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小野田 恵一郎 院長の独自取材記事

小野田医院

(川崎市宮前区/宮崎台駅)

最終更新日:2023/08/01

小野田恵一郎院長 小野田医院 main

宮崎台駅から徒歩8分の場所にある「小野田医院」は1991年の開院以来、地域のかかりつけ医として、生活習慣病を含む幅広い症状に対応している。2代目院長の小野田恵一郎先生は、長年にわたって大学病院で消化器がんなどに携わってきた消化器外科のエキスパート。その経験を生かした胃腸内科や肛門外科の検査・治療のほか、地域に必要とされるプライマリケア、訪問診療にも精力的に取り組む。さらなる診療の充実をめざして2023年1月には新たに呼吸器内科の診療と漢方に特化した外来をスタート。管理栄養士による栄養相談も実施し、患者に寄り添うきめ細かな医療を提供している。「困ったときには小野田医院に行こうと思っていただけるようになりたい」と優しい笑顔で話す小野田院長に、地域医療への想いを聞いた。

(取材日2023年6月8日)

地域のかかりつけ医として、間口の広い診療体制を整備

こちらでは、どのような治療が受けられるのでしょうか?

小野田恵一郎院長 小野田医院1

当院は、プライマリケアを担う地域のかかりつけ医として、内科・外科・胃腸内科・肛門外科を中心に、風邪や腹痛、生活習慣病、花粉症、睡眠時無呼吸症候群、不整脈などの診療を行い、地域に住む人たちのニーズに幅広く対応しています。「かかりつけ医として、地域の皆さんの健康を守りたい」という思いは、父が開業した1991年当初から変わりません。当院の2階にはリハビリテーション室があり、けん引治療器など整形外科で使用する医療機器をそろえているのも、その一環です。皆さんには高齢になっても、自分の足で元気に通い続けていただきたいので、クリニックとしてできる限りのサポートをしていきたいと思っています。

健診や検査による病気の早期発見にも力を入れていると聞きました。

川崎市の特定健康診査やがん検診、胃・大腸内視鏡検査のほか、動脈硬化の検査やめまいの原因判別などにも注力しています。当院では月に2回、超音波の検査技師が来ていて、心エコーなど技術が必要な検査にも対応しています。また、数年前から「カプセル内視鏡」での検査も導入しています。これは特に小腸の検査に有用で、造影検査やファイバースコープによる内視鏡検査よりも苦痛が少なく、大腸検査とほぼ同質の画像が得られるため、これまで内視鏡の届きにくかった小腸の疾患の早期発見に期待が持てます。肛門疾患については、局所麻酔で済む手術であれば、患者さんと相談の上処置をし、内視鏡検査で見つかった大腸ポリープについても可能なものは切除します。

新たに医師が2人増えたと伺いました。

小野田恵一郎院長 小野田医院2

当院は糖尿病内科や循環器内科というように専門性を打ち出しているのではなく、いわゆるかかりつけ医なので、総合的に診られる先生を探していたところ、診療経験豊かなジェネラリストであり、それぞれ漢方や呼吸器といった専門をお持ちの先生に来ていただくことになりました。内科全般の診療と併せてそれらの専門的な診療にも取り組んでもらっています。新体制になってからは、呼吸器内科の先生のご提案で呼気一酸化窒素濃度測定器を導入し、喘息の診断の精度向上に役立てています。その先生は呼吸器のほか循環器にも精通しているので、心エコーの心雑音から心臓の疾患を見つけるなど、より専門的かつ適切な医療につなげていきたいですね。

漢方や栄養相談、訪問診療など総合的に健康を支える

漢方専門の先生による外来ではどういった診療を行うのでしょうか?

小野田恵一郎院長 小野田医院3

西洋医学では改善が難しい症状に対して、漢方薬を処方することで症状の改善に努めています。漢方は、検査では異常がないのにどこか調子が悪いときや、自律神経の乱れ、更年期障害などに有用です。ほかにも、風邪の後に炎症反応は落ち着いているのに咳が止まらなかったり、おなかの調子が悪かったりする時など、適応する症状が広いのも特徴で、西洋薬では副作用が心配なときに漢方を処方することもあります。疾患によって西洋医学が適しているもの、漢方が適しているものがあるため、総合的に診療していきたいですね。漢方に興味のある人は毎週水曜の外来をぜひ受診してください。

