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吉岡 範人 院長の独自取材記事

つづきレディスクリニック

(横浜市都筑区/センター北駅)

最終更新日:2020/01/14

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センター北駅から徒歩約1分とアクセスの良い場所にある「つづきレディスクリニック」。現院長の吉岡範人先生は、長年大学病院に勤務しながら、並行して同院で勤務医を勤めてきたが、亡き先代院長の遺志を引き継いで2019年4月より院長に就任した。現職に就いて以降、同院の特色を生かしつつ新しいことを積極的に取り入れ、進化し続けている。オンライン診療やスポーツ選手に特化した婦人科診療、終末期のがんの患者を診る訪問診療、最近では近隣の歯科医師とタッグを組んで妊婦を対象とした歯科検診をスタート。こうしたバイタリティの原動力は「患者さんの困っていることを解決したい」という思いだと語る吉岡院長に、院長就任の経緯や診療方針、今後の展望など熱い思いを語ってもらった。
(取材日2019年12月25日)

生理痛の改善に注力、生活の質の向上をめざす

院長就任までの経緯を教えてください。

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聖マリアンナ医科大学を卒業後、大学の産婦人科に入局して一般診療をはじめ、さまざまな症例を経験しました。その後、婦人科腫瘍を専門としてがんの手術や終末期医療などを中心に経験を積み、最終的には厚生労働省の研究チームでAYA世代といわれる若い女性のがん患者さんを診ていました。通常、婦人科のがんの治療では子宮や卵巣を手術で摘出するのですが、若くしてがんになってしまった女性の将来を考え、子宮や卵巣を温存したまま妊娠・出産に結びつけるにはどういう治療法やフォローが良いか、ということを研究していたんです。そうした活動をする一方で、同院での勤務医も勤めていました。週1回の勤務ではありましたが、前院長であり大学の大先輩でもあった佐藤先生から「ここを引き継いでくれないか」と声をかけていただき、2019年4月から現職を務めています。

どのような患者さんが多いのですか?

年代層的に若い方が多いのは、当院の1つの特色だと思います。婦人科を受診する方は一般にご高齢の女性も多いものですが、港北ニュータウンという比較的若い町だからなのか、20代、30代の割合が高いですね。そうした若い世代のほとんどは、月経に関するトラブルのご相談です。中でも多いのは生理痛や、生理量の多い、いわゆる「月経困難症」と呼ばれる疾患です。先代院長は地域のかかりつけ医としてその生理痛の改善にかなり力を入れていました。勤務医時代から、先代院長の治療を間近に見ていたので、「ほかにも困っている人がいるはず、助けたい」と自分でも思うようになり、先代の思いを引き継ぎながら生理痛の緩和に取り組んでいます。

生理痛に対してどんな治療を行うのでしょう?

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多いのは、低用量ピル(LEP製剤)による治療です。来院されたら、まずは生理痛の原因が子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺節症などの疾患による「器質性」か、ホルモン異常など原因がはっきりしない「機能性」かを鑑別するため、超音波検査などを行います。器質性のうち、手術やほかの薬物療法が有効と判断した場合はそちらの治療に進みますが、それ以外は低用量ピルの適用となる症例がほとんどです。日本では避妊するためだけのお薬と捉える人が大半ですが、欧米では生理中の腹部の痛みなどのつらい症状の改善に用いることが広く知られており、約7割の女性が内服しています。ほかにも、月経血の量を減らす、イライラや気分の落ち込みといった月経前症候群、ニキビ、子宮体がん・卵巣がんの予防効果などにも注目されています。

信頼するスタッフとともにオーダーメイドな治療を

こちらではどんな診療が受けられるのでしょうか?

