全身の健康に密接に関わる口腔機能
生涯の健康は<健口>から
トミイ歯科・矯正歯科
(京都市右京区/西院駅)
最終更新日:2021/10/14
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口腔の状態が全身の健康にも影響を与えるということは、テレビや雑誌などを通して伝えられ、近年ではよく知られるようになった。口腔は噛んだり飲み込んだりといった食べ物を取り込む機能のほかに、楽しく話したり笑ったりといった役割を持つが、これらが体の成長や全身の健康に深く関わっていることはあまり知られていない。さらに、歯以外の口腔組織の機能低下が嚙み合わせ不良などのマイナス要因になることも。口腔機能が人間の体にどのような影響を与えるのか、口腔機能の低下を予防・改善するためにどのようなことに注意すればいいのかを、「人生100年時代だからこそ人生を縦軸に見据えた歯科治療」を実践する「トミイ歯科・矯正歯科」の院長である冨井真左信先生と矯正歯科医師の冨井明子先生に詳しく聞いた。
(取材日2020年5月14日)
目次
悪くなった原因を見極め、適した改善策を提供。 治療・矯正・予防の3本柱で長く総合的にサポートする
- Qこちらで行っているという「人生の縦軸を見据えた診療」とは?
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A
【院長】口腔機能の維持は健康の維持につながるといわれています。例えば、乳児が離乳食へと移行する時期に良好な口腔機能が得られていないと、上顎の発育や舌のはたらきなどに影響するほか、お母さんの抱っこの仕方によっては呼吸に影響が生じる場合もあります。また、近年は顎が小さい人が多く、歯並びが悪くなったりしっかり噛んで食べることが難しくなったりして、早期に歯を失う原因にもなってしまいます。歯を失うと体の重心がずれ、体のいたるところに負担がかかることも。当院では、乳児から高齢の方まで人生のどのタイミングでどのような歯科診療を提供すれば、その方の良好な口腔機能を維持できるかを第一に考え診療にあたっています。
- Q口腔機能と健康の関係について詳しく聞かせてください。
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A
【院長】顎の骨が順調に発達しないと、良好な噛み合わせを築くことができません。人間は少しのトラブルならば適応する能力を持っているので、こうした問題にも無意識に対処してしまい、それが当たり前となってしまいます。奥歯をなくした場合は食いしばれず、地球の重力に対してバランスを取ろうとして体を不自然にゆがめ、前かがみの姿勢を取るようになります。噛む位置がずれると顎関節などに負担をかけてしまい、内臓の圧迫によって消化機能が悪くなることも。ほかにも、口呼吸が続くとウイルスから体を守る免疫機能が低下し、アレルギー疾患の進行や気道が閉塞されることによる睡眠時無呼吸性症候群など、さまざまな症状が引き起こされます。
- Qクリニックの診療の特徴を具体的に教えてください。
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A
【明子先生】当院は「生涯の健康は健口から」だと考えています。人生には、幼年期・児童期・青年期・壮年期・老年期というライフステージがあり、「生体に応じた時間軸で長期安定」がなされるよう、それぞれの時期に合わせた診断・治療を基本としています。そのために、悪くなった原因と生活習慣の把握を心がけ、嚙み合わせに問題がないか、生活の中での癖がないかを確認するため、初診では口腔や顔、姿勢の写真を撮影して、問診に時間をかけています。噛み合わせバランスが悪いとお顔のバランスがゆがみ、目の開き方が左右で異なることもあるんですよ。鼻呼吸・舌・口唇・お顔周りの機能への取り組みとして、トレーニング指導も行っています。
- Q歯科衛生士さんの役割も大切ですね。
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A
【明子先生】当院は、一般治療・矯正治療・予防の3つを重視して治療を行っています。治療の入り口は3つのどこからでも構いません。正しい機能と形態のもと長期的に健康を保つ診療を行い、口内環境が整ったらその状態を維持するのが歯科衛生士の仕事です。口腔状態に加えて、予防の重要性を患者さんにきちんと理解してもらうことをめざしています。予防から始める人はもちろん、治療が終わられた方がメンテナンスの段階に移行されると、患者さんの健康意識も高まります。そこから良い状態を維持するお手伝いが始まるので、長い目で見ても、「受診してよかった」と思っていただけることを大事にしていますし、彼女たちの役割は大きいです。
- Q口腔機能のために日常生活で気をつけることはありますか。
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A
【明子先生】お口をしっかり閉じて鼻呼吸をすること、食いしばらずに舌が正しい位置にあることが口腔機能を保つ上で重要です。体の器官にはそれぞれに与えられた機能があります。口腔は、おいしく食べる、しっかり飲み込む、楽しく話す、笑うといった生命維持の活動において、大きな役割を行う部分です。「命の入り口」であることを理解してもらうことで、長く大切に使っていただけます。どんな方でも簡単にできるのは、上下の口唇をしっかり閉じること、楽しく食事をすること、そして声を出して笑うこと。これらが「お口の健康」につながります。健康になるために、「選択」する力をつけることや何でも相談できる歯科医師を選ぶことも大切です。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/76万円~、キッズ矯正/10万円~、クリーニング/8000円~