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本多 易史 院長の独自取材記事

本多歯科医院

(京都市下京区/丹波口駅)

最終更新日:2021/07/14

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下京区の五条大宮交差点を南へ約200m、市バス・島原口バス停から徒歩1分の大宮通沿いに「本多歯科医院」がある。2代にわたって続く地域に根差した歯科医院で、院長の本多易史(ほんだ・やすし)先生は、同院の診療だけでなく、歯科医師会の活動にも尽力し、地域の小学校の学校歯科医も務める。しっかりと問診を行い、患者が希望する治療を提供するのが本多院長の基本スタンス。現在の状態だけではなく、口腔内の将来的な変化や、患者ごとのバックグラウンドまでを含めて、納得できる治療計画の提案を心がける。診療の特徴や本多院長の得意な治療、地域の歯科医寮にかける思いから同院の目標まで、本多院長に幅広く語ってもらった。
(取材日2021年6月26日)

歯科医師は天職だと実感した

歯科医師をめざしたのはお父さまの影響ですか。

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以前は医院と自宅が一緒になっていたので、歯科は身近な存在でした。ただ、父はやりたいことがあるなら好きなことをしなさいという考えでしたので、歯科にとらわれることなく、自分に合った仕事は何かと考えました。その結果、やはり自分には歯科医師が合っていると思いました。子どもの頃の趣味はプラモデル作りで、細かな作業が好きで芸術的に仕上げることに熱中していました。これは歯をきれいに形成して美しく仕上げることに通じます。自分の行った治療の結果がすぐに現れ、患者さんに喜んでいただけるという点にもすごくやりがいを感じます。実際に歯科医師として働いてみて、仕事がとても楽しく、まさに天職だと感じています。

歯学部卒業後は口腔外科を専攻されたそうですね。

私が歯学部を卒業した当時、歯科では研修医制度が義務づけられていませんでした。このため、卒後すぐに開業医で働く人も多かったのですが、私は口腔外科に興味を持ちました。いずれ開業するとしても口腔外科の技術や知識は大きな力になると考え、京大口腔外科学教室に入局しました。京大病院で研修を終えて最初に赴任した豊岡病院は、とても患者さんが多く、口腔がんの治療も行っていました。ここでありとあらゆる口腔外科処置の経験を積むことができ、救急処置も数多く行いましたので、少々のことでは動じないようになりました。

約12年間勤務医を経験され、こちらに戻られた経緯は?

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歯科口腔外科医にやりがいを感じていましたが、父の持病が悪化し、歯科医院を続けることが難しくなってきました。この時、地元で親しまれてきた本多歯科医院をなくすわけにはいかないと思いました。そこで、後を継ぐ決心を固め、老朽化していた歯科医院を建て直しました。この時に気を配ったのが、歯科受診のハードルを少しでも下げることでした。まずは、明るくて入りやすい雰囲気です。それから、以前の建物は京町家で奥に庭があり、診察室から庭が眺められました。庭を眺めていると心が和むというお言葉をたくさんいただいていましたので、新しい建物でも庭を造りました。以前と庭の雰囲気を似せているため、昔を知っておられる患者さんは懐かしいと言われます。また、ご高齢の方や車いすの方が受診しやすいように、バリアフリーとして駐車場から診察台まで車いすのまま移動できるようにしました。

一期一会で診療にあたる

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

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私自身は話術が巧みではありませんので、患者さんの話をしっかり聞くことを大切にしています。不安な気持ちを和らげ、治療に対してどのようなご希望を持っておられるのか患者さんの本心をくみ取ることが大事だと思っています。そして、その方のご希望にできるだけ合った治療を提供できるように心がけています。

治療プランは複数提案されるのですか。

少なくとも2〜3通りのプランを提案するように心がけています。歯科医師から見た理想的な治療はありますが、それがすべての患者さんにとっての理想の治療ではないと思います。人ぞれぞれの価値観によって最適な治療法は異なると思います。例えば、歯の根が割れているケースでは、抜いて入れ歯やインプラントにするのが教科書的には正解でしょう。しかし、患者さんが実際に不都合を感じておられないのであれば、抜かずに何とかするという選択肢もあります。さらには、治療をしなかった場合の将来の予測もふくめ、それぞれの選択肢のメリット、デメリットをきちんと説明し、患者さんに納得していただいてから治療を始めるようにしています。

