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品川 勝美 院長の独自取材記事

ひかり歯科医院

(今治市/伊予富田駅)

最終更新日:2024/02/29

品川勝美院長 ひかり歯科医院 main

愛媛県の伝統工芸である「桜井漆器」で有名な今治市桜井地区。のどかな田園風景に囲まれた住宅街の一角に「ひかり歯科医院」はある。院長の品川勝美先生は、九州歯科大学を卒業後は勤務医として研鑽を重ね、1992年に生まれ故郷の桜井地区に戻り開業。以来25年以上にわたって地域に根差した診療を行ってきた。「治す歯科医師の前に予防を広める歯科医師でありたい」をモットーに、患者への啓発にも力を入れている品川院長。得意としている予防歯科や矯正治療に対する思いからプライベートの趣味についてまで、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2020年6月24日)

高齢化を見据え訪問診療にも早くから注力

先生が歯科医師を志したきっかけは何ですか?

品川勝美院長 ひかり歯科医院1

会社員として企業に勤めるよりは、自分で何か仕事をしていきたいという思いがあったんです。実は医療の道だけでなく、パイロットになる夢も持っていたのですが、当時は受験資格の中に裸眼で視力が1.0以上という条件がありまして。高校3年生になって受験勉強を一生懸命頑張ったら、一気に視力が悪くなってしまった私は、受験することができず(笑)。それならば医師か歯科医師かなと考えた時に、私自身が小さな頃から歯が悪くて歯医者さんにはとてもお世話になっていたし、昔はこの辺りに歯医者さんが少なくて、順番を取るために朝5時ぐらいから並んで苦労した経験もあったので、最終的には歯科医師をめざすことに決めました。

開業までの経緯についてもお聞かせいただけますか?

九州歯科大学を卒業後は、全国に分院を持つ医療法人の勤務医をしていました。つくば市や石垣島などのクリニックで4年間勤めた後、1992年6月1日に開業しました。今治は私が生まれ育った場所で、もともと開業するのなら生まれ故郷で、という思いがずっとあったのです。余談ですが、私には1人息子がいるのですが、うれしいことに自分の意思で歯科医師の道に進むことを決めてくれました。今、日本歯科大学の6年生なので、勉強会などがあって上京した時に食事をしながら、仕事の話が息子とできることが何より楽しいです。将来的には一緒に診療をすることができたらと期待しています。

どのような患者さんが通われていますか?

品川勝美院長 ひかり歯科医院2

基本的には地元の方が中心ですが、クチコミや紹介などで島しょ部からわざわざ来てくださる方もいます。橋を使い、時間をかけて通ってくださってありがたいと思っています。それから、当院では随分前から訪問診療にも対応していて、老人ホームなどの施設や個人のご自宅に伺って診療を行っています。高齢の方にとって、口腔内の健康を維持することはとても重要なことで、それを守ることができるのは歯科医師だけという使命感を持って取り組んでいます。今は水曜日の午後を休診にして、ご高齢になって通院が困難になった患者さんや、依頼のあった方のご自宅を中心に訪問しています。日本の高齢化は今後もますます進んでいきますから、訪問診療というのはさらに需要が高くなる分野でしょうね。

丁寧な説明を重ねることで、次の治療へとつなげていく

先生が診察の際に心がけていることは何ですか?

品川勝美院長 ひかり歯科医院3

大前提として「治療の時に痛みを感じさせない」ということです。それに加えて、診療前の説明は特に丁寧に行うように心がけています。患者さんが「治療をされた」と感じるか、「治療をしてもらった」と感じるか、この2つには大きな違いがあると思うのです。きちんと納得した上で治療を進めていかなければ、途中で通院をやめてしまうこともありますから、結果的にはその方の予防につながらなくなってしまうわけです。特に小さなお子さんは最初の治療が、その後の歯科治療のイメージに大きく影響します。ですから、初めて治療をするお子さんについては、恐怖心をしっかりと取り除くことを念頭においています。いきなり治療に入らず、まずはバキュームを触らせてみたり、口の中に水を入れる練習をしてみたりして、慣れることから始める場合もあります。

