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中村 匡 院長の独自取材記事

中村歯科医院

(京都市中京区/烏丸駅)

最終更新日:2022/05/02

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阪急京都本線烏丸駅から徒歩1分。商業施設やオフィスが立ち並ぶ京都市の中心部にある「中村歯科医院」は今年で開業25年目となる。中村匡(ただし)院長は「自分がされて嫌なことは、患者さんにもしない」をモットーに、痛みの原因や治療方針などを丁寧に説明し、治療時に感じる痛みを極力少なくするような治療を心がけている。中村院長は京都府歯科医師会の活動にも積極的に参加したり、近隣の小学校の学校歯科医として、口の中から子どもたちの健康と安全の維持にも取り組むなど、さまざまな場面から地域の口腔ケアに携わる。中村院長に地域や診療への変わらぬ思いについて話を聞いた。

(取材日2019年11月7日)

自分がされて嫌なことはしない姿勢で患者と向き合う

開業から四半世紀ですね。

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そうですね。当院は向かいに大きな百貨店があり、周辺には証券会社などオフィスもたくさんあります。人が多いから患者さんも多いだろうと考えて開業しましたが、人の数に比例して歯科医院も多かったのです。親が歯科医師をしていると、開業に適した場所を教えてもらえるようですが、私は父も兄も耳鼻咽喉科の医師ですので、そういったサポートはありませんでした。当初は苦労もありましたが、開業から25年を迎えます。繁華街ですが、周辺には昔ながらの住宅もありますので、長年通われる患者さんも少なくありません。100歳の患者さんからひ孫さんまで、4世代で通われるご家庭もありますよ。ご家族やお知り合いの紹介で来院される方が多いのは、うれしいことですね。

診療で心がけていることを教えてください。

痛みの原因や理由をしっかりと説明することです。その上で、治療にはどのような方法があるかを提示します。初診の方にいきなり「治療方法はこれしかありません」と言うのではなく、患者さんが選択できるように複数の方法をお伝えするように心がけています。私も患者として病院を受診することがありますが、痛みや不調の原因を説明されないまま、薬を処方されたり、生活習慣を見直すよう指導されたりすることがあるのです。私はそれでは納得ができませんので、自分の患者さんには納得して治療に進んでもらうために、痛みの原因や治療方法を丁寧に説明するようにしています。

ご自身の経験から患者さんへの接し方を考えられているのですね。

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自分がされて嫌なことは、患者さんにもしないという考え方です。治療についても、私が幼少期に虫歯治療で痛い思いをした記憶があるので、できる限り痛みを軽減するよう心がけています。ただでさえ「歯医者は痛い」と恐怖心を抱く方が多いですから、治療で痛い思いをすると、通院の足が遠のいてしまいますよね。例えば、歯石を取るのは歯科衛生士の仕事ですが、熱心な衛生士ほど頑張って歯石を取ろうとします。歯石除去機の出力を上げて力を入れて歯石を削れば当然、痛みが出てまうので、歯石を削るチップは切れ味が良く痛みを感じにくい物を使い、チップをフェザータッチで優しく歯に当てるなど痛みを軽くする工夫をしています。取りきれない歯石は無理に取るのではなく、後日、麻酔をして取るようにしています。

噛み合わせから体全体の健康を考える治療を

噛み合わせの治療に力を入れているそうですね。

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噛み合わせは口の中だけでなく、腰や膝の痛みや首、肩の凝りにも関係することがあると考えられています。例えば、入れ歯の噛み合わせが原因で、特定の歯に強い力がかかることがあります。歯を介して聴覚神経を刺激してしまうことで、音が聞こえづらくなっているという場合もあるようです。噛み合わせを治したからといって必ず体の不調も治るわけではありませんが、悪い噛み合わせを放置して体の他の部分に二次的な影響が出ることがないよう、しっかり治療するようにしています。

他に力を入れている治療はありますか?

最近は、歯ぎしりで悩む方向けにマウスピースを作ることが増えました。皆さん、ストレスを感じているのでしょうか。歯ぎしりは歯に負担がかかるので、症状が重いと歯と歯がこすれてつるつるになったり、しみたり、知覚過敏を引き起こしたりすることもあります。マウスピースを装着しても歯ぎしりが治るわけではありませんが、歯にかかる力を軽減させて均等にしていくことで、1本の歯にかかる負荷を減らしていくことができます。マウスピースの製作は1週間くらいで済みます。歯ぎしりで悩んでいる方はご相談いただきたいですね。

予防歯科に対する考え方を教えてください。

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治療で痛みを取り除いた後は、予防が重要です。80歳で20本の天然歯を維持する「8020運動」が知られていますが、年齢を重ねてもしっかりと噛んで食べられることは健康維持に不可欠ですし、高齢でもお元気でいらっしゃる方は歯がきれいな方が多いような気もします。患者さんには定期的なメンテナンスに来てもらうようお願いしています。頻度は歯磨きの仕方や生活習慣によってそれぞれで、半年に1回で大丈夫な人もいれば、1ヵ月で歯石がたまる人もいます。メンテナンスでは、歯と歯茎の間にある歯周ポケットの深さを測り、出血の有無や歯が動くかどうかを確認。歯石を取ったり、歯についた着色汚れを落としたりします。処置の様子は診療台のモニターで患者さんにも見てもらっています。口の中の状態を知ってもらうことは、定期的にメンテナンスに通う動機づけになると思っています。

丁寧な説明を心がけセカンドオピニオンにも対応

近隣の小学校で学校歯科医を務めていらっしゃるそうですね。

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はい。在校生の定期検診と入学前の歯科検診を担当しています。元気に走り回る子どもたちから、いつも元気をもらっていますよ。京都市では京都市立小学校全校の保護者の理解を得られた児童を対象に、週に1度、フッ化物洗口を実施し、虫歯の予防につなげる取り組みを行っています。ただ、学年に一人くらいですが、歯がボロボロになっているお子さんはいます。市内の小学生は歯科治療を無償で受けることができますが、それでも保護者が虫歯治療を受けさせていないこともあります。10本以上の虫歯が放置されている場合は、保護者が育児放棄をしている可能性があると判断して学校側に共有するなど、子どもの健康と安全が守られるようにしています。

診療を通して培った地域への思いを聞かせてください。

この地域の人たちに、虫歯や歯周病のない口の中の状態を維持してほしい、と思いながら日々、診療にあたっています。実は歯周病は世界で一番多い感染症と言われ、年齢を重ねれば重ねるだけ、歯周病の罹患率も上がります。悪化させないためにも定期的なメンテナンスに通ってケアを受けていただきたいですね。当院の周囲にはオフィスも多く会社員の方も来院されていますので、診療時間を午後7時30分までにして、お仕事が終わった後にも通うことができるようにしています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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歯科医院に恐怖を感じる方もいて、痛くなってから行けばいいと思われている方もいらっしゃいます。しかし、早い段階で虫歯や歯周病の治療ができれば、大がかりな治療とならずに短い期間で済ませられるかもしれませんし、そうすれば治療費も安く済みます。痛みに配慮しながら治療していきますので、歯や歯茎の痛みや違和感を感じたら、我慢せず見せに来てほしいですね。当院では患者さんが納得できるような説明をすることと、複数の治療方針を提案して患者さんと一緒に方向性を考えることを心がけていますので、セカンドオピニオンを求めて来院される方もいます。診断内容や治療方針に疑問や、わからないことがあったりする場合にも、遠慮なくご相談ください。

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