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小野田 恵一郎 院長の独自取材記事

小野田医院

(川崎市宮前区/宮崎台駅)

最終更新日:2019/08/28

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東急田園都市線の宮崎台駅より徒歩5分。ひときわ目を引く開口面を大きく取ったコンクリート造りの建物の「小野田医院」は、専門性の高い医療と幅広い診療が特徴の地域密着型のクリニックだ。2代目院長の小野田恵一郎先生は、長年にわたって大学病院で消化器がんなど多くの症例に携わってきた消化器外科のエキスパート。「常に患者さんがより良い医療を受けられるよう努力しています」と穏やかに微笑む。プライマリケアの診療を行いながらも、専門も内視鏡検査や訪問診療までも精力的に取り組むなど、「地域完結型の医療」をめざす小野田先生に、かかりつけ医として地域医療への想いから今後の展望までじっくり聞いた。
(取材日2019年6月11日)

患者が地元で受けられる専門性の高い内視鏡検査

まずはクリニックの歴史と特徴について教えて下さい。

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父が「小野田医院」として開院したのは1991年ですが、それ以前から叔父がここで開業していました。昔はこのあたりに診療所は当院しかなかったので、患者さんのあらゆるニーズに幅広く対応できる地元のかかりつけ医として、内科・外科・胃腸科を中心に、風邪から生活習慣病、腹痛、花粉症、睡眠時無呼吸症候群、不整脈、各種検査など幅広く対応しています。多くの人は生活習慣の乱れから生活習慣病になり、心臓病やがんなど命を左右する病気になっていきます。しかし、初期から生活習慣病のコントロールをすることで、大きな病気を未然に防ぐことができるはずと、患者さんの生活習慣から適切に管理するよう心がけてきました。100歳近くなっても元気に通い続けてくださる患者さんを見ると、父の代からやってきたことは正解だったんだなと実感しています。

健康診断にも力を入れているそうですね。

血液検査や尿検査、身体測定、心電図などの川崎市の特定健康診査の他、がん検診、内視鏡検査にも対応しています。院内では動脈硬化を調べる機器やめまいの原因を判別する機器など、さまざまな検査機器を取りそろえ、隠れた疾患の早期発見にかねてから力を注いでいます。具合の悪い患者さんにとって、大きな病院で検査のために何時間も待つことは大変な負担で、自宅近くのクリニックである程度の検査ができれば、患者さんの精神的、肉体的負担はかなり軽減します。私は消化器外科の医師として、長年聖マリアンナ医科大学病院で多くの内視鏡検査や手術に携わってきました。その経験を生かして、当院ではできるだけ患者さんにつらい思いをさせないような検査を心がけています。ストレスの少ない内視鏡検査を身近に感じていただくことで、病気の早期発見につなげていきたいですね。

大学病院との連携も強化されているのですね。

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紹介状があっても大学病院へ行くことに不安を感じる患者さんもいらっしゃるので、当院の患者さんを聖マリアンナへ紹介する際には、私が外来診療を担当している曜日をお伝えしてその日に来ていただくようにするなど、患者さんが少しでも安心できる環境を整えるようにしています。大学病院でやっているのと同じように私がこちらで手術するわけにはいきませんが、大学病院とのスムーズな連携で、患者さんが安心して治療を受けられるよう、責任をもってサポートしていきたいと思っています。

地域の中で完結する医療体制の構築と実践

先端の技術を生かした検査にも対応していると聞きました。

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当院では数年ほど前からカプセル内視鏡にも対応しています。これは薬のカプセルのような形をした内視鏡で、口から飲み込むだけで検査が可能です。胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査をしても原因がわからない場合などにお勧めしていますが、特に口からもお尻からも遠い小腸の検査に有効です。造影検査やファイバースコープによる内視鏡検査と比べるとほとんど苦痛がない上、大腸検査とほぼ同質の画像が得られるため、これまで内視鏡の届きにくかった小腸の疾患の早期発見が期待できます。

