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胃と大腸の同日検査も可能に
鎮静剤などで痛みを抑えた内視鏡検査

南山田クリニック

(横浜市都筑区/センター北駅)

最終更新日:2023/10/11

南山田クリニック 胃と大腸の同日検査も可能に 鎮静剤などで痛みを抑えた内視鏡検査 南山田クリニック 胃と大腸の同日検査も可能に 鎮静剤などで痛みを抑えた内視鏡検査
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日本人がかかりやすく、死亡数でも男女ともに上位を占める「胃がん」や「大腸がん」。現在は早期治療によって完治もめざせるようになってきており、定期的な検査でがんを早く見つける重要性が増している。どちらのがんも40代から発症しやすくなるとされ、早期発見には50歳以上が対象となる自治体のがん検診を待たず、自主的に検査を受けることが望ましいという。内視鏡による検査は痛みを伴うことが多かったが、現在は鎮静剤の使用などで痛みの軽減も図れるという。これまで多くの内視鏡検査を行ってきた「南山田クリニック」の武田武文院長に、内視鏡検査を楽に受けてもらうための工夫について聞いた。

(取材日2023年9月15日)

がんの発症リスクが高まる40代から受診を。消化管をリアルタイムで見て検査できる内視鏡検査

Qどんなときに胃や大腸の内視鏡検査を受ければいいですか?
A
南山田クリニック 消化器内科を専門としている武田院長

▲消化器内科を専門としている武田院長

胃がんも大腸がんも、発症リスクが高まる40代から受け始めるといいでしょう。がんでなくても、逆流性食道炎になりやすい食道の状態だった、ピロリ菌などによる胃腸炎だった、下痢の原因が潰瘍性大腸炎だった、といった病気の傾向が見つかり、その後の生活のアドバイスにつながることも多いのです。また、胃は胸やけ、食後のむかつき・胃もたれ・痛み、空腹時のみぞおちの痛みなど、大腸は腹部の張り、繰り返す下痢や便秘、貧血、出血などの症状があれば、それぞれの内視鏡検査をお勧めします。ただ、こうした症状が出ていると、すでにがんが進行していることも考えられます。早期発見には、症状がなくても定期的に検査を受けることが大切です。

Qこちらではどのような内視鏡検査が受けられますか?
A
南山田クリニック 胃の経鼻・経口内視鏡、大腸内視鏡に対応している

▲胃の経鼻・経口内視鏡、大腸内視鏡に対応している

食道と胃、十二指腸の途中までを診る上部消化管内視鏡(胃カメラ)と、肛門と大腸を診る下部消化管内視鏡(大腸カメラ)の検査に対応しています。さらに上部の内視鏡検査は、検査用のファイバーを口から入れる経口タイプと、それより細くて鼻から入れることを想定した経鼻タイプを用意しています。現在はどちらも検査の画質としては十分なので、ファイバーが喉を通るときの違和感・嘔吐感の強い方は経鼻タイプを、鼻の小ささや形などでファイバーが通りにくい方は経口タイプと、ご本人に合った方を選んでいただけます。下部の内視鏡検査では、大腸がんになる可能性の高い大腸ポリープのうち、十数ミリ程度までのものは検査時に切除が可能です。

Q胃と大腸の内視鏡検査を同じ日にできると伺いました。
A
南山田クリニック 日頃より患者の負担軽減を意識し、検査にあたっている

▲日頃より患者の負担軽減を意識し、検査にあたっている

ご本人の希望により上部と下部の同日検査も行っています。両方の検査を1日で終えるメリットとして、検査のために仕事などを休む日が減る、事前の食事制限が1度で済む、検査結果もその日に一緒に聞けるなど、受診の負担が軽減できることが挙げられます。2つ合わせても午前中で検査が終了し、午後はご自宅でゆっくり過ごしていただけます。また、おなかの症状が食道や胃に起因するのか、大腸の病気なのかわからないケースの診断精度を上げるためにも有用です。当院で同日検査を選ばれるのは30~50代くらいのお勤めの方が多いですね。一方、体力的に体への負担が大きいと思われる方の場合は、上部と下部を分けた検査をお勧めしています。

Q内視鏡検査に伴う痛みや不安にはどう対処されていますか?
A
南山田クリニック 鎮静剤を用いた場合、眠っている間に検査が終わる

▲鎮静剤を用いた場合、眠っている間に検査が終わる

前述の経鼻タイプの内視鏡を使う、喉など痛みを強く感じる部分に局所麻酔をするなども、痛みを抑えるための方法です。そのほか、当院では多くの方が鎮静剤を希望されるため、上部・下部を問わず、ほとんどの内視鏡検査で鎮静剤を使用しています。鎮静剤を使用しファイバー挿入時の痛みの軽減につなげています。ただ、検査をして数十分から一時間程度は院内で休む、当日の運転は避けるなどの注意点もあり、事前にしっかりとご説明しています。なお、持病のある方や薬が合わない方などは、鎮静剤を使用できないケースも考えられます。

Q検査で病気が見つかったらどうなるのでしょうか?
A
南山田クリニック 患者の不安を和らげられるよう丁寧な説明を心がけている

▲患者の不安を和らげられるよう丁寧な説明を心がけている

当院の内視鏡では切除が難しい大腸ポリープが見つかった場合、胃がんや大腸がんが疑われる場合などは、すぐに地域の基幹病院をご紹介しています。近くにある消化器分野に強い大学病院のほか、患者さんのご希望の病院にも紹介可能です。病院で精査したら良性の腫瘍だった、という結果でも構いません。私が病院に勤めていたとき、「もう少し早ければ治療の選択肢も多かったのに」と感じる患者さんを何人も診た経験から、早くご紹介することが患者さんのためになると信じているからです。もちろん、治療後のフォローは当院で担当することもできますので、紹介先へ受療後は必要に応じて当院までご相談ください。

ドクターからのメッセージ

武田 武文院長

内視鏡検査は体の外からファイバーを消化管に通し、内部をリアルタイムに見て検査できる画期的な手法。現在は鎮静剤の使用で検査時の苦痛をかなり低減することができ、下部内視鏡の検査前に飲む下剤もかなり飲みやすくなっています。初めて受ける方はもちろん、以前に検査を受けてつらい思いをした方も、安心してご利用いただけるのではないでしょうか。また、当院は50歳以降を対象とした横浜市のがん検診でも、内視鏡検査で鎮静剤を使用することも可能です。がんの早期発見には、症状がないときからの定期的な検査が必要であり、そのためにも楽な内視鏡検査を多くの方に受けていただきたいと考えるからです。

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