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橋本 昌美 先生の独自取材記事

こがはしもと歯科医院

(京都市伏見区/長岡京駅)

最終更新日:2021/10/12

橋本昌美先生 こがはしもと歯科医院 main

京都市営バス・久我御旅町停留所すぐのマンション1階に構える「こがはしもと歯科医院」。橋本昌美先生は1989年北海道医療大学卒業後、研修医として北海道大学病院にて勤務し多くの研鑽を積んだのち、2001年に開業。当時京都ではまだ少なかった訪問歯科診療を行うクリニックとして展開、現在では訪問診療のエキスパートとしてノウハウを地域の歯科医師にも提供し、頼られる存在だ。「当院では訪問診療と予防歯科を特に重視しています」と橋本先生。歯科衛生士等と週2回は訪問診療を行い、また平日は夜9時まで外来診療を受けつけるなど精力的に地域医療に貢献している。「口腔内の健康が全身の健康につながることをアピールしていきたいですね」と語る橋本先生に、地域医療への想いをじっくりと聞いた。

(取材日2020年6月17日)

訪問診療と予防歯科を柱に地域貢献

まず開業までの経緯についてお聞かせいただけますか。

橋本昌美先生 こがはしもと歯科医院1

1989年に北海道医療大学を卒業し、その後は北海道大学に移りました。大学病院でずっと研修を続けながら、出張医としても道内のクリニックで勤務するなど多くの臨床経験を積んできました。36歳になった時、ちょうど北海道での暮らしが人生のちょうど半分になったんですね。それで今後のことも考えて、出身地に帰って開業する決断をしました。私は高槻育ちですが、その頃は両親が長岡京に移っていましたので、その周辺で、と考えて場所を探しました。北海道では歯科衛生士とチームをつくり歯科の訪問診療が行われていて、勤務医時代から訪問診療の大切さというものを実感していましたので、開業にあたっては訪問診療を診療の柱の一つに位置づけようと考え、近くに介護老人保健施設がある当地に2001年に開業しました。

この地域の特性や来られている患者さんの特徴などは?

ここは幅広い年齢層の方々が暮らす地域ですね。古い町でもあるので高齢者の方も多いのですが、新興住宅地という側面もあり、戸建て住宅を買って住む若いファミリー層も多く見られます。近くの小学校は市内でも特に大きな小学校なんですよ。お子さんの数も多く、全体として活気ある地域ですね。来られる患者さんも2、3歳の小さなお子さんからお年寄りまで幅広い層の方々です。当院は基本的には保険内での診療が中心です。もちろん患者さんのご希望があれば自費診療にも対応していますが、保険の範囲内でできる最大限の良い施術をして差し上げたいというのがスタンスで、その方針が地域の皆さんに受け入れられたのか、開業当初から多くの患者さんに来院いただいています。

同院で特に力を入れている診療内容は何ですか?

橋本昌美先生 こがはしもと歯科医院2

予防歯科と訪問診療です。どちらも開業当初から力を入れている診療内容ですね。予防歯科については、当時は予防という概念がまだあまり地域に定着しておらず、さらに京都は歯科衛生士さんが少なくて驚きました。予防歯科を主に担っていくのが歯科衛生士さんの役割で非常に重要なんだということが徐々に定着していき、今では積極的にメンテナンスに通ってくださる患者さんもずいぶん増えましたね。訪問診療については、基本的に週2日は私と歯科衛生士とのチームで回っています。他に歯科衛生士単独で、口腔ケアのためほぼ毎日地域を回っていますね。患者さんは近くの老健施設の方や地域の高齢者が中心ですが、在宅で療養しているお子さんたちも実はかなりいらして、そうした子どもたちの口腔ケアというのがとても大切なんですね。ですから訪問診療も幅広い年代の方々を対象にしています。

フレンドリーな対応で患者との信頼関係を築く

訪問歯科診療の内容について、もう少し具体的にお聞かせいただけますか。

橋本昌美先生 こがはしもと歯科医院3

多くの場合、初めは歯が痛いとか入れ歯が痛くて噛めないとか、そういった主訴から訪問しますが、治療後は月1回私が訪問してチェックし、週1回は歯科衛生士が口腔ケアしています。患者さんやご家族の方のお話をよく聞いて、在宅でできる限りの治療方法を検討し、患者さんの希望に沿えるように努力していますね。摂食機能療法といって、マッサージや訓練指導で口から食べることをお手伝いするというということも行っています。自宅から施設などに患者さんが移っても、そこに出かけていって診療できますので、患者さんと長くお付き合いができます。患者さんに寄り添い、一生口から食べていけるようにサポートしていけたら、と考えています。

普段の診療時、患者さんと接するときに心がけていることは何ですか?

