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粕谷 奈都子 院長の独自取材記事

中川駅前内科クリニック

(横浜市都筑区/中川駅)

最終更新日:2020/04/01

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医師、そして育児経験者として子育て世代にも的確なアドバイスを送る「中川駅前内科クリニック」の粕谷奈都子院長。同院では一般内科のほか、生活習慣病や禁煙治療、管理栄養士による食事指導なども行っている。院内は親子連れも気軽に来院できるようにと、キッズスペースを完備。また、診察室までベビーカーのまま移動できるバリアフリー設計だ。2児の母でもある粕谷院長のこまやかな配慮が見てとれる。そんな粕谷院長の飾らない気さくな人柄が患者からの信頼を集め、子どもから高齢者まで来院する患者層も幅広い。現代人に多い生活習慣病についての具体的なアドバイスや今後の展望など、粕谷院長に話を聞いた。
(取材日2016年6月17日)

意識を変えることが健康への第一歩

子育て世代のための設備が充実していますね。

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靴を脱いで遊べるキッズスペースやトイレの中にベビーキープなどを設置しています。私自身が子育てを経験し、さまざまなところに行ったときに不便に感じることが多かったものを参考にしました。母親になって感じたのは、赤ちゃんを抱えていると、お母さんは自分の健康管理が後回しになってしまうということです。子どもを連れて病院に行くのも大変ですし、待ち時間に子どもがぐずってしまったら周りに迷惑をかけてしまうと思うと、自分のために病院に行こうとする足も遠のいてしまいますよね。私もそういった経験をしましたし、子どもを持つ友人も悩んでいました。そんな思いから、お母さんが子どもを連れて来院できる内科があってもいいんじゃないかと思い、開業を決意しました。親子で通いやすいように駅の近くを選び、駐車場も提携先を確保しています。

家族で通院している方も多いと伺いました。

当院では一般内科のほか、禁煙治療や管理栄養士による食事指導も取り入れていますから、生活習慣病を抱える男性の患者さんも多いです。男性の方は生活習慣病について関心が低く、奥さまに言われて来院される方もいますし、健康診断でレッドカードが出てしまい、受診される方もいます。どちらにしても初期の段階では自覚症状がほとんどないので、太ってきたというぐらいしか変化がないんですよね。しかし症状が現れてからでは遅いので、早い段階から食生活などを見直して改善していかなければなりません。30代前半で心筋梗塞を起こしてしまった患者さんを知っているだけに、そういった可能性があることをお話しして、少しでも患者さんに危機感を持ってもらえるようにしています。

生活習慣病の方には具体的にどのようなアドバイスをしますか?

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食事や運動が非常に重要ですから、なるべく夜遅くに食事をするのは控えていただき、少しでも体を動かすように伝えています。例えば、エスカレーターではなく階段を使う、昼食をいつもより多く食べてしまったら夕飯は少なめにする、というようなことですね。生活習慣病の方は仕事などで忙しく、食事のサイクルや移動方法など、コントロールできない方が多いのも事実です。私が医師としてアドバイスするのは簡単なことですが、もちろん患者さんにもそう前置きをして、それでもできるところから取り組んでほしいと話しています。自覚症状が無いというのは非常に怖いことで、気づかないうちに病状は進行してしまっているんです。患者さんも一人ひとり違いますから、何がその方の意識を変えるのかを会話の中から探ることで、少しでも健康への関心が高まるようにアドバイスをしています。

一人で悩まず、まず相談

医師を志した理由を教えてください。

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小学生の頃、登校途中に車にひかれてしまったカエルを見たんです。かわいそうに思って、おそるおそる近づいてみると、肺が外に出ていました。まだ息があったので肺が体よりも大きく膨らんでいて、「体の中にこんなに大きなものが入っているんだ」と驚きました。その衝撃と、人間の体の中もきっと同じように複雑な仕組みになっているのだろうと思ったのが、人体に関心を持ったきっかけですね。けれども、高校時代は日本史に興味があり、一時期は日本史の学者になると言い張っていました。ただ、手に職をつけてほしいという母の思いも感じていましたし、あの時見たカエルも心のどこかに引っかかっていたので、医学部を受験したんです。

