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白石 亨 院長の独自取材記事

白石歯科医院

(新居浜市/多喜浜駅)

最終更新日:2020/10/05

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多喜浜駅から東へ1km、平和通り沿いに立つ「白石歯科医院」。日本歯科麻酔学会歯科麻酔専門医である白石亨院長は、痛みに配慮した怖くない治療に力を入れており、患者がリラックスして治療を受けられるよう配慮している。同院には子どもの患者も多く、キッズルームをはじめ歯科医院を怖い所と意識させないようにさまざまな工夫を凝らしている。また、訪問診療の体制も整えており、高齢者だけでなく障がい者の治療にも注力している。「生きることは食べること」をモットーに、治療や口腔ケアだけでなく、自分の口で食べるためのリハビリテーション、時にはエンゼルケアも行うなど、患者の口と一生関わってくれる歯科医院だ。怖くない治療や訪問診療について、白石院長にじっくり語ってもらった。
(取材日2020年9月23日)

痛みや恐怖心を和らげるためのカウンセリングと麻酔

先生は大学病院の麻酔科に勤務された経験があるそうですね。

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僕はもともと開業するつもりはなかったんです。歯科大学を卒業した後、大学病院の麻酔科に勤務し、全身麻酔や痛みを取る治療などを行っていたので、麻酔の道一筋で行くつもりでした。縁あってこの地で歯科医院を開業することになりましたが、歩んできた道が他の歯科医院の先生とは少し違うこともあり、治療の取り組み方も違うかもしれませんね。僕は治療に際し、患者さんの恐怖心を取り除くことが一番大切だと考えています。麻酔科を経験したことから、体全体のことも理解しているので、患者さんから口の健康だけでなく体のことについて相談を受けることもありますよ。

患者さんの恐怖心を和らげるために、具体的にはどのような取り組みをされているのでしょうか?

当院では、吸入麻酔の一種である笑気ガスを使っています。その他、静脈内鎮静法、表面麻酔、電動麻酔などを使い、患者さんの痛みや恐怖心を減らすような取り組みをしています。問診表は、一般の物とは別に歯科治療恐怖症の人のための特別な物を用意しています。また、診療中は患者さんの様子に常に留意するよう心がけていますね。歯科医院で「痛かったら手を挙げてください」と言われることがあると思いますが、患者さんは手が挙がる前に痛みや不安を感じると呼吸が止まったり荒くなります。そういったサインを見逃さないように気をつけ、「少し休憩しましょう」など声をかけ、患者さんが痛みを訴える前に対処するようにしています。

先生が診療において大切にしていることを教えてください。

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痛いこと、嫌なことはしないことですね。大人でも子どもでも歯科医院を怖いと思っている人は多いと思います。患者さんとお話していると、「今日は覚悟を決めて来たので治療してください」と言われる方がいるんです。でも治療の度に覚悟して来るようでは、患者さんはつらいですよね。本来は通院するごとにどんどんリラックスして来られる歯科医院であるべきだと思います。先ほど笑気ガスや静脈鎮静法のお話をしましたが、薬を使えばいいということではなく、丁寧なカウンセリングで十分なコミュニケーションを取り、患者さんとの信頼関係を築くことが大切だと思います。顔を見ない診療が問題になっていますが、歯科医院も同じで、口だけ見るのではなく人を診ることが大切です。医師がしっかり自分のことを見てくれているとわかれば、安心して治療を受けることができると思います。

通院が難しい患者のために訪問診療に注力

お子さんの患者さんも多いとお聞きしました。

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そうですね。全体の2割くらいが2~6歳のお子さんでしょうか。お子さんが診察に来られるとき、僕は親御さんに「痛くないから頑張りなさい」と言わないでくださいとお話しています。痛いというのは大人が思っているだけで、子どもたちはそんなことは知らずにここへ来るわけです。痛くないのに、診察前から「痛い」とか「痛くない」という言葉で先入観を植えつけないようにしてほしいのです。当院では安心して治療を受けられるよう母子分離はせずお母さんも一緒に診療室に入ってもらいますが、小さくても一人前であることを大切にし、お母さんが抱っこをするのではなく、一人で座り診察を受けてもらいます。無理に押さえつけたりしなくても、信頼関係を築いた上で治療をすれば、お子さんでも泣かずに治療が受けられるんですよ。