患者さんには基本的にフレンドリーな対応をさせてもらっています。私もそうですが、スタッフも同様ですので、比較的話しやすい雰囲気だと思っていますし、それが患者さんに多く来ていただけている理由の一つかな、とも感じています。当院ではスタッフが長く勤め続けてくれていて、長い人では5人ほどが10年以上続けてくれています。その点も患者さんに支持していただけているのでは、と思いますね。

こちらでは夜9時まで診療を受けつけておられるそうですね。

橋本昌美先生 こがはしもと歯科医院4

はい、開業当初から周りの歯科医院さんが夜8時までやっておられたんで、新しく開くのなら9時までかなと思って決めました。虫歯で駆け込んでこられる、というような方もいらっしゃいますが、お仕事帰りにメンテナンスで来られる男性の方なども結構いらっしゃるんですよ。9時までの受付だと終了は10時を過ぎてしまったりして、年に何回かですが0時を回ることもあり、なかなか大変です。でも、例えばいかにも職人さん風な寡黙な男性が、遅い時間に定期的にきちっとケアに通ってくれたりする、そんな方々が何人かいらっしゃいますが、そんな様子を見ると本当にうれしくなりますね。予防歯科に関する声かけなどは主に歯科衛生士がしてくれていますが、それがうまくいっているのでしょうね。

口腔ケアが全身の健康につながることをアピールしたい

スタッフさんとのコミュニケーションの取り方などで何か工夫はされていますか。

橋本昌美先生 こがはしもと歯科医院5

私とスタッフ、スタッフ間の連携は大切です。特に訪問診療ではスタッフの役割がとても重要になってきますので、日々コミュニケーションを密にとっていますね。当院で働いてくれているスタッフは、皆一つの家族だと考えて、一人ひとりのいろいろな相談事にも乗ってあげたいと思っています。誕生会とかもよく開いていて、みんな仲が良いですね。歯科衛生士さんは京都で不足していたので、その後もつながりがずっとある北海道から新卒求人を今も出していて、実際来てくれている方が何人もいるんですよ。

今後の展望をお聞かせください。

口腔ケアが重要だということをもっと広めていきたいですね。現在は新型コロナウイルスの関係で受診を控えている方も多いようですが、しっかり口腔ケアをすることでウイルスの感染予防にもつながりますので、今後も注力していきたいですね。口腔内の健康が全身の健康につながることをもっと多くの皆さんに知っていただきたいですし、私もいろいろな場面でアピールしていきたいと考えています。摂食機能療法についてもまだまだ知られていませんが、それが歯科でできるということ、また訪問診療でも行えるということも知ってほしいですね。近い将来には、うまく嚥下できているかの確認をするための経鼻の嚥下内視鏡も導入し、日々の診療に取り入れていこうと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

橋本昌美先生 こがはしもと歯科医院6

読者の方は30代から50代の方が多いとのことですが、その世代は歯科ではとても大切な世代だと言えます。なぜならその時代のケアが、その後の歯の残り方に影響を与えることがあり、歯を残すためのケア方法をしっかり身につける必要がある時期だからです。また、ここは地域的にお子さんが多いのですが、お子さんたちには小さい頃から歯医者さんは怖い所ではなくて、ケアしたり歯磨きを教えてくれたりする楽しい所だというイメージを持ってほしいですね。私も歯科医師会の活動などを通して、また学校医として今後も学校での歯の健康についての授業などでアピールしていきたいと思っています。何か気になることがありましたら、どうぞお気軽にご来院ください。

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