予防歯科にも力を入れているそうですね。

昔は「歯科医院は痛くなったら行くところ」で、痛みがなくなったら通うのもやめてしまうという考えのほうが一般的でした。当院では開業当初から定期的なメンテナンスに通っていただくことが大切だと思っていましたので、小型の口腔内カメラを導入していました。「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、口頭で説明されるよりも、歯に穴が空いている状態を実際に写真で見てもらうと、「しっかり治さなくては」と思っていただけるようです。また予防歯科の観点からすると、日常の正しい歯磨きも重要ですから、ブラッシングの指導にも力を入れています。磨いているけど、磨けていない方も多く、うまく磨けるようにさせてあげるのが私や歯科衛生士の仕事だと思っています。

歯科医師としてやりがいを感じるのはどのような時ですか?

品川勝美院長 ひかり歯科医院4

やはり、患者さんが治療後に喜んでくださったときです。「どこ行っても入れ歯が合わなかったのに、ちゃんと噛める。ごはんがおいしくて太れたよ」と患者さんが話してくださったりしたら、とてもうれしくなります。あとは、予防することの大切さを訴えてきて、その思いが多くの患者さんに伝わり、メンテナンスに通ってくれる方が増えたときですね。ハガキなどで定期検診のお知らせをしていますが、カレンダーに書いておくから、連絡はしなくていいよって言われて定期的に通院されていた患者さんで、「カレンダーに予約の日時を書き留めていたので連絡しました。先日亡くなったので、もう行けないんです。本当にお世話になりました」とご家族から連絡いただいたことも。さらに、例えば定期的にメンテナンスに通われていた方に舌がんの兆候があったら、総合病院に紹介しますが、このように早期発見のお役に立てたらうれしいです。

早期の矯正治療の大切さを広く伝えていきたい

矯正治療について、先生のお考えをお聞かせいただけますか?

品川勝美院長 ひかり歯科医院5

歯並びの問題というのは、見た目だけの問題ではなく、さまざまな部分へ影響を及ぼします。例えば、歯並びの悪さが原因で、虫歯や歯周病のリスクが高くなったり、噛み合わせが悪いためにしっかり噛んで食べることができず、栄養をきちんと摂取することができない可能性もあります。また睡眠時無呼吸症候群など呼吸の問題が出てくることもあります。矯正については実は苦い経験があるんですよ。歯並びが悪かった自分の息子の矯正は中学を過ぎてからなんです。ある程度成長が止まってしまってから矯正を始めるのではなく、成長の過程で矯正をしたほうが負担が少なかったと後悔しました。お子さんを正しい成長へと導くためには、できるだけ早いうちから歯並びに注意することも大切だと思います。

お忙しい毎日だと思いますが、お休みの日はどのように過ごしていますか?

ゴルフが大好きですね。もともとは、勤務医時代、勤めていた医療法人の理事長先生が有無を言わさず、ゴルフ道具を用意してしまって、無理やり始めさせられた(笑)のがきっかけなんです。当時はあまりうまくなかったのでそれほど好きではありませんでしたが、続けていくうちに今では一番の楽しみになりました。ゴルフに行くと心身ともにリフレッシュできます。もちろん、休日には家族サービスをすることも大切ですので、奥さんの顔色をうかがいつつ、バランスを見ながら楽しんでいます(笑)。

最後に、今後の展望についてお聞かせいただけますか?

品川勝美院長 ひかり歯科医院6

今までと変わらず、予防と矯正に力を入れていきたいと思っています。気軽にメンテナンスに通っていただけるようにすること。そして、歯並びの良さは見た目の美しさだけでなく、歯磨きがしやすかったり、虫歯になりにくいというメリットがあります。できるだけ早期に矯正することは将来的にメンテナンスが楽になるし、大きな意味で予防にもつながります。そのためにも自分自身も勉強を重ね、患者さんにとってメリットのある新しい技術や治療機器などを積極的に取り入れていきたいと思っています。特に矯正治療については、まだまだ発展途上のところもありますので、情報発信なども行いながら患者さんに広く知っていただきたいなと思っています。最近は食生活の変化や骨格も変わってきて顎が小さいお子さんも多いので、子どものうちに歯並びを治すことの大切さを伝えていくことを、残りの歯科医師人生の使命としていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/10万円~、インプラント治療/1歯30万円~

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