子ども特有のさまざまな症例に精通
小児歯科専門の歯科医師とは

乳歯に関することや先天的な問題など、小児ならではの歯の相談は小児歯科の専門家へ相談を

Q日本小児歯科学会小児歯科専門医について教えてください。

A

▲院長は小児歯科学会小児歯科専門医と小児歯科のスペシャリストだ

小児歯科に対する専門的な知識や治療経験を有するとして、日本小児歯科学会が認定する小児歯科専門医資格を持つ歯科医師を指します。歯科医師は今、日本全国に約10万人いるといわれていますが、この小児歯科専門医の資格を持つ歯科医師は少なく、小児歯科を診療科目に掲げるクリニックの数よりも少ないと言われているのが現状です。もちろんこの資格がなくても子どもの診察は可能です。しかし、乳歯に関することや先天的な問題に対応するには専門知識が必要です。日常的なケアなら通いやすさで選ぶのも一つの方法ですが、何か問題を感じているのであれば、一度近くの小児歯科専門医を検索し受診してみると良いかもしれません。

Q嫌がらずに歯磨きや治療を受けるための方法はありますか？

A

▲子どもの歯磨きも早めから行うと良い

歯磨きも治療も必要になってから慌てるのではなく、「まだ早いかな？」と感じるうちから少しずつ慣れていくとよいでしょう。最初は親御さんやきょうだいの通院に一緒に連れて行き、まずは見学させる、次は椅子に座る、その次はお口を開けるといった具合に、徐々にステップアップしていけば、無理やり押さえつけたりせずに済むと思います。和やかな雰囲気の中で楽しく練習していけば、歯磨きや治療は決して怖いものではないと子どもに伝わりますよ。ただ、嫌がるから、泣くからといつまでも先に進めないのも考えもの。必要なことは我慢してでもやり遂げる、その大切さをわかってもらうためにも、子どもの頑張りを認め、サポートします。

Q子どもは何歳くらいから虫歯に注意すればよいのでしょう。

A

▲虫歯にならないための習慣を身につけることが大事

虫歯の子どもは減少傾向にあるものの、虫歯にかかってしまった子どもたちの傾向を見ると、幼稚園の入園時期頃から増えていく印象です。おそらく生活リズムの変化やお友達とのお付き合いが増えることが理由だと思います。みんなで一緒におやつを食べることが増え、親子ともに世界が広がる大切な時期ですが、だからこそ虫歯には注意したいもの。遅くともこの頃までには歯科医院を受診しフッ素塗布やシーラントで虫歯予防を心がけましょう。この時期にお口の中の虫歯菌が増えると、永久歯の虫歯リスクも高くなります。食後の歯磨きやおやつの見直し、おやつの後はや水を飲むなど、虫歯にならないための正しい知識と習慣を身につけることが大切です。

Q先生が治療の際に大切にされていることを教えてください。

A

▲子どもに合った治療計画を立てサポートしてくれる

「子どもならでは」の治療計画の立案、治療をすることです。「虫歯は大人もなるのだから、大人も子どもも変わらないのでは？」と思うかもしれませんが、同じ虫歯でも、大人と子どもでは治療法が違います。あとは、小さい頃に身についた習慣は一生ものなので、正しい歯磨きの方法や食事の習慣を身につければ、大人になって虫歯や歯周病にかかるリスクを減らすことにもつながるでしょう。子どもの治療をするということは、その子の人生、未来をつくるお手伝いをすることです。健全な口腔の育成のため、お子さん本人はもちろん、親御さんやごきょうだいともしっかりコミュニケーションを取って、きめ細かなサポートに努めています。

Qこちらのクリニックで診療を受けるメリットを教えてください。

A

▲マザーズスクールなどの開催もある

私は小児歯科専門医として、これまでに数多くの子どもたちの診療に携わってきました。診療室も子ども専用の空間を設け、小さなお子さんでも無理のない体勢で診療を受けられるように準備しています。また、子どもの対応に慣れているスタッフが多いため、泣いたり、ぐずったりする子への対応も問題ありません。また、成人の治療にも対応しており、親御さんが治療を受ける間はスタッフがお子さんを預かることもできますし、マザーズスクールの開催や歯磨き指導、口腔機能の育成など、小児歯科だからできる子育てサポートにも注力しています。ただ悪いところを治療するだけでなく、より良い口腔環境育成のために、ぜひご来院いただければと思います。