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小野田 恵一郎 院長の独自取材記事

小野田医院

(川崎市宮前区/宮崎台駅)

最終更新日:2020/07/20

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宮崎台駅から徒歩8分の場所にある「小野田医院」。1991年の開業以来、地域のかかりつけ医として生活習慣病を含む幅広い症状に対応している。2代目院長の小野田恵一郎先生は、長年にわたって大学病院で消化器がんなど多くの症例に携わってきた消化器外科のエキスパート。「常に患者さんがより良い医療を受けられるよう努力しています」と穏やかにほほ笑む。新しい医療機器の導入にも積極的で、カプセル内視鏡での検査も取り入れている。プライマリケアの診療を行いながらも、専門も内視鏡検査や訪問診療までも精力的に取り組むなど、「地域完結型の医療」をめざす小野田先生に、かかりつけ医として地域医療への想いから今後の展望までじっくり聞いた。
(取材日2020年7月1日)

生活習慣のコントロールで、病気を未然に防ぐ

こちらでは、どのような治療が受けられるのでしょうか?

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患者さんのあらゆるニーズに幅広く対応できる「地域のかかりつけ医」として、内科・外科・胃腸内科を中心に、風邪から生活習慣病、腹痛、花粉症、睡眠時無呼吸症候群、不整脈、そして検査など幅広く対応しています。プライマリケアの診療を行うクリニックです。「かかりつけ医として、地域の皆さんの健康を守りたい」という思いは、父が当院を開院した1991年当初から変わりません。健康診断にも力を入れ、川崎市の特定健康診査の他、がん検診や内視鏡検査にも対応しています。当院の2階にはリハビリテーション室があり、けん引治療器など整形外科の医療機器をそろえています。100歳近くなっても元気に通い続けてくださる患者さんを見ると、父の代からやってきたことは正解だったんだなと実感しています。

地域医療の現場では、プライマリケアが重要なのですね。

生活習慣の乱れが生活習慣病を引き起こし、それが心臓病やがんなど命を左右する病気になりかねません。しかし初期から生活習慣病のコントロールをすることで、大きな病気を未然に防ぐことが可能です。慢性疾患・生活習慣病・体調不良、これらはかかりつけ医で予防していきましょう。特にご高齢になると、不調を感じる箇所が1つとは限りません。いくつもの科を渡り歩くのでは患者さんにも負担です。まずはかかりつけ医で診察。専門的な治療が必要な場合は、しかるべき医療機関をご紹介する。これが今後求められる医療の形だと思っています。当院では動脈硬化の検査やめまいの原因判別などさまざまな検査機器を導入し、隠れた疾患の早期発見に力を注いでいます。

大学病院との連携について教えてください。

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大学病院には大学病院の、クリニックにはクリニックならではのメリットがあります。大学病院での治療が適切と判断したら、聖マリアンナ医科大学病院など専門的な治療が受けられる先をご紹介します。当院の患者さんを聖マリアンナ医科大学病院へ紹介する際には、私が外来診療を担当している曜日をお伝えしてその日の受診をお勧めしています。紹介状があっても、大学病院へ行くことに不安を感じる患者さんもいらっしゃいますからね。連携先は増やしていく予定ですし、患者さんが安心して治療を受けられるよう、責任をもってサポートしていきたいと思っています。

患者の「自分らしい暮らし」のため、介護や福祉と連携

在宅医療にも力を入れていると伺いました。

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父が開業した時から「通院が困難な家族を診てほしい」というニーズがありました。その当時より在宅療養支援診療所として訪問診療を行っています。末期がんや認知症の患者さんのケア、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さんの在宅酸素療法、ご自宅での看取りなどに対応しています。在宅療養をされている患者さんは病気以外の制限はないため、患者さん自身は病気になる前と変わらない生活を自宅で送ることができるのですが、問題点として家族の介護負担が挙げられます。在宅を維持するには医療だけでなく、介護サービスを利用するのもポイントです。ケアマネジャーと協力し、デイサービスやショートステイのご紹介や利用時の注意点などをお伝えしています。父と2人体制で取り組んでいるので緊急時にも対応しやすく、24時間往診が可能な体制を整えています。

