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部活や勉強に取り組む女性に
生理痛の緩和をめざす低用量ピル

つづきレディスクリニック

(横浜市都筑区/センター北駅)

最終更新日:2020/02/19

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  • 保険診療

女性特有の悩みの1つである生理痛(月経痛)。多くの人がその痛みを経験しているが、「市販の痛み止めでなんとかしのいでいる」「1日か2日我慢すれば治まる」と、様子を見てしまうケースも多いのではないだろうか。生理痛の改善に注力し多くの女性が通う「つづきレディスクリニック」の吉岡範人院長は、「生理は誰でも痛いのだから我慢して当たり前と考える方が多いようですが、きちんと治療して楽になったほうが生活は大きく変わります」と話す。生理痛改善の手段として近年、徐々に認知が広まっているのは低用量ピルによる治療法。避妊薬として知られるピルにはほかの効用があるという。生理痛に対しての低用量ピル(LEP製剤)の活用法、服用時の注意点など含め、吉岡院長に詳しく聞いた。(取材日2019年12月25日)

痛みを抑えて生活の質向上をめざす。専門家による正しい知識を身につけた上で使いたい

Q生理痛に困っている人はやはり多いのでしょうか?
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▲女性の多くが悩む生理痛について話す院長

当院にいらっしゃる患者さん全体のうち、3、4割は生理痛に悩んでいる女性です。生理痛は主に、子宮内で月経血を押し出そうと収縮する子宮の動きによって下腹部や腰を中心に起こります。大半の女性は多かれ少なかれ生理痛を経験しますが、日常生活に支障が出るほど痛みがひどい「月経困難症」のような方が我慢できず、婦人科を受診しているというのが現状です。月経困難症は子宮筋腫や子宮内膜症など直接的な病気が原因で起こる器質性と、原因がよくわからない機能性に分けられ、ほとんどの場合は後者です。機能性月経困難症の原因はホルモンの異常や心因性、運動不足などだといわれ、冷え症などがあると悪化しやすいともいわれています。

Q避妊薬として知られるピルが生理痛にも活用されると聞きました。
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▲ピルの処方で幅広い悩みにアプローチ

器質的な疾患があった場合は手術やほかの治療薬を選択することもありますが、それを除けば、器質性でも機能性でも低用量ピルの適用になるので、処方することは多いですね。低用量ピルは、名称どおり女性ホルモンの含まれる量が少ないお薬で、比較的に女性自身が扱いやすい避妊薬として日本で広く知られていると思います。一方海外では、数十年も前から生理痛の緩和や生理不順を整える目的で使われているんです。

Qピルの使用で気をつけるべきことは?
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▲スタッフとともに説明に時間をかけ丁寧な診療を行う

どんな薬にも副作用はつきものなので、使用前によく説明を受け、納得の上で使うことが重要です。特にピルについては誤解が多いので、医師など専門家から正しい知識を仕入れてください。例えばピルを飲むと妊娠しにくいというのは誤解で、個人差はありますが、中止から1ヵ月ほどで排卵が始まり、妊娠が可能な状態に戻っていきます。よくみられる副作用は吐き気や頭痛、だるさなど。重大な副作用は、血管の中で血が固まる血栓症です。しかし発症率は妊娠中などと比較すると低いことがわかっています。喫煙者ではリスクが上がるのでできれば禁煙が望ましいですね。副作用は服用開始から3ヵ月以内に出ることが多く、初期は特に注意が必要です。

Q受験生やアスリートにもお勧めだそうですね。
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▲受験生やスポーツに取り組む人ほど考えてほしい

生理痛で勉強に集中できなかったり、スポーツのパフォーマンスが落ちたりして全力を出せないのは悔しいですよね。ピルなど医療の介入で生理痛が改善できれば、本来の力を発揮しやすくなります。そういう理由から、受験生やアスリートには特にピルをお勧めしているんです。実際、トップアスリートの中には、ピルを含めた体調管理についてきちんと学び、必要があれば服用している選手もいます。そうしたサポートが受けられるのは、ほんの一握りのトップだけ。それ以外のトップをめざすアスリートや部活を頑張っているいわゆる部活女子、大事な受験を控えている学生さんにとって、当院が少しでも力になれればと思います。

Q貴院では漢方も処方していますね。
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▲年齢に合わせた悩みにも対応

はい。生理痛だけでなく、月経不順や月経前のイライラ、妊娠中のこむら返り、冷え性など、婦人科系の症状には漢方の適用になるものが多いので、処方できるよう体制を整えました。漢方のメリットは、幅広い症状に使えるほか、副作用が出にくいということです。逆にデメリットは、作用がマイルドで、結果が出るまでにも時間が必要というところでしょう。アスリートからすると、ドーピング検査で引っかかってしまう禁止成分が含まれるものもあるので使いづらい、という点もあります。一方で、閉経前後のほてりや発汗、イライラなどの更年期障害で困っている50歳前後の女性には適しているのではないかと思います。

ドクターからのメッセージ

吉岡 範人院長

重い生理痛で来院されピルを処方した患者さんに、私はよく「マックスで痛む時を10としたら、今はどのくらいの痛みですか?」と尋ねます。すると、多くの方は「1~2」と答えるのです。もちろん5や6の方も中にはいますが、生理痛は医療によって改善をめざすことができます。最近ではニキビ、子宮体がん・卵巣がんの予防効果などにも注目されています。また、生理痛の陰に手術が必要な疾患が隠れていることもあるので、つらい生理痛がある方は一度受診してみてください。当院では、オンライン診療でのピルの処方も行っています。スポーツ医学的なご相談はオンラインでも受けつけていますので、来院が難しい方はぜひご活用ください。

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