マウスピース型装置を用いた矯正
見込まれる1ヵ月の変化は?
おんだ歯科医院
(高槻市/高槻駅)
最終更新日:2024/09/06


- 自由診療
歯列矯正というと、これまでは長期間にわたって目立つ装置をつけて行うものというイメージが強かった。しかし、マウスピース型装置を用いた矯正の登場により、装置が目立つという悩みはほぼ解消につながったのではないだろうか。さらに、気になる部分だけを整える目的の部分矯正も可能になり、「早ければ半年ほどで矯正を終えることができます」と、「おんだ歯科医院」の恩田卓哉院長。経済的負担にも配慮されており、これまで矯正はハードルが高いと感じていた人にとっても身近なものになっている。恩田院長によると、整った歯並びは見た目が良いだけでなく、歯の健康にもメリットが期待できるそうだ。目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正の特徴や気になるところを整えるための部分的な矯正などについて、恩田院長に解説してもらった。
(取材日2024年7月25日)
目次
マウスピース型装置を用いた部分矯正にも対応。歯並びが気になる人は気軽に相談を
- Qマウスピース型装置を用いた矯正のメリットは?
-
A
▲丁寧なカウンセリングのもと、矯正を提案
装置が透明なプラスチック製で目立ちにくいこと、ワイヤー式矯正と比べて痛みや違和感が少ないことが大きなメリットだと思います。患者さん自身で簡単に装置を取り外しできるので、歯磨きなど毎日のケアが行いやすく、食事の際も外して普段どおりに楽しめるのも利点です。ただし、計画どおりに歯を移動させるためには、1日あたり22時間以上の装着が必要なので、患者さんには歯磨きとお食事の時以外は基本的に装着することをお願いしています。また、私自身も経験があり、ワイヤー式の矯正装置をつけてスポーツなどをすると口の中をケガすることもあるので、特にラグビーなどのコンタクトスポーツをされる方には適した方法だと思います。
- Q矯正にかかる期間や費用について教えてください。
-
A
▲マウスピース型装置を用いた矯正では見た目も目立ちにくい
矯正の範囲や患者さんの元の歯並び、年齢などによっても期間は異なります。若い方は骨がやわらかく歯が移動しやすいのですが、中高年以降は柔軟に歯が移動しづらいため、要する期間が長くなりますね。平均的な目安は、全体の歯列矯正の場合は2年〜2年半程度、奥歯の上下8本を除いて人目につきやすい前歯の部分だけを矯正する場合、早い人で半年程度、中高年の方でも1年程度です。矯正を開始すると毎日のようにお口の中を確認されるので1ヵ月などでは変化に気づきにくいのですが、マウスピース型装置を用いた矯正では3Dの画像でお口の状態を確認でき、変化を実感しやすいのもポイントです。費用は全体矯正か部分矯正かによって異なります。
- Q部分的な矯正も可能なのですか?
-
A
▲部分矯正は早ければ半年で終えられる可能性があるそうだ
部分矯正にも対応しており、例えば、前歯の2本だけを矯正することも可能です。奥歯の噛み合わせはしっかりしているのに、前歯の歯並びが乱れている方は少なくありません。前歯の歯並びが気になってはいたものの、全体の歯列矯正やワイヤーを使った矯正はハードルが高く、期間の長さも気になって矯正に踏みきれないという方も多くいらっしゃいます。こうした方は、部分的な矯正が可能で、半年程度で終えられるならやってみようと決心されるケースは多いですね。自由に外せることも矯正開始の大きな理由になっているようです。当院でも相談に来られる患者さんは若い方から60代までと幅広く、ずっと気になっていたという方もいらっしゃいます。
- Q先進的なデジタル機器を活用されているそうですね。
-
A
▲同院では口腔内スキャナーなど先進機器を導入している
マウスピース型装置を用いた矯正のために開発された口腔内スキャナーを導入しています。シリコーンを使った型採りが不要で、患者さんに大きな負担をかけることなくスムーズに歯型データを採取できるのが特徴です。矯正の段階ごとにお口の中を撮影するので、変化を鮮明な3D画像で確認でき、患者さんのモチベーションにもつながります。一方、患者さんが装置の取り外しを行うために、装着が不完全で計画どおりに矯正が進まないケースもごく少数ながらあるのが現状です。こうした場合、前の段階に戻ってやり直すか再度口腔内スキャナーで歯型を採り、矯正を再スタートすることになります。1回目の再スタート料金は設定料金の中に含まれています。
- Qこちらのマウスピース型装置を用いた矯正の特徴は?
-
A
▲噛み合わせや歯並びで悩みがあれば、いつでも相談を
部分的な矯正にも対応していること、矯正が終了した後に「この部分だけもう少し整えたい」といったご要望にも対応できるのは、当院の特徴だと思います。矯正期間中に虫歯になった場合も院内で対応でき、歯の形を口腔内スキャナーで読み取ってかぶせ物などを作製できるので、矯正を継続しながらの虫歯治療なども可能です。また、マウスピース型装置を用いた矯正の場合、装置の厚みがあるため、装置を外した際の噛み合わせを意識して矯正を行うことが大切です。このため当院では、矯正の終盤で、上下の歯が噛み合うように進められているかを確認し、問題がある場合は適した処置を検討します。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正(全顎):88万円、マウスピース型装置を用いた矯正(部分):27万5000円〜47万3000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。