訪問診療にも注力していらっしゃるんですね。

訪問診療専門の歯科医師も加え、通院が困難な患者さんのご自宅や施設に診療に行っています。口内環境と全身の健康には大きな関係があると言われているので、健康な生活を送るためには、口腔ケアはとても重要です。また、「生きることは食べること」なので、僕たちは、治療や口腔ケアだけでなく、嚥下のリハビリテーションを行いながら食べる訓練もしています。当院では、患者さんがうまく食べられているかを調べるために、嚥下内視鏡を使った診断も行っています。医科とも連携しながら、少しでも食べられるお口、つまり唾液が出て、舌が動いたり飲み込めたりという、そういう口を作ってあげたいと思い、訪問診療を続けています。

患者さんが亡くなられた後にも、お口のケアをされているとか。

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長くお付き合いされた患者さんが亡くなられるのはとても寂しいことです。「エンゼルケア」という言葉を聞いたことがありますか? 亡くなった方の清拭をすることですが、お口にもエンゼルケアがあるんです。当院で診させていただいていた患者さんが亡くなられた後、ご家族のご希望があれば、歯科衛生士と一緒に胆汁を吸引したり、入れ歯をはめたりお口のケアをすることがあります。細くなってしまった口元にも入れ歯をきちんと入れて差し上げると、ふっくらしたお顔になるんですよ。そうやって口元をきれいにし、感謝の想いと一緒に新しい歯ブラシを棺に入れて送り出させていただきます。これも心のケアの一つだと思っています。

地域の頼れる歯科医院としてできることをし続ける

ところで、休日はどのように過ごされていますか?

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ほとんど仕事をしていますね。普段は月に1,2回、東京や大阪へ行き勉強会に参加しています。僕の専門である、食べることや嚥下の講演を聴いたり、歯科医師仲間と治療について話し合ったり。ですからプライベートの時間はほとんどないですね。よく東京へ出かけるので羨ましく思われたりしますが、実際には勉強や講演会に参加してとんぼ帰りする状態を何年も続けています。以前、もう口からはあまり食べられなく胃ろうになった患者さんを10年間診ていました。その方は、毎週日曜午後8時に僕が診察に行き、食べる訓練を行っていたのですが、患者さんもご家族も僕が行くのをとても楽しみに待ってくれていたんですね。週に一回の食事ですから、日曜日に東京へ行っても、仕事が終わると飛んで帰るような生活です。

地域にとってどんな歯科医院でありたいとお考えですか?

皆さんに「この歯科医院へ来たら何とかなるんじゃないか」と思ってもらえるような歯科医院であり続けたいですね。人は生まれてから死ぬまで、食べて生きていきます。そのためには健康な口が必要ですので、お子さんから高齢者まで皆さんの口の健康を守ることで喜んでもらえたらうれしいです。先ほど、訪問歯科診療の話をしましたが、高齢者だけでなく、障がいがあって当医院に通うのが難しい、お子さんの患者さんもいらっしゃいます。そういう方は大学病院にかかられる方が多いと思いますが、身近な開業医としてできることがたくさんあるので、小児科の先生とも連携をとりながら診療しています。

最後に、今後の展望を教えてください。

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今後も自分のできることをやり続けていきたいですね。スタッフたちも僕のやり方をずっと見てくれて、その考えに共感して頑張ってついてきてくれており、難しい患者さんにもしっかり対応してくれています。そして、僕も、医療の進歩に遅れることがないように、こういう治療がやりたいと思った時に、知識がなくてできないということがないように、日々勉強を続けています。開業して30年近くなりますが、開業当時お子さんだった患者さんが、今はお母さんになりお子さんと一緒に来院されたりします。またご高齢になられて通院が難しくなり、僕が訪問診療に伺っている患者さんもいます。そうやって患者さんと長くお付き合いできるのはうれしいことで、今後も今まで歯科医院へ行くのを躊躇していた方にも安心して通ってもらえる地域の開業歯科医院として、診療し続けたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療 1本/20万円~
ブラケットを用いた歯列矯正/70万円

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