内科の中でも専門は循環器だそうですね。

大学時代に級友が心臓の病気で亡くなりました。心臓に疾患があると若い人でも亡くなってしまうんだと、ショックを受けました。そのことがきっかけで、少しでも悲しい思いをする人を減らしたいと思い、心臓に関する勉強をするようになりました。動脈硬化による狭心症や心筋梗塞などの場合、「血管の狭い部分を広げれば血液が通る」という考え方なので、とてもシンプルでわかりやすいんです。しかし、実際は一筋縄ではいかないことも多いですね。それから、循環器を専門として、東京都職員共済組合青山病院内科と国家公務員共済組合横浜南共済病院、広尾病院にも勤務していました。

クリニックの強みはどのようなところですか?

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育児中のお母さんたちの受け皿になれるように、小さいお子さんを連れても来院しやすい環境づくりをしていることです。それから、生活習慣病の先に循環器系の疾患が症状として現れることが多いので、心臓の病気が疑われる場合には当院でも必要な検査を実施できるよう準備を整えています。心電図や超音波の検査機器など、入院一歩手前までの検査ができる体制を整えてあるので、もし専門機関に行く場合には、データを全部そろえて紹介できます。動悸で悩んでいる方には、それが深刻な不整脈によるものなのか、緊張からくるドキドキなのかを探るために、日常生活にほとんど支障をきたすことがない24時間装着する心電図をつけてもらい、その結果を説明します。不整脈の方の中には心配する必要のない方も多く、原因や正体はさまざまですから、一人で悩んでいるより、病院に来てスッキリして帰ってもらいたいと思っています。

具体的なアドバイスと安心感を届けたい

診療の際に心がけていることは何ですか?

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心に少しでも残るように具体的に伝えるようにしています。さまざまな話をする中で、どんな言い回しや話題がその方に一番響くのかをいつも考えています。例えば、生活習慣病の患者さんでお子さんがいる方には「娘さんのウエディングドレス見たいですよね」とか、「お孫さんを抱きたいですよね」という話をしますね。特に男性の場合、ただ食事に気をつけてほしいと伝えても聞き流されてしまうことがあります。自覚症状がないので、大丈夫という思いがあるのだと思いますが、お子さんの話や奥さまの話をすると、少し違った角度から物事を考えるきっかけになって、健康への意識が高まると思うんです。奥さまと一緒に来院された方には、状況によりますが、「将来介護が必要になったら奥さん大変ですよ」なんて、あえて少し意地悪な言い方をすることもありますね。

患者さんのために、さまざまな工夫をされていますね。

皆さんが毎日を健康に過ごせるように、少しでも役に立てたらと思っています。誰もが気軽に来院できるように院内の設備を整えることもそうですが、スタッフの役割も非常に大きいと思っています。開業当初から勤務しているスタッフもいますから、患者さんとも顔なじみで、姿が見えないと患者さんが「どこにいったの?」と心配してくれたりするんですよ。いつも同じスタッフがいるというのは安心感にもつながるのではと考えています。私の目が届かないところでもスタッフがきちんと対応してくれているので、私自身も安心して任せられますし、患者さんからスタッフへの褒め言葉をいただくと本当にうれしいですね。私が自然体で患者さんと向き合えるのもスタッフのおかげだと感謝しています。

今後の展望をお聞かせください。

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悩みや不調を抱えて来院された方が、当院に来てよかったと思ってもらえる場所でありたいです。「先生に診てもらえてよかった」と言っていただくと医師冥利に尽きますね。医療は、医師からの一方通行ではいけないと考えています。私自身が患者になったときに医師から何が聞きたいのかを常に考え、患者さんが知りたいことをきちんと話すようにしています。検査結果や病状の説明などで医師が伝えたいことだけを話すのは自己満足に過ぎません。患者さんの不安や疑問にも答えられるような伝わる医療でなければならないと思っています。これから長く付き合っていく自分自身の体をどう維持し健康を保つか、少しでも具体的なアドバイスと相談できる場としての安心感を届けていきたいですね。

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