地域包括ケアの取り組みについて教えてください。

患者さんにとってより良い療養環境を実現するため、宮前区を中心に神奈川県全域で、介護や福祉との連携にも力を入れています。患者さんに関する情報共有には、以前より医療用SNSを活用しています。血圧や体重などの体調面・住環境やご家族との関係・日常生活の様子などについて、医療・介護関係者間で共有できるシステムです。患者さんの体調に合わせて薬の量を調節したり、必要な検査や介護を追加するなど、患者さん主役の包括的なケアシステムを構築しています。長年住み慣れた地域で患者さんとご家族とともに、最後まで自分らしい暮らしを継続するためには、地域のケアマネジャーや介護施設との協力が不可欠なんです。

新しい医療機器も積極的に取り入れているそうですね。

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医療機器は年々進化しています。解像度にも差が出ますし、小さな症状も見つけられる可能性が高まります。定期的に見直しをし、必要に応じて買い替えています。また数年ほど前から「カプセル内視鏡」での検査にも対応しています。これは薬のカプセルのような形をした内視鏡で、口から飲み込むだけで検査が可能です。胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査をしても原因がわからない場合などにお勧めしていますが、特に口からもお尻からも遠い小腸の検査に有用です。造影検査やファイバースコープによる内視鏡検査と比べるとほとんど苦痛を感じないようですし、大腸検査とほぼ同質の画像が得られるため、これまで内視鏡の届きにくかった小腸の疾患の早期発見に期待ができます。

地域のかかりつけ医として、健康寿命を延ばしたい

感染対策について教えてください。

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来院された患者さんには受付前にアルコール消毒をしてもらい、院内の換気も徹底しています。受付と待合室の間には、アクリル板を設置しました。新型コロナウイルス感染症の初期症状では、現状では風邪と見分けがつきません。発熱・だるさ・息苦しさのある場合は事前に連絡をしてもらい、慢性疾患の患者さんとは時間を分けて診察します。その際、医師はガウンとフェイスシールドを着用し、スタッフは最小限の人数で対応します。PCR検査の必要有無を判断できるよう、迅速な血液検査の環境も整えています。当院に通院されている患者さんはご高齢の方が多いですし、医療崩壊の予防のためにも念入りに対策しています。

今後の展望をお聞かせください。

これからますます、高齢化社会の問題は深刻さを増してくるでしょう。そのような中で、長年地域に密着した訪問診療の実績と、これまで築いてきたネットワークを最大限に生かしながら、地域の皆さんが住み慣れた自宅でいつまでも自分らしく生活できるようサポートしていきたいと思います。特に生活習慣病はがんを含めたあらゆる病気に関連してくることからも、できるだけ早期に発見し、適切に管理して皆さんの健康寿命を延ばしていきたいですね。また、認知症の方などは入院すると、どうしてもガクッと気力が落ちてしまう面もあります。そうならないよう、介護や福祉との連携を強化して、早い段階で適切な医療を受けられる体制を整えていきたいと思います。常に努力を怠らず、薬でも治療法でも検査法でも、最新の情報を患者さんに還元できるかかりつけ医でありたいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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30~40代の方たちでしたら、生活習慣病といってもまだピンとこないかもしれません。健康診断で些細な変化があっても、自覚のない方も多いでしょう。しかしそれが積もり積もって「病気」になるのです。また病気には遺伝的要因もあり、体質は似る傾向にあります。ご両親・ご親戚はいかがでしょう。胃がんの方はピロリ菌を持っていた可能性もありますし、心筋梗塞の方はコレステロール値が高かったかもしれません。クリニックでは血管年齢や頸動脈の状態を測るなど、健康診断の「その先」の検査が可能です。小さな違和感が病気につながることもありますから、気になることがあれば気軽にご相談ください。

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