診療の際のモットーを教えてください。

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「一期一会」です。例えば、私はこれまで多数の親知らずを抜歯していますが、それぞれの治療は私にとっては数多くのうちの1回です。しかし、患者さんにとっては一生のうちに多くても4回しかない一大イベントです。歯科医師からすれば、うまくいかなくても「次は頑張ろう」と思えますが、患者さんからすれば次はなく、その1回がすべてです。だからこそ、1回ずつが常に真剣勝負だと思って取りかかるようにしています。程度の差こそあれ、むし歯治療をはじめとする他の治療でも同じことが言えると思います。

どんな患者さんが来られますか。

まずは、父の代から通い続けていただいている皆さんです。ひいきのお店を大切にする京都人気質とでも言いましょうか、遠方に転居しても通い続けてくださる方がたくさんおられます。小さい頃から本多歯科医院以外に行ったことがないと誇らしげに言ってくださる方や、定期的にお口のクリーニングで通って来られる方もたくさんおられます。こういった当院のファンとも言える患者さんたちを大事にしていきたいと思っています。最近は、ホームページを見て共感された方が、遠くからでもお越しくださいます。いずれの方も、せっかく来ていただいたからには「来て良かったな」と感じて帰っていただけるように努力しています。

安心して通える歯科医院で在り続けたい

親知らずは抜歯すべきとお考えですか。

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痛みがある、物が詰まるなど、何らかの症状が出始めたら早めに抜歯したほうが良いです。若いほうが傷の治りが早いので、どうせ抜くのならできるだけ早く抜歯することをお勧めします。抜くのが怖いからと先延ばしにして状態が悪化し、年齢を重ねてから抜歯することになると治るのに時間がかかるため、長期間痛みや不快症状に悩まされることになりかねません。学校での歯科健診がある間は、お口の異常の早期発見ができますが、高校卒業以降はそうした機会がなくなります。親知らずの場合、痛みが出ない間に、前の歯との間でむし歯が広がってしまうことも珍しくないので、若い方も定期的に歯科を受診してお口の状態をチェックされることをお勧めします。

診療外でも地域のために尽力されているそうですね。

歯科医師会としての活動では、行政との会議への出席をはじめ、地域住民向けのイベントの開催、各種健診事業、その他さまざまな雑用など、実は結構時間を取られます。しかし、地域の皆さんのお口の健康向上のために少しでも役に立ちたいと考えて取り組んでいます。また、自分の診療所内に閉じこもっていたのでは知らなかった世界にふれることができ、歯科分野に限らず新しい知識を得たり経験を積むことができますのでたいへん有意義だと感じています。それから、小学校や幼稚園の学校歯科医も担当しています。小さな頃からきちんとお口のお手入れをする習慣をつけておくことは、お口の健康の基礎になりますので大事だと思います。

目標を聞かせてください。

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娘2人が歯学部に進学しました。私の父がそうであったように、私も子どもに歯科医師になるように勧めたことはないのですが、「おじいちゃんやお父さんが働いている姿が格好良かったから」と、2人とも歯学の道を志してくれました。私が歯科医師の仕事を楽しんでいることが、娘たちにも伝わっていたのでしょうね。将来は2人とも当院で働きたいと言っていますので、娘たちが当院を引き継いでくれて、患者さんが長く安心して通える歯科医院となれば理想的です。

読者にメッセージをお願いします。

かつて歯科医院は、痛くなったら行くところでした。現在は予防に対する意識が高まって、悪くなる前に手を打っておこうという方が増えてきました。これからも予防の大切さを積極的に伝え、痛くなくても、困っていることがなくても定期的に通うのが当たり前という意識をもっと広めていきたいです。私は食べることが大好きなので、いつまでも自分の歯でおいしいものを食べたいと考えています。きっと、皆さんも同じだと思います。皆さんと一緒に予防の意識を持って大切な歯をしっかり守るお手伝いができればと思います。

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