聞き出すことですね。持病のことや過去にあった忘れていることなども、もちろん最初に問診票に書いてもらうのですが、ちょっとした情報が役に立つこともありますから。必要なことを聞き出せる歯科医師でいたいですね。

スポーツの時に使うマウスガードも作っておられるのですね。

最初は、ラグビーをしているいとこに「作れないの?」と言われたことがきっかけです。じゃあ作ろうと、専用の機械を入れたので、せっかくだから希望される患者さんに対応していこうと始めました。最近はいろんなスポーツでマウスガードを使うようになってきたので、空手をしている小学生や、趣味でテニスをしている大人の患者さんにも作っています。競技の種類によって調整する必要がありますので、要望があればその都度オーダーメイドで作製しています。

休日はどのように過ごしていますか? 

休日はよく子どもと遊んでいます。“戦隊ものごっこ”では毎日200回くらい変身していますよ(笑)。それから僕はバンドを組んで音楽活動もしているんです。大学時代からドラムで、今のバンドでは7年くらい続けています。平日の夜に仕事を終えてから集まって練習することもあります。時々ライブでも演奏しますし、CDも作ったんですよ。歯科医院ではそんな話はしないので患者さんは知らないと思うのですが……。それからもう一つ、釣りも趣味なんです。こっちも夜しか動けないから夜に出かけて行きます。「スズキ釣り大会」で全日本の7位になったこともあるんです。釣りのほうも、やるからには本気です。最近はアジ釣りにはまっています。大阪湾などでたくさん釣ってきては周りの人にあげてます。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

中辻大輔院長 中辻歯科診療所6

あまり「将来」ということは考えていません。みんなが笑っていたら患者さんが減ることもないし、自分に手の届かない人のことまで考えるのではなく、今来てくれている患者さんに何ができるか。目の前の人を大切にしながら一つ一つ取り組んでいこうと思っています。そういうつながりを大事にしていれば患者さんも自然に増えていくでしょうし。これからも地域に根差した歯科医院であり続けたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスガード作製/5000円~

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