全国のドクター13,621人の想いを取材
クリニック・病院 157,058件の情報を掲載(2025年5月01日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 大阪市北区
  4. 中崎町駅
  5. 西川デンタルクリニック
  6. 西川 尚範 先生

西川 尚範 先生の独自取材記事

西川デンタルクリニック

(大阪市北区/中崎町駅)

最終更新日:2024/12/27

西川尚範先生 西川デンタルクリニック main

大阪・梅田エリアの中心部、地下街から泉の広場を上がってすぐの場所にある「西川デンタルクリニック」。1977年に開業し、2018年に全面改装し院内バリアフリーのクリニックへとリニューアルされた。西川尚範先生は一般診療だけでなく、小児歯科においても豊富な診療経験を持ち、最近は高齢になったなじみの患者のため訪問診療にも注力している。「将来の歯科医療に関わる大事なことだから」と歯科医師会の活動にも精力的に取り組み、地域イベントのお祭りにも熱心な西川先生。診療へかける想いや先進の歯科医療について詳しく聞いた。

(取材日2024年11月25日)

地域貢献の志で、乳幼児から寝たきりの高齢者まで診療

最初にクリニックの特徴をご紹介ください。

西川尚範先生 西川デンタルクリニック1

開業したのは1977年ですが、2018年に車いすやベビーカーもスムーズに入れるようバリアフリー化し、プライバシー保護のためのパーティションも一新しました。診療は一般歯科、小児歯科、予防歯科、訪問歯科、矯正歯科、審美歯科など幅広く対応しており、特に小児歯科や成人の予防歯科には意欲的に取り組み、定期通院メンテナンスの重要性をお伝えしています。患者さんは土地柄、オフィスワーカーの方が最も多いですが、お子さんや75歳以上の後期高齢者の方も増えてきましたね。父も週に1度診療しているので、昔から来てくださっている近所の方もいまだに顔を見せてくださいます。

街の変化に応じて診療ニーズにも変化はありましたか?

そうですね。実はこのエリアはとても子どもの数が多いので、地元の保育園や小学校嘱託歯科医師・学校歯科医師として歯科検診を行ったり、乳幼児の歯科健診を担当したりするのも大事な仕事です。所属している歯科医師会の活動を通じて、イベントでの歯科相談など、地域のさまざまな取り組みにも参加しています。それから、今後は訪問歯科診療がますます重要になってくると考えています。高齢になってから買い物などの利便性の高いこのエリアへ引っ越してくる方は少なくありませんし、父の代からのなじみの患者さんも年を重ねられています。訪問範囲は北区とその周辺なので、自転車で行くこともありますし、少し遠くの介護施設へも車で定期訪問しています。できる限り時間の都合をつけ、時にはクリニックの診療前の時間を利用して訪問することもあります。

訪問診療についてもう少し詳しく教えてください。

西川尚範先生 西川デンタルクリニック2

歯科の訪問診療用の機材は、クリニックの診療ユニットとほぼ同じ機能の物が、コンパクトになった物です。そのため義歯の作製・修理から抜歯、虫歯・歯周病治療まで院内とほぼ同等の治療が可能です。とはいえ、床に布団を敷いて寝たきりの方、電動ベッドで体を起こせる方などご家庭ごとに状況が異なります。口腔内の状態も人によって異なりますので、それを見極めて必要な処置を進めます。訪問診療はご家族からのご依頼も多いのですが、もともと当院に通われていた方なのか、訪問診療が初診の方なのかで、できることが変わってくることもあります。当院でエックス線画像やカルテのような詳細な資料がある場合だと、患者さんが何に困っていて、どう処置をするのがベストかわかりやすいと思うのです。なので、できれば元気なうちからメンテナンスなどで通院していただけているとありがたいですね。

口の開けっ放しは健康に悪影響を及ぼす

小児歯科にも力を入れていると聞きました。

西川尚範先生 西川デンタルクリニック3

大阪市内でもここ北区は、虫歯のお子さんが比較的少ないと感じています。親御さんたちの意識も高いので、当院でもしっかりとお子さんの歯を守るお手伝いをしたいと思っています。それでも、最近は口が開いたまま、いわゆる「お口ポカン」状態の子どもたちをよく見かけるようになりました。原因として口を閉じる筋肉が未発達で、舌が正しい位置にないため、歯並びに悪影響を与えていると考えています。歯並びが整っていると虫歯になりにくく、しっかり噛めるため、食事の消化能力や運動能力など全身の健康に良い影響を与えます。小児歯科では、口腔内外の機能が正常に発達するよう、親御さんとお子さんの両方に指導を行っています。子どもだけでなく大人の方も、「お口ポカン」の方は口腔内が乾燥して風邪をひきやすく、虫歯や口臭の原因にもなりますから、気をつけていただきたいですね。