地域に根差した訪問診療や地域包括ケアにも力を入れているそうですね。

父が開業した時から通院が困難な家族を診てほしいというニーズがあり、当院は在宅支援診療所の施設基準を満たして、医療保険で利用していただける訪問診療を行ってきました。末期がんや認知症の患者さんのケア、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さんの在宅酸素療法、ご自宅での看取りなどに対応していますが、患者さんにとってより良い療養環境を実現するため、介護や福祉との連携にも力を入れてきました。今は、血圧や体重などの体調面だけでなく、住環境やご家族との関係、日常生活の様子を専用のツールを使って訪問看護施設や薬局、介護事業所と共有し、患者さんの体調に合わせて薬の量を調節したり、逆に必要な検査や介護を追加するなど、患者さん主役の包括的なケアシステムを構築し、長年住み慣れた地域で患者さんとご家族が無理なく最後まで自分らしい暮らしを継続できるようサポートしています。

印象に残っている患者とのエピソードはありますか?

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最近は90歳以上の老夫婦お二人で暮らしていらっしゃるご家庭も少なくありません。昨年、地域包括センターから訪問診療をお願いされたあるご家庭もその1つで、かなり前からご主人がご飯を食べられない、動けないという状況とのことでした。お子さんも近くに住んでいたようですが、まだまだうちの親は大丈夫と思われていたのでしょうか、高齢の奥様一人でもうどうにもならない、どうしていいかわからないということでした。結局ご主人はそのままお看取りとなったのですが、このようなご家庭はたくさんあると思います。元気なうちはまだまだ大丈夫と思っていても、いつ誰がどうなるかはわかりません。そんな時のためにも、いざとなった時になんでも相談できるかかりつけ医がいればと強く思いました。

生活習慣のコントロールで病気を未然に防ぐ

お忙しい毎日だと思いますが、休日の過ごし方や先生の健康法について教えてください。

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小学生と中学生の子どもがいるので、休日は家族と過ごすことが多いですね。訪問診療の患者さんがいるので遠出はできませんが、子どもと出かけたり、一緒に過ごす時間を大切にしています。あと、私は太りやすい体質なので、できるだけこまめに歩くようにしています。仕事が終わった後だとなかなか時間がとれないので、朝、出勤前にジムで汗を流して筋トレに励み、できるだけ患者さんの模範になれるよう健康には気を付けています。

今後の展望をお聞かせください。

これからますます高齢化社会の問題は深刻さを増してくると思います。そのような中で、長年地域に密着した訪問診療の実績と、これまで築いてきたネットワークを最大限生かしながら、地域の皆さんが住み慣れた自宅でいつまでも自分らしく生活できるようサポートしていきたいと思います。特に生活習慣病はがんを含めたあらゆる病気に関連してくることからも、できるだけ早期に発見し、適切に管理してみなさんの健康寿命を延ばしていきたいですね。また、認知症の方などは入院すると、どうしてもガクッと落ちてしまう面もあります。そうならないよう、介護や福祉との連携を強化して、早い段階で適切な医療を受けられる体制を整えていきたいと思います。常に努力を怠らず、薬でも治療法でも検査法でも、最新の情報を患者さんに還元できるかかりつけ医でありたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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大学病院には大学病院の、クリニックにはクリニックならではのメリットがあります。些細なことでも気軽に相談できるかかりつけ医をもつことで、病気の重症化を防ぐだけでなく、医師と相談しながら生活習慣を適切にコントロールし、病気を未然に防ぐことも可能です。訪問診療や看取りに関しても、自分やご家族はどんなことに困っているのか、自分はどのような看取りを望むのかなど遠慮なく仰ってほしいですね。医師に言いにくいこどであればケアマネジャーに、ケアマネジャーに言いにくいことであれば医師に言っていただければ、柔軟に対応できるシステムをとっています。特に年配の方はこんなこと言っていいのかしらと遠慮してしまう方が多いようですが、みなさんの笑顔を守るために医師やケアマネなど大勢のスタッフが協力体制をとっています。いつでも気軽に、そして安心してご相談いただけたらうれしいですね。

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