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河田 賢治 院長の独自取材記事

河田歯科

(堺市堺区/堺駅)

最終更新日:2019/07/11

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「医療法人 河田歯科」は南海本線堺駅の南口から歩いて1分、ビルの2階にある。穏やかな笑顔を絶やさない河田賢治院長は「一番大切な人を連れていきたいと思える歯科医院」をモットーに、1987年の開業から今日まで、地域の歯科医院として幅広い診療や予防に対応。数年前からは若い歯科医師も加わり、さらに活気にあふれている。勉強熱心な歯科衛生士によってさまざまなオーラル(口腔)ケアも提供し、「患者さんには気持ち良くなって帰ってほしいのです」という院長の言葉に込められた思いや、患者の気持ちを大事にする「インフォームド・チョイス」にもとづいた治療について、じっくり聞いた。
(取材日2019年5月29日)

「大切な人を連れて行きたい歯科医院」に

堺駅南口の改札を出てすぐ、とても便利な場所にあります。

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堺は私の地元で、開業後30年以上たった今でも、私を幼少期からご存じの患者さんが大勢いらっしゃいます。開業を考えた時期に、ちょうど堺駅付近が高架になって駅前が再開発され、クリニックのあるビルが建設されたので、その2階を選んだわけです。ここは大きく開いた窓が北側の街路に面していて、明るいのに暑くなく、開放的なところが気に入っています。5年ほど前には2階にあった技工スペースを3階に移し、診療ユニットを8台に増やしました。メンテナンスで定期的に通ってくださる患者さんも増えていますが、ゆったり過ごしていただけると思います。

現在の診療の様子を教えてください。

患者さんは近くにお住まいの方や働かれている方が中心です。ひいおばあちゃんからひ孫まで、4世代で受診されているご家庭もあります。また、引越ししても大阪へ来るついでに通ってくださる方も増えています。歯科医師は私の他に勤務医、数名の歯科衛生士がいます。若い先生が勤務するようになってからは、20~40代の患者さんやお子さんの受診も増えましたね。また院内に専属の歯科技工士がいて、詰め物や義歯を製作しています。今は技工物を外注するクリニックも多いのですが、院内であれば患者さんの要望をよりダイレクトに反映できますし、時には歯科技工士が患者さんとお会いすることもあり、歯科技工士にとってもやりがいになっています。

診療理念をお聞かせください。

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スタッフには、「あなたの一番大切な人を連れて来たいと思える歯科医院にしよう」と話しています。歯科医院が苦手だという方は多いのですが、だからこそ患者さんに喜んで帰ってもらえるような治療や情報、サービスを提供しましょうと。スタッフも、「患者さんにできることは他にないか」と常に気を配っています。また、歯科衛生士は外部から複数の指導者を招き、定期的に勉強会を行って、レベルアップを図ってくれていますよ。それから、私自身は今日の歯科診療において、「インフォームド・コンセント」ならぬ「インフォームド・チョイス」が必要だと考えています。説明を十分に行うことは当然ですが、複数の治療法から患者さんのニーズや好みに合わせて選んでもらえる。医療側が誘導するのではなく、患者さんが考えて選べる、複数の選択肢を提案したいですね。

選択できる治療方法

「インフォームド・チョイス」、実際の治療ではどのように行われていますか。

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例えば歯を失ってしまった場合には、私が30年以上前から取り組んできたインプラント治療をメインに考えてはいます。しかし、身体に人工物を埋め込むインプラントを好まれない方は必ずおられますので、義歯という選択肢も重要です。さらに義歯といっても、現在は新しい素材やメカニズムを用いた義歯が何種類も開発されています。ですから、患者さんの状況に適した複数の選択肢をお示しして、患者さんに選んでもらえるようにしています。もちろん、患者さんにとっては初めて知ることばかりですから、説明には時間をかけます。チェアサイドでは医療者と患者さんに上下の位置関係ができてしまうので、向き合ってお話しできるように、コンサルティングルームを使っています。また、コーヌステレスコープデンチャーやインプラントオーバーデンチャーに関しても、口内全体を一つの臓器と考えた上で、一人ひとりに合った治療計画を立てています。