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月経のトラブルや不正出血、外陰部の痛み・かゆみなどの一般婦人科領域から、更年期障害、子宮がん検診、妊婦健診、子宮頸がんや風疹の予防接種など、幅広く対応しています。更年期障害や生理痛の改善などでは、患者さんのご希望により漢方を処方することも可能です。また、スポーツ選手から部活など日常的にスポーツをしている「部活女性」を対象に、医学的なサポートも行っています。日々練習で忙しく通院が難しいという方は、オンライン診療にも対応できるようになりました。

診療方針について伺えますか。

個々の患者さんの希望に合ったオーダーメイドな治療を積極的に行っています。特にがん患者さんでは、教科書通りの治療を望まれないケースが多いので、患者さんの希望にできる限り寄り添った治療の選択肢を探っていきます。医学のセオリーでは抗がん剤による薬物治療が最適であっても、患者さんがやりたくなければ経口薬だけにするとか、痛みだけ抑える、あるいは緩和治療に移行する。こういうのもオーダーメイドな治療だと思っています。もう1つは、患者さんが困っていることを解決するためなら新しいものでもどんどん取り込んでいくということですね。一見婦人科には関係ないような小さなお悩みや不安にもどうにかして応えたいと、何かできないか日々試行錯誤しています。その一つである始めたオンライン診療は、通院の際に他人の目が気になるという方がきっかけでした。ピルの処方なども対応ができることから、患者さんにも好評のようです。

当院の特徴を教えてください。

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当院では、説明漏れをなくし、医師にはなかなか言いにくい悩みをオープンにすることを目的に、私の診療の前後で看護師と話せる時間枠を設けています。そのため、この規模にしては看護師の人数が多いのですが、それ以上に特徴的なのは、ほとんどがベテラン看護師であること。ベテランならではの良さが出ていることですね。たとえば、ほとんどのスタッフが自分が関わっていない患者さんのことも気にかけていて、患者さんの名前を言うとだいたい病状を把握しています。訪問診療で私しか関わっていない患者さんのことも、「あの方、その後どうなりました?」と聞かれたので、良くなったと教えると「ああ、良かったです」と。なかなかそこまで気にかけられるものではありません。そういうスタッフだからこそ、患者さんの心のサポートも安心して任せられます。

医療を通して困っている人を助けたい

産婦人科を専門に選んだきっかけについて教えてください。

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父が産婦人科の医師だったことが、この道を選んだ大きなきっかけになっています。幼少期からクリニックで診療をしている姿を見て育ち、自分も将来は父のような仕事をしたいと思っていました。ただ、そうは言っても子ども時代は父の仕事の関係で不満に思うことも、正直ありましたね。家族で食事に行っても「急に手術になったから戻ろう」といったことはしょっちゅうです。両親が手術の片づけをしている間に、来てもらった知り合いの先生たちにお茶を出したり。子どもの私が接待する(笑)。そういうことが普段の生活でした。いろいろと大変なことはわかっていましたが、それでも産婦人科を選ぶことに迷いはありませんでしたね。

今後の展望についてお聞かせください。

医療を通して何かできることがあれば、広い視野で対応していきたいと思っています。たとえば最近では、訪問マッサージ事業に着目しています。訪問診療でご自宅に定期的に伺っている患者さんといろいろな話をするのですが、そのなかで、足がむくんで歩けないという悩みを抱える方が多いことを知りました。マッサージでむくみがとれ歩けるようになると、外出がしやすくなるので生活の質がまったく変わるそうなんです。現在の訪問診療では、病気の治療は受けられても、フットマッサージは充分には受けられません。在宅医療システムの隙間になってしまい解決できない悩みを解消したいという思いから、訪問マッサージを思いつきました。近い将来、ぜひ実現したいですね。また、2020年東京オリンピックで外国の方たちを医師としてもてなせればと考えています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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私の医療の原点は、「困っている方の問題を解決したい」ということです。先ほどお話しした「器質的」な問題や、明らかに病気だとわかるような症状が出てから受診するというのが、医療機関を訪れる一般的なイメージではないでしょうか。しかし当院は、困ったら行く場所として足を運んでいただくことを目標にしています。ちょっとした悩みや困りごとを改善するのが、開業医の仕事。なんとなく調子が良くないなど「こんなことで受診していいのかな」と思うような小さなことでも、ぜひご相談ください。また、早期発見・早期治療を大切にし、子宮がん検診にも力を入れています。子宮頸がんは若年で発症するリスクも高いので、年齢にかかわらず活用していただければと思います。

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