子どもの顎や歯を健康に発達させるためにできることを教えてください。

例えば、お子さんが離乳食の段階でしたら、口の奥までスプーンで食べ物を入れてしまうと、口の周りの筋肉をあまり使わないので、発達しにくくなります。なので、スプーンはお口の奥まで入れず、お子さんが前歯と筋肉を使って自分で咀嚼できるよう手助けするのが好ましいですね。できる限り低年齢のうちから通院して、クリニックに慣れていただきたいです。虫歯などのトラブルが起きて初めて来院となると、診療台に座っただけで泣き出して、治療ができない子もいます。問題がない時からクリニックでお口を開ける機会をつくることで、いざというとき抵抗なく受け入れられるでしょうし、虫歯を早期に発見しやすく、歯並びの管理もしやすくなると思います。当院ではお子さん自身に歯に関心を持ってもらえるよう、診療中はなるべく本人に話しかけるようにしています。

予防歯科で重点を置いているのはどんなことですか?

西川尚範先生 西川デンタルクリニック4

患者さんのセルフケアである歯ブラシ指導と併せて、歯科衛生士による専門的なケアが重要だと考えています。訪問診療との関連でいえば、「胃ろうで栄養を取っているから、歯のお掃除はいらないのでは?」と聞かれることがあります。しかし、呼吸を通じて口から菌が入りますし、口を動かさないと唾液が出にくくなります。口腔内は温かく湿っていて菌やウイルスにとっては絶好の場所ですから、口腔内で菌が繁殖を繰り返し、やがて悪臭を発したり、虫歯や炎症を起こしたり、誤嚥性肺炎の原因になることもあります。毎食後きちんと歯磨きする健康な方でも、磨き方の癖で歯ブラシが当たらない場所には汚れがたまり、虫歯や歯周病、口臭の原因になります。ですから、3ヵ月に1度程度は通院していただき、クリーニングするのが大切なんです。

食いしばり、歯ぎしり対策など先進の治療にも対応

診療で心がけていることは?

西川尚範先生 西川デンタルクリニック5

治療の前にすべて写真に撮って、患者さんにお見せしながら説明しています。虫歯を見つけても、すべて治療の対象になるとは限りません。例えば小さな虫歯を直ちに治療するとなると、健康な歯質をたくさん削らないといけないこともあり、歯に余計な負担がかかります。患者さんの希望をお聞きし、急いで治療を望まないのであれば、定期メンテナンスで経過観察しながら治療のタイミングを計ります。クリーニング時には歯科衛生士が丁寧に清掃し口腔内を確認、最後に私が再度診る2人チェック体制で、虫歯やトラブルを見逃さないよう注意しています。それから診療の際には、「自分が相手の立場だったらどんな治療を受けたいか」を常に考えています。私自身がベストと考える治療があっても、「必ずこうするべき」と言うのは駄目なこと。さまざまな選択肢をお伝えした上でご判断いただき、できる限り安心をご提供できるよう心がけています。

新しい治療も積極的に導入されているとか。

最近は食いしばりや歯ぎしり、顎関節症やそれに伴う片頭痛に悩んでいる、いわゆるTCH(上下歯列接触癖)の方の治療に力を入れています。通常、上下の歯が接触している時間は1日合計で15〜20分ほどなのですが、それ以上食いしばる癖のある人は、痛みやかぶせ物の破損などの不具合が出てきます。治療法としては、まずは咬合力測定を行い歯や顎への負荷を調べた後、必要に応じてマウスピースをつけてもらって噛み合わせの力を緩めていくことをめざします。それでも改善が見込めない場合は別の方法もあるので、お困りの方はぜひ相談に来てください。

読者へメッセージをお願いします。

西川尚範先生 西川デンタルクリニック6

多くの方にとって、クリニック選びはとても難しいことだと思います。来院したからには治療を受けなければと考えがちですが、そんなことはありません。まずは口腔内のクリーニングを兼ねてお越しいただき、院内の雰囲気や歯科医師との相性など、ご確認いただけたらと思います。当院ではご相談だけの方も受け入れているのでご安心ください。また、他院で治療中だけど不安を感じている場合、セカンドオピニオンを求められるのも大歓迎です。何か心配事があればお気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/5万円~、セラミックを用いた補綴治療/インレー:5万円~、クラウン:10万円~
※詳しい費用に関しては、直接当院までお問い合わせくださいませ。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access