患者さんとお話しする際に、大事にされていることはありますか。

やはり、話をしっかりお聞きすることです。中には、歯科医療に対する不満やご自身のお口に対するコンプレックスなど、普段は語らない思いを抱えている方もおられます。それを受け止めた上で、その方に適した情報提供をしたいですね。以前、80代の患者さんが選択肢の中からインプラントを希望されたことがあります。ご高齢ですので「よろしいのですか」とお聞きしたところ、「あと何回食事ができるのかわからない私にとっては、高価でおいしいものを食べること以上に、1回1回の食事を“おいしく”食べることが大事なんですよ。だから先生が良いと言うのなら、ぜひインプラントにしたいのです」と。そこでインプラントを施術し、トラブルもなく、今もメンテナンスのために通院されています。患者さんの思いを治療に反映する、その重みを感じた経験ですね。

予防やメンテナンスでは、どのような点に力を入れていますか。

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診療ユニット8台のうち3台は歯科衛生士の専用にしていますが、それでは足りないときもあるほどに、多くの患者さんがケアや予防で通院されています。歯科衛生士は患者さんごとに担当が決まっています。メンテナンスはその時についている歯垢、歯石を取り除くだけでは不十分です。口腔内の状態や癖を分析し、一人ひとりに合った歯ブラシの指導を行っています。また、ご自分のお口の状態を把握して、セルフケアに生かしていただくために、ポケットの深さ、出血、歯の動揺、磨き残しの起こりやすい部分などを印刷して毎回お渡ししています。ご自分で自立した予防ができるようになっていただくことを目標にしています。

口腔の健康全般に取り組むのが、これからの歯科医院

今後、取り組んでいきたい診療があれば教えてください。

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子どもたちの口腔の成長発育を促すような取り組みを始めています。例えば、食事時の姿勢、舌の使い方、口呼吸、また日常生活におけるさまざまな癖を見直すことで、口腔内が正常に発達する助けになるのです。月に1回、歯科衛生士が見守りながら30分ほどのトレーニングを行います。何かがみるみる変わっていくわけではありませんが、それまで猫背で足をぶらぶらさせながら食べていた子が、きちんと足をつけてしっかり食事をとるようになることで、その子が本来もっている活力が、引き出されることにつながっていけばと考えています。高齢者でも、オーラルフレイルの予防のために訓練を取り入れたり、食べ物を飲み込みやすい義歯を提供したいと思います。これからの歯科診療では、歯と歯茎に加え、舌や唇にも目を向けていく必要があると思います。

日々の疲れは、どのようにリフレッシュされていますか。

釣りが好きなんです。釣った魚はきちんと料理します。また、最近はヨガもするようになりました。体を動かしていると気持ちが良いですし、歯科医師としては呼吸法の大切さにも改めて注目しています。どんなことも好きになったら極めたい、自分が納得するところまでやりたいタイプなんでしょうね。

最後に、今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

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超高齢社会を迎えて、健康寿命を延ばすために、若い時期からお口のケアにしっかりと取り組んでほしいと思います。そのために患者さんに寄り添いサポートできる歯科医院を心がけています。予防やオーラルケアの充実によって、歯科にありがちな「痛い、怖い」というイメージを「お口の健康を通じて健康を一緒に守ってくれる場所。笑顔になれる場所」に変えていきたいです。「もっと健康になるんだ」という明るく前向きな気持ちで通える歯科医院と、巡りあってほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ノンクラスプデンチャー:7万5000円(1~2歯)・15万円(3歯以上)、インプラント:30万円~、オーラルケア:1750円~(いずれも税別)
コーヌステレスコープデンチャー:80万円~
インプラントオーバーデンチャー:40万円~

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