管理栄養士による栄養相談もスタートされたそうですね。

栄養指導経験が豊富で、たくさんの引き出しを持った管理栄養士さんに来ていただき、生活習慣病の人やその予備軍の人を対象とした栄養相談をスタートしました。食事を見直すことで薬を増やさずに済めば、患者さんへのメリットは非常に大きいと思います。食事はさまざまな体調不良に関係してくるため早期に取り組み、患者さんのライフスタイルに合った指導をすることが大切です。あれもこれも食べては駄目ということではなく、塩味が欲しければ出汁を多めに入れましょうとか、このくらいの味であればいいですよ、といった具体的な提案をしています。せっかく食事管理を始めてもすぐやめてしまっては意味がないので、患者さんに寄り添い、伴走するように進めています。昔から当院に通ってくださっている患者さんにもぜひ受けていただきたいですね。

訪問診療にも力を入れているとか。

小野田恵一郎院長 小野田医院4

父が開業した時から「通院が困難な家族を診てほしい」というニーズに応えるため、在宅療養支援診療所として訪問診療を行ってきました。末期がんや認知症の患者さんのケア、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さんの在宅酸素療法、ご自宅での看取りなど、父と2人体制で、緊急時を含む24時間往診が可能な体制を整えています。この辺りは人口が増えていて長寿の地域でもあるのですが、当院が地域でも長く診療している医院だからか、おかげさまで患者さんからのご紹介も増えています。基本的には断らないように取り組んでいて、患者さんやご家族の医療的なニーズはもちろん、患者さんが最期までいつもどおりの生活が送れるようにサポートしています。訪問診療は治すというよりは支える医療です。主役は患者さんであることを忘れず、患者さんやご家族と話し合いながら臨機応変に進めています。

「まずは相談しよう」と思ってもらえる存在に

診療を支えるスタッフさんたちについて教えてください。

小野田恵一郎院長 小野田医院5

当院では、新型コロナウイルスが発生してすぐに、医師会に協力して発熱症状の方を診る外来を開設しました。たくさんの患者さんの診療にあたってきましたが、院内感染もなく診療に取り組めたのは、スタッフの協力があったからです。最初はワクチンも治療薬もなく検査をするクリニックすらごくわずかという状況でリスクもある中、文句も言わずにたくさんの患者さんを相手に、受付に検査にと非常に頑張ってくれました。普段の診療でも患者さんと誠実に向き合ってくれているので、安心してお越しいただければと思います。長く働いているスタッフも新しく入った人も、みんな人柄が良く、きめ細かくサポートしてくれているので、とても助かっています。

今後、新たに取り組んでいきたいことはありますか?

当院には診療の3本柱があり、それぞれにめざしていることがあります。1つ目は生活習慣病を中心とした外来診療で、今後は特に重症化予防を重点的に取り組み、心臓病や脳卒中を回避できるよう患者さんに合った治療をしていきたいです。2つ目は私の専門である消化器疾患ですが、肛門疾患など、できるだけ早く検査をしたい、痛みを取りたいというニーズに応えられる環境を整えていきたいです。そして3つ目が訪問診療です。訪問看護師さんやケアマネジャーさんから、すでにたくさんの患者さんをご紹介いただいていますが、外来の医師を増員したことで、さらに多くの患者さんに対応できるようになりました。これからもできる限り地域のニーズをとらえ、「診てもらって良かった」と思っていただける訪問診療を提供していきたいと思います。

最後に地域にお住まいの方にメッセージをお願いします。

小野田恵一郎院長 小野田医院6

新型コロナウイルスが5類感染症となり、通常診療の患者さんの数も増えてきました。何科にかかれば良いかわからなくても、診察に来ていただければ診られる症状は診て、当院では対応が難しい症状については適切な医療機関へご紹介いたします。これからもいろいろなご意見をいただき、地域の患者さんが安心感を持って受診できる体制づくりをすることで、「具合が悪いときはとりあえず小野田医院に相談しよう」と思っていただければうれしいです。私が医師を志し、かかりつけ医になったのは、いつでも気軽に頼れる存在になりたいと思ったからです。これからも地域のニーズに応えるため診療を充実させていきますので、よろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査/1万5000円
大腸内視鏡検査/2万5000円
大腸カプセル内視鏡検査/13万円
小腸カプセル内視鏡検査/10万円

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