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MFT(口腔筋機能療法)を同時進行
後戻りしない矯正をめざす

イノウエ矯正&歯科

(箕面市/石橋阪大前駅)

最終更新日:2024/06/13

イノウエ矯正&歯科 MFT(口腔筋機能療法)を同時進行 後戻りしない矯正をめざす イノウエ矯正&歯科 MFT(口腔筋機能療法)を同時進行 後戻りしない矯正をめざす
  • 自由診療

「過去に矯正を受けたのに後戻りをしてしまった」という人は多いのではないだろうか。阪急宝塚本線・石橋阪大前駅から徒歩3分の場所にある「イノウエ矯正&歯科」は、勤務医時代を含め40年以上の経験を持つ井上裕子院長が、患者一人ひとりの背景や口腔内の状況に合わせた矯正計画を立案。特に口腔機能の改善に力を入れ、姿勢や口唇・舌の動きのトレーニングを行うMFT(口腔筋機能療法)を併用して後戻りしない矯正をめざしている。同院が不正咬合の予防や小児矯正にも積極的に行っているMFTについて、井上院長に詳しい話を聞いた。

(取材日2024年5月21日)

矯正と、口唇や舌の位置や動きを正しくするためのMFTを併用して、安定した歯並びを追求

Q矯正で「後戻りした」という声をよく聞きます。
A
イノウエ矯正&歯科 上の歯の山が、下の歯の谷にしっかり噛み込む安定した咬合

▲上の歯の山が、下の歯の谷にしっかり噛み込む安定した咬合

後戻りの原因は複数あり、大きな原因の一つが口唇や舌の位置や動きの問題です。矯正装置で歯列を整えても、口腔周囲の筋肉のバランスが整っていないと、矯正装置を外した後に、歯に不要な力が加わり後戻りしてしまいます。原因に対応しないままでは、問題が再発するのは当然のことですね。口腔機能を改善すれば、安定した状態を持続させることがめざせます。また、矯正終了後に保定装置をきちんと使うことも大切です。当院では2年間は固定式の装置で保定、その後取り外し式の保定装置に移行することで後戻り防止を図ります。当院の患者さんには、ご自身の歯を大切にする思いをもって、保定装置をしっかり使っていただけたらうれしいですね。

QMFTについて教えてください。
A
イノウエ矯正&歯科 アメリカの口腔筋機能療法士の診療所を参考にしたMFTルーム

▲アメリカの口腔筋機能療法士の診療所を参考にしたMFTルーム

口腔筋機能療法といわれ、口唇や頬の口腔周囲筋や舌の動きや位置を正しくするためのトレーニングです。例えば舌は、口の中の天井部分にあたる口蓋に触れている状態が正しいのですが、低い位置にあるとそれだけで上顎の発育が悪くなり下顎が大きくなってしまうこともあります。飲み込みの際にも、正しくは口蓋に舌を押しつけるだけなのですが、口唇や頬の筋肉を使って歯を押したり、歯と歯の間に舌を挟んだりしながら飲み込むと、悪い方向へ歯を移動させる力が発生してしまうのです。ですから、まずは、常に舌を口蓋に位置づけておくこと、さらには口蓋だけを押して口唇は使わずに正しく飲み込むことを練習していきます。

QMFTを取り入れるようになった経緯を教えてください。
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イノウエ矯正&歯科 模型を使ってMFTの重要性を説明し目標を共有

▲模型を使ってMFTの重要性を説明し目標を共有

過去に、正しい治療をしているつもりなのに良い成績に終われなかったり、リテーナーを使ってくれているのに後戻りが生じたりという症例を経験し、これは口唇や舌の動きが原因しているのではないかと思うようになりました。その頃、毎年東京で開催されていたMFTの講習会が、アメリカの口腔筋機能療法を行うクリニックで開催されることを知り、思い切って参加してみました。その後、当院の歯科衛生士に東京の講習会に参加してもらい少しずつ取り入れたところ、良い感触を得たので、ずっと続けています。長年の試行錯誤から、効率的にアプローチするためのノウハウを蓄積していますので、それが当院の強みでしょうか。

Q子どもの矯正で大切にしていることを教えてください。
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イノウエ矯正&歯科 親と子どもが一緒に入れる個室も完備

▲親と子どもが一緒に入れる個室も完備

子どもの矯正治療の結果は成長発育期を終えてからわかるので、10年以上かかることもしばしばです。歯を抜かない方針で拡大しても抜歯になったり、受け口を治療したつもりでも後に外科的矯正治療になったりすることもあり得るので、長年の経験を生かして、できるだけ予測して、過剰な負担をかけないように心がけています。その一環として、外科的矯正治療が必要となる子どもにはどういう特徴があったのかを論文にまとめて海外の雑誌に発表しました。なお、たとえ外科的矯正治療になったとしても、保険診療で対応できますのでご安心ください。

Q矯正は成人してからでも遅くないのでしょうか。
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イノウエ矯正&歯科 石橋阪大駅前から徒歩の場合は、この看板を目印に

▲石橋阪大駅前から徒歩の場合は、この看板を目印に

歯並びが悪くても20代30代はそう問題は感じないものなのですが、40歳を超えて中高年と呼ばれる頃になると問題が生じ始め、その後は加速度的に悪くなっていきます。丁度、高血圧や糖尿病タイプの人が若い頃に暴飲暴食していても平気なのに、中高年になると発症し始めるのに似ています。歯並びが大きく崩れる前に治療を開始して老化の速度を遅くしたいので、私は40代50代を矯正治療の第二の適齢期と呼んでいます。その頃なら、若い人たちとほぼ同様の矯正治療が可能です。崩壊が進行してしまった場合には、若い人とは少しアプローチを変えて、更なる悪化を食い止めるための方法をご提案しますのでご相談ください。

ドクターからのメッセージ

井上 裕子院長

口の形態と機能には密接な関係があり、ワイヤー矯正であろうが、マウスピース型装置であろうが、機能面の改善なくして形態の安定は望めません。歯がきれいに並んでくると、機能の問題が表面化することもしばしばあり、逆に噛めなくなったという方もおられます。矯正治療はどちらかというとエステや美容外科のグループに入れてしまわれがちですが、健康支える大切な医療です。無意識に行なっている口唇閉鎖や嚥下を変えていくことは簡単なことではありませんが、患者さんと医療者の二人三脚で乗り越えたところに、美しくて後戻りのしない人生100年時代を支えてくれる歯並び・噛み合わせが待っているはず。一緒に頑張っていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

口腔筋機能療法(レッスン費用)/3300円~、小児矯正(二期治療費を含む)/77万円~、成人の矯正/77万円~、成人の部分矯